関連スキン
関連キャラストーリー
あらすじ
ストーリー
Episode1「スティックシュガー」
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | フフフ……やはりこの若水のシステムはパーフェクト! その一言に尽きますね。 完成の日もそう遠くないでしょう! しかし、朝から働き通しで疲れました。 完璧なパフォーマンスを発揮するために、時に休息も必要です。 コーヒーでも淹れましょう。 ……!? な、なんですかこれはぁ!! |
江西 | 何だ、騒々しい。 |
東雲 | さぁ? 来るなりいきなり騒ぎ出したんですよ、どうしたんでしょうね? |
若水 | これが騒がずにいられますか! 若水のコーヒーが…… |
江西 | コーヒーに問題でも? |
若水 | 問題はコーヒーそのものではありません! スティックシュガーがひとつも残ってないではないですか! |
東雲 | スティックシュガー……? 無いなら仕方ないでしょう、そのまま飲めばいいじゃないですか。 |
若水 | 笑止! 砂糖を入れずに飲むコーヒーなどトリガーのないデッキのようなもの! 無い、で片付けられる問題ではないのです! |
東雲& 江西 | はぁ…… |
若水 | 確かに4本残しておいたはずなのに…… あなたたちのしわざではありませんよね!? |
東雲 | 心外だなぁ。 4本使い果たすようなこと、他の誰もしないよ。 飲まないなら、処分しておいてくださいね。 |
若水 | ぐぬぬ…… 仕方ありません、我が愛車シュレディンガー 補充に向かうのです。 |
東雲 | ああ、それならアレを試してみませんか? 丁度いい機会でしょう。 |
若水 | あなたの古巣から持ち出してきたという高性能AIを活用した、自動運転システム……でしたっけ? ふーむ 私の完璧な愛車に改造を施すなど正直かなり、いや全く! 気乗りしませんが…… より良くなれる可能性は無視できません。まずは検証から始めましょう。 東雲君、それを寄越しなさい。 フフ、自動運転システムの完成です。 この若水の手にかかれば、造作もありません。 試運転も兼ねて さぁ、買い出しに参りましょう! |
東雲 | 砂糖ひとつで大騒ぎだなぁ…… 帰ってきたらどんな具合だったか聞かせて下さいよ。 |
若水 | 買い出し完了です。 これだけ買っておけぱ当分は問題ないでしょう。 自動運転システムも完璧でした。この調子で帰りも…… ……? おかしいですね、なぜシュレディンガーが見当たらないのでしょう。 ま、まさか……盗難!? ……いや、この何重にも仕掛けられた防犯システムが突破されることはあり得ません。 ということは……余計な事をしてくれましたね、東雲ショウマ! 彼がAIのデータに、なんらかの細工をしていた……その可能性が最も高い。 フフフフフ、この若水の目を欺き、我が愛車に手を出そうとした度胸だけは評価してあげましょう。 一刻も早く戻り、問い詰めねば! ……くっ、帰りは徒歩ですか…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | フフフ……やはりこの若水のシステムは パーフェクト! その一言に尽きますね。 完成の日もそう遠くないでしょう! しかし、朝から働き通しで疲れました。 完璧なパフォーマンスを発揮するために、 時に休息も必要です。 コーヒーでも淹れましょう。 ……!? な、なんですかこれはぁ!! |
江西 | 何だ、騒々しい。 |
東雲 | さぁ? 来るなりいきなり騒ぎ出したんですよ、 どうしたんでしょうね? |
若水 | これが騒がずにいられますか! 若水のコーヒーが…… |
江西 | コーヒーに問題でも? |
若水 | 問題はコーヒーそのものではありません! スティックシュガーがひとつも 残ってないではないですか! |
東雲 | スティックシュガー……? 無いなら仕方ないでしょう、 そのまま飲めばいいじゃないですか。 |
若水 | 笑止! 砂糖を入れずに飲むコーヒーなど トリガーのないデッキのようなもの! 無い、で片付けられる問題ではないのです! |
東雲& 江西 | はぁ…… |
若水 | 確かに4本残しておいたはずなのに…… あなたたちのしわざではありませんよね!? |
東雲 | 心外だなぁ。 4本使い果たすようなこと、他の誰もしないよ。 飲まないなら、処分しておいてくださいね。 |
若水 | ぐぬぬ…… 仕方ありません、我が愛車シュレディンガー 補充に向かうのです。 |
東雲 | ああ、それならアレを試してみませんか? 丁度いい機会でしょう。 |
若水 | あなたの古巣から持ち出してきたという 高性能AIを活用した、自動運転システム ……でしたっけ? ふーむ 私の完璧な愛車に改造を施すなど 正直かなり、いや全く! 気乗りしませんが…… より良くなれる可能性は無視できません。 まずは検証から始めましょう。 東雲君、それを寄越しなさい。 フフ、自動運転システムの完成です。 この若水の手にかかれば、造作もありません。 試運転も兼ねて さぁ、買い出しに参りましょう! |
東雲 | 砂糖ひとつで大騒ぎだなぁ…… 帰ってきたらどんな具合だったか 聞かせて下さいよ。 |
若水 | 買い出し完了です。 これだけ買っておけぱ当分は 問題ないでしょう。 自動運転システムも完璧でした。 この調子で帰りも…… ……? おかしいですね、なぜシュレディンガーが 見当たらないのでしょう。 ま、まさか……盗難!? ……いや、この何重にも仕掛けられた 防犯システムが突破されることはあり得ません。 ということは…… 余計な事をしてくれましたね、東雲ショウマ! 彼がAIのデータに、なんらかの細工を していた……その可能性が最も高い。 フフフフフ、この若水の目を欺き、 我が愛車に手を出そうとした度胸だけは 評価してあげましょう。 一刻も早く戻り、問い詰めねば! ……くっ、帰りは徒歩ですか…… |
Episode2「シュレディンガーの暴走」
キャラ | セリフ |
---|---|
東雲 | おや…… どうしたんですか、そんな息を切らせて汗だくで戻ってくるなんて。 |
若水 | はぁ、はぁっ……な、なにを白々しい…… あなたのしわざでしょう、あれは……! |
東雲 | 話が見えないですね、どういう事です? |
若水 | シュレディンガーのシステムに細工をしたのはあなたでしょう! 東雲ショウマ! |
東雲 | 車に細工をしたのはあなたでしょう。 俺は知りませんよ。 |
若水 | フン、そんなものは残されたシステムを調べればすぐに分かることです。 証拠を掴んだときは……覚悟しなさい。 |
東雲 | そうですか、どうぞご自由に。 |
若水 | いくらシステムを調べても、何も見付からない……!? こんな事が…… |
東雲 | だから言ったでしょう? 俺は知らないって。 |
若水 | いいえ、不可解です! あり得ません! あのAIと自動車システムは完璧に適応させているのです! この若水のシステムが予想外の動きをする事など…… |
東雲 | どんなものにだって不確実な要素…… ゆらぎは存在するんですよ。 |
若水 | 若水のシステムに不確定要素など不要なのです! そんな欠陥など…… |
江西 | 盛り上がっているところ悪いが、ネットニュースになっているぞ。 |
若水 | はい? 今そんな雑談をしている場合では―― |
江西 | 都内を無人で走っている車があると話題になっている。 無関係とは思えないが…… |
東雲 | 若水さんの車は特徴的だもんなぁ。 もしどこかで止められてしまったら、そこから足がついてしまう。 |
江西 | 我々の目的のため、今騒ぎになる事をするわけにはいかない。 |
若水 | そう思うのならばあなたたちも手伝いなさい! シュレディンガーの動向を追うくらいはできるでしょう! |
東雲 | まぁ、仕方ないか。 協力してあげましょう、江西さん。 |
江西 | ………………承知した。 |
東雲 | カーナビの信号から、現在地を追う事はできるみたいだね。 でも…… |
江西 | 同じ道を回っていたと思えば、急に大きく移動をする事もある。 動きに法則性が伺えないな。 |
若水 | そのようですね。 遠隔の管理者操作も遮断されていますからもっと近くからより強い指揮系統の―― |
東雲 | へぇ、色んなものがあるんですね。 じゃあ、俺たちはこれで…… |
若水 | 何を言っているのですか? あなたたちには機材を運んで頂くのです!! |
江西 | ………… |
クロノ | あー、くっそぉ! あそこでトリガーが引けてりゃなぁ! |
シオン | トリガーは強力だけど、引けない時のことも考えて戦術を立てないといけないよ。 今日のところは僕の勝ちだ。 |
クロノ | うるせぇ、たった1回多く勝っただけだろ。次は俺が勝つ! |
トコハ | ふたりともすーぐ熱くなるんだから。 男子って子どもよね。 |
シオン | クロノはともかく、僕は冷静だったと……うわっ!? |
トコハ | え? きゃあ!? な、何よあの車! 速すぎ! 危ないじゃない! |
クロノ | 風を感じるくらいのスピードだったな…… なぁ、見間違いか? 今の車、運転手が居なかったように見えたぞ。 |
トコハ | はぁ? そんなわけないじゃない。 |
シオン | いや、僕にもそう見えたよ。 一瞬だったし、断言はできないけど…… |
トコハ | シオンまで…… えぇ? それじゃ、あの車は無人だけどしっかり右折していったってわけ? |
キャラ | セリフ |
---|---|
東雲 | おや…… どうしたんですか、そんな息を切らせて 汗だくで戻ってくるなんて。 |
若水 | はぁ、はぁっ……な、なにを白々しい…… あなたのしわざでしょう、あれは……! |
東雲 | 話が見えないですね、どういう事です? |
若水 | シュレディンガーのシステムに 細工をしたのはあなたでしょう! 東雲ショウマ! |
東雲 | 車に細工をしたのはあなたでしょう。 俺は知りませんよ。 |
若水 | フン、そんなものは残されたシステムを 調べればすぐに分かることです。 証拠を掴んだときは……覚悟しなさい。 |
東雲 | そうですか、どうぞご自由に。 |
若水 | いくらシステムを調べても、 何も見付からない……!? こんな事が…… |
東雲 | だから言ったでしょう? 俺は知らないって。 |
若水 | いいえ、不可解です! あり得ません! あのAIと自動車システムは 完璧に適応させているのです! この若水のシステムが予想外の動きを する事など…… |
東雲 | どんなものにだって不確実な要素…… ゆらぎは存在するんですよ。 |
若水 | 若水のシステムに不確定要素など 不要なのです! そんな欠陥など…… |
江西 | 盛り上がっているところ悪いが、 ネットニュースになっているぞ。 |
若水 | はい? 今そんな雑談をしている場合では―― |
江西 | 都内を無人で走っている車があると 話題になっている。 無関係とは思えないが…… |
東雲 | 若水さんの車は特徴的だもんなぁ。 もしどこかで止められてしまったら、 そこから足がついてしまう。 |
江西 | 我々の目的のため、今騒ぎになる事を するわけにはいかない。 |
若水 | そう思うのならばあなたたちも手伝いなさい! シュレディンガーの動向を追うくらいは できるでしょう! |
東雲 | まぁ、仕方ないか。 協力してあげましょう、江西さん。 |
江西 | ………………承知した。 |
東雲 | カーナビの信号から、現在地を追う事は できるみたいだね。でも…… |
江西 | 同じ道を回っていたと思えば、 急に大きく移動をする事もある。 動きに法則性が伺えないな。 |
若水 | そのようですね。 遠隔の管理者操作も遮断されていますから もっと近くからより強い指揮系統の―― |
東雲 | へぇ、色んなものがあるんですね。 じゃあ、俺たちはこれで…… |
若水 | 何を言っているのですか? あなたたちには機材を運んで頂くのです!! |
江西 | ………… |
クロノ | あー、くっそぉ! あそこでトリガーが引けてりゃなぁ! |
シオン | トリガーは強力だけど、引けない時のことも 考えて戦術を立てないといけないよ。 今日のところは僕の勝ちだ。 |
クロノ | うるせぇ、たった1回多く勝っただけだろ。 次は俺が勝つ! |
トコハ | ふたりともすーぐ熱くなるんだから。 男子って子どもよね。 |
シオン | クロノはともかく、僕は冷静だったと…… うわっ!? |
トコハ | え? きゃあ!? な、何よあの車! 速すぎ! 危ないじゃない! |
クロノ | 風を感じるくらいのスピードだったな…… なぁ、見間違いか? 今の車、 運転手が居なかったように見えたぞ。 |
トコハ | はぁ? そんなわけないじゃない。 |
シオン | いや、僕にもそう見えたよ。 一瞬だったし、断言はできないけど…… |
トコハ | シオンまで…… えぇ? それじゃ、あの車は 無人だけどしっかり右折していったってわけ? |
Episode3「オニゴッコ」
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | 我がシュレディンガーのカーナビとのコンタクトには成功しました。 これでどこに居ても居場所は筒抜けです。 |
東雲 | そんなのができるのなら、直接システムを停止させればいいんじゃないですか? |
若水 | ハッ! 外部からの干渉で簡単に止まるプログラムを、この若水が組むとでも? |
江西 | ……はぁ。 得意げにしている場合ではない。 己の首を絞めている状態だというのに。 |
若水 | だまらっしゃい! とにかく捕まえますよ! 袋小路に追い詰めるんです! シュレディンガーの現在地を報告するくらいあなたたちでもできるでしょう? ナビゲーションをお願いします。 |
東雲 | やれやれ…… |
江西 | 先程から同じルートを走り続けているようだ。 まもなく目標に接近する。 |
若水 | ああ、見えてきました、我が愛車の美しいフォルム…… |
東雲 | おや? ちょっと待って下さい、何かメッセージが届きましたよ。 |
若水 | 差出人は……シュレディンガー? 内容は…… 『オニゴッコ デ アソビマスカ?』 |
東雲 | 今の状況、確かに鬼ごっこみたいですね。 しかしすごいですね、自我があるみたいだ。 わざわざこんな機能もつけたんですか? |
若水 | そんなふざけた事をするはずがないでしょう! あなたの細工ではないでしょうね!? |
東雲 | だから、俺は知らないって言ったじゃないですか。 今は追いかけるのが先決でしょう。 |
若水 | フン、しかし鬼ごっこなら話は早い。 人気のない道へと誘導するように追いかけ、捉えてしまいましょう。 |
江西 | 了解した。 次の道を左だ、対象からは少し遠くなるが逃げ道を絞りやすくなる。 この先の道は行き止まりだ。 追い詰めるまで、時間がかかったが…… |
若水 | これで終わりです。 さぁシュレディンガー……お前の主人が誰か思い出すのです。 こら、何をエンジンをまた吹かして……ひぇぇ!? |
東雲 | へぇ、追い詰められたフリをしてバックで一気に逃げ出した。 いやぁ、考えたなぁ。 |
若水 | か、感心している場合ですか! このままではシュレディンガーがぁ……! |
江西 | ……また、規則性のないルートを走っている。 追いかける以外の対策を講じるしかないだろう。 スピードは落ち着いてきたし、見たところ信号無視もない。 ガソリンが切れれば自ずと止まるだろうが…… 事が大きくなる前に事態の収拾にあたらねば―― |
若水 | 分かっているのです! しかし、この若水の完璧なシステムがこのような形で牙を剥くとは…… |
東雲 | ……ああ、そういえばあれはもともとファイト用のAIでした。 |
若水 | 何を今更? そんなことは一瞥しただけで分かるデータ構造でしたよ。 |
東雲 | 俺が言いたいのは、異常にファイトに執着するAIだったばかりに廃棄された過去がある、ってことです。 |
若水 | 異常に執着……AIが? それもプログラムされたものでしょう。 ですが……ふむ、我々の勝ちが確定しました。 フフフ……先ほど追い詰めた時に捉えた超緊急・バックドアからデータを送信……チョチョイのチョイ! |
江西 | データを送信? |
若水 | システムへの干渉はまだ難しいため「AIがファイトで負けたらシステムを一時停止させるプログラム」を追加したのです。 |
東雲 | ……なるほどね、挑戦状というわけだ。 |
江西 | (車とファイトする形になるのだろうか……?) |
キャラ | セリフ |
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若水 | 我がシュレディンガーのカーナビとの コンタクトには成功しました。 これでどこに居ても居場所は筒抜けです。 |
東雲 | そんなのができるのなら、直接システムを 停止させればいいんじゃないですか? |
若水 | ハッ! 外部からの干渉で簡単まる プログラムを、この若水が組むとでも? |
江西 | ……はぁ。 得意げにしている場合ではない。 己の首を絞めている状態だというのに。 |
若水 | だまらっしゃい! とにかく捕まえますよ! 袋小路に追い詰めるんです! シュレディンガーの現在地を報告するくらい あなたたちでもできるでしょう? ナビゲーションをお願いします。 |
東雲 | やれやれ…… |
江西 | 先程から同じルートを走り続けているようだ。 まもなく目標に接近する。 |
若水 | ああ、見えてきました、我が愛車の 美しいフォルム…… |
東雲 | おや? ちょっと待って下さい、 何かメッセージが届きましたよ。 |
若水 | 差出人は……シュレディンガー? 内容は…… 『オニゴッコ デ アソビマスカ?』 |
東雲 | 今の状況、確かに鬼ごっこみたいですね。 しかしすごいですね、自我があるみたいだ。 わざわざこんな機能もつけたんですか? |
若水 | そんなふざけた事をするはずがないでしょう! あなたの細工ではないでしょうね!? |
東雲 | だから、俺は知らないって 言ったじゃないですか。 今は追いかけるのが先決でしょう。 |
若水 | フン、しかし鬼ごっこなら話は早い。 人気のない道へと誘導するように追いかけ、 捉えてしまいましょう。 |
江西 | 了解した。 次の道を左だ、対象からは少し遠くなるが 逃げ道を絞りやすくなる。 この先の道は行き止まりだ。 追い詰めるまで、時間がかかったが…… |
若水 | これで終わりです。 さぁシュレディンガー……お前の主人が誰か 思い出すのです。 こら、何をエンジンをまた吹かして…… ひぇぇ!? |
東雲 | へぇ、追い詰められたフリをして バックで一気に逃げ出した。 いやぁ、考えたなぁ。 |
若水 | か、感心している場合ですか! このままではシュレディンガーがぁ……! |
江西 | ……また、規則性のないルートを走っている。 追いかける以外の対策を講じるしかないだろう。 スピードは落ち着いてきたし、見たところ 信号無視もない。 ガソリンが切れれば自ずと止まるだろうが…… 事が大きくなる前に事態の収拾にあたらねば―― |
若水 | 分かっているのです! しかし、この若水の完璧なシステムが このような形で牙を剥くとは…… |
東雲 | ……ああ、そういえばあれは もともとファイト用のAIでした。 |
若水 | 何を今更? そんなことは一瞥しただけで 分かるデータ構造でしたよ。 |
東雲 | 俺が言いたいのは、 異常にファイトに執着するAIだったばかりに 廃棄された過去がある、ってことです。 |
若水 | 異常に執着……AIが? それもプログラムされたものでしょう。 ですが……ふむ、我々の勝ちが確定しました。 フフフ……先ほど追い詰めた時に捉えた 超緊急・バックドアからデータを送信…… チョチョイのチョイ! |
江西 | データを送信? |
若水 | システムへの干渉はまだ難しいため 「AIがファイトで負けたらシステムを 一時停止させるプログラム」を追加したのです。 |
東雲 | ……なるほどね、挑戦状というわけだ。 |
江西 | (車とファイトする形になるのだろうか……?) |
Episode4「追いかける若水」
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | フッフッフ、所詮はAIですね。 このファイトは全て若水の手の上です。 |
東雲 | さすが、危なげないファイトですね。 しかし、やはり面白みに欠けるなぁ。 |
若水 | 全て若水の計算の結果です。 これで終わりです、ヴァンガードで……なっ!? |
江西 | 通信エラー? ……ファイトの結果は反映されていないな。 車はどんどん南下しているようだが…… |
東雲 | どうやら、車から離れすぎると通信が切れてしまうようですね。 世界のどこでも通信ができる時代だっていうのに、案外ローテクだなぁ。 AIも鬼ごっこと言っていたんだし、やっぱり追いかけながらファイトをするしかないんじゃないですか? |
若水 | そんなバカげたマネを出来るわけがないでしょう! それならば別の方法を試すまで。 AIには干渉できるのが分かりました、先程の追加データに仕込んだアレで…… ………… ファイトに関係するプログラム以外をAIが全てブロックしているようです。 |
東雲 | 随分かしこいAIですね。 若水さんのアプローチをことごとく防いでいる。 |
若水 | ぐぬぬ……このAI、若水には到底及ばずとも完成度が高い…… |
江西 | 感心している場合なのか? ネットでも目撃惰報が増え始めているようだが…… |
東雲 | どれどれ…… 『謎の無人自動車現る!?』……まるで都市伝説みたいな言いようだな。 |
江西 | 映像もしっかり残っている。コメントには…… |
東雲 | 『悪趣味な車だな』『危険すぎる、壊してでも止めるべき』 おや、そんな話も出ているのか。 |
若水 | 一刻を争う事態になっていますね!? ……気はまったく、まっっっったく! 進みませんが、仕方ありません。 車でシュレディンガーを追いかけ、射程内に収め続けながらファイトをするしかないようですね。 あなたたちも協力なさい! 車の運転をしながらのファイトなど、この若水であろうと不可能です! |
東雲 | バイクなら運転できるんですけどね。 それじゃ、今度は俺がナビをしますよ。 江西さん、ファイトの方をお願いします。 |
江西 | 承知した。 |
若水 | 役割分担が決まったのならばすぐ出ますよ! 急ぎなさい! |
東雲 | やれやれ、こんな形でのドライプなんてしたくないんですけどね。 |
江西 | 私もだ。 |
東雲 | 楽しい時間は過ぎるのが早い……まったく、その通りだね。 |
江西 | ……それはどういう…… |
東雲 | いやだなぁ、本気にしないでくださいよ。 カンパニーの目的のためにこの件はさっさと終わらせましょう。 |
若水 | 何を無駄話をしているんです、あなたたち! 早く車に乗りなさい! 足を引っ張ったら許しませんよぉ! |
東雲 | ほら、若水さんが呼んでいる。 急ぎましょう、江西さん。 |
江西 | …………ああ。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | フッフッフ、所詮はAIですね。 このファイトは全て若水の手の上です。 |
東雲 | さすが、危なげないファイトですね。 しかし、やはり面白みに欠けるなぁ。 |
若水 | 全て若水の計算の結果です。 これで終わりです、ヴァンガードで…… なっ!? |
江西 | 通信エラー? ……ファイトの結果は反映されていないな。 車はどんどん南下しているようだが…… |
東雲 | どうやら、車から離れすぎると 通信が切れてしまうようですね。 世界のどこでも通信ができる 時代だっていうのに、案外ローテクだなぁ。 AIも鬼ごっこと言っていたんだし、 やっぱり追いかけながらファイトを するしかないんじゃないですか? |
若水 | そんなバカげたマネを出来るわけが ないでしょう! それならば別の方法を試すまで。 AIには干渉できるのが分かりました、 先程の追加データに仕込んだアレで…… ………… ファイトに関係するプログラム以外を AIが全てブロックしているようです。 |
東雲 | 随分かしこいAIですね。 若水さんのアプローチをことごとく 防いでいる。 |
若水 | ぐぬぬ……このAI、 若水には到底及ばずとも完成度が高い…… |
江西 | 感心している場合なのか? ネットでも目撃惰報が 増え始めているようだが…… |
東雲 | どれどれ…… 『謎の無人自動車現る!?』…… まるで都市伝説みたいな言いようだな。 |
江西 | 映像もしっかり残っている。 コメントには…… |
東雲 | 『悪趣味な車だな』 『危険すぎる、壊してでも止めるべき』 おや、そんな話も出ているのか。 |
若水 | 一刻を争う事態になっていますね!? ……気はまったく、まっっっったく! 進みませんが、仕方ありません。 車でシュレディンガーを追いかけ、射程内に 収め続けながらファイトをするしか ないようですね。 あなたたちも協力なさい! 車の運転をしながらのファイトなど、 この若水であろうと不可能です! |
東雲 | バイクなら運転できるんですけどね。 それじゃ、今度は俺がナビをしますよ。 江西さん、ファイトの方をお願いします。 |
江西 | 承知した。 |
若水 | 役割分担が決まったのならばすぐ出ますよ! 急ぎなさい! |
東雲 | やれやれ、こんな形でのドライプなんて したくないんですけどね。 |
江西 | 私もだ。 |
東雲 | 楽しい時間は過ぎるのが早い…… まったく、その通りだね。 |
江西 | …… それはどういう…… |
東雲 | いやだなぁ、本気にしないでくださいよ。 カンパニーの目的のために この件はさっさと終わらせましょう。 |
若水 | 何を無駄話をしているんです、あなたたち! 早く車に乗りなさい! 足を引っ張ったら許しませんよぉ! |
東雲 | ほら、若水さんが呼んでいる。 急ぎましょう、江西さん。 |
江西 | …………ああ。 |
Episode5「シュレディンガーとのファイト」
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | こちらの道で合っているんですね、東雲ショウマ! |
東雲 | 江西さんの時はそんなに念押しをしなかったじゃないですか。 信用ないなぁ。 |
若水 | フン、そう思うのなら信用に足る言動を心がけるべきなのです! もとはと言えばあなたのAIが…… |
東雲 | AIがこんな事をするなんて、俺にも予想できなかったんですよ。 こういうゆらぎ、が面白いんですけどね。 |
若水 | 何をわけのわからないことを! ……む、見えてきました! シュレディンガーの姿が! |
江西 | ならば、そろそろタブレットを起動するぞ。 これでファイトに勝てばいいんだな? |
若水 | はい、迅速にお願いしますよ? 引き離されればまた通信エラーが発生してしまいます。 |
江西 | あぁ。では、始めるぞ。 スタンドアップ! ヴァンガード! |
東雲 | おや、結構苦戦していますね。 |
江西 | ああ、先ほどのファイトよりも明らかに強くなっている。 だが、心配はいらない。 |
東雲 | 走行中に、ファイトの学習をしたのかな? 学習と進化に余念がないね、AIも。 |
江西 | 今はそれでは困るんだが…… |
若水 | 無駄話をしている場合ではないでしょう! 早く勝負をつけなさい! |
江西 | 相手のダメージは5。こちらの手札も足りている。 次のターンで…… |
若水 | ああ!? 前方の道が封鎖されています! |
東雲 | ……そういえば、あの車を止めるために一部の道路を封鎖しているとネットニュースにありましたね。 いやぁ、この道がそうだったとは。 |
若水 | 自ら袋小路に飛び込むものでしょうか……って! シュ、シュレディンガー!? |
東雲 | おお……! 封鎖を無理やり突破して走り続けている。 |
江西 | ……通信状態が悪くなってきた。 あと1ターンだが、これ以上距離が開くと……! |
若水 | 仕方ありません、我々も突破しますよ! アクセル全開ぃ!! |
東雲 | わぁっ、とと、荒っぽい運転はよしてくださいよ。 |
若水 | そんな事を言っている場合ではない! 早く、勝負を決めてしまいなさい!! |
江西 | あ、あぁ……私のターンだ。 終わらせよう、ヴァンガードにアタック! |
東雲 | 相手のトリガーもなし。 ……車も無事に停止したようですね。 |
若水 | おお、シュレディンガー……! こんな傷だらけになってしまって……! |
江西 | 山道やバリケードを突破したにしては綺麗な部類に見えるが…… |
東雲 | でも、致命的な故障はしてないんでしょう? 良かったじゃないですか。 |
若水 | 傷は戻ったら補修するとしましょう。 今は、これ以上騒ぎになる前に帰りますよ! |
江西 | ああ、そうした方が…… ……待て、今乗ってきた車はどうするんだ? |
若水 | ……このAIを入れて走らせておきますか? シュレディンガー以外の車でならば完璧に制御できるシステムを研究して―― |
東雲 | ………… |
江西 | ………… (後で、人を寄越して回収させよう) |
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | こちらの道で合っているんですね、 東雲ショウマ! |
東雲 | 江西さんの時はそんなに念押しを しなかったじゃないですか。 信用ないなぁ。 |
若水 | フン、そう思うのなら信用に足る言動を 心がけるべきなのです! もとはと言えばあなたのAIが…… |
東雲 | AIがこんな事をするなんて、俺にも 予想できなかったんですよ。 こういうゆらぎ、が面白いんですけどね。 |
若水 | 何をわけのわからないことを! ……む、見えてきました! シュレディンガーの姿が! |
江西 | ならば、そろそろタブレットを起動するぞ。 これでファイトに勝てばいいんだな? |
若水 | はい、迅速にお願いしますよ? 引き離されればまた通信エラーが 発生してしまいます。 |
江西 | あぁ。 では、始めるぞ。 スタンドアップ! ヴァンガード! |
東雲 | おや、結構苦戦していますね。 |
江西 | ああ、先ほどのファイトよりも 明らかに強くなっている。 だが、心配はいらない。 |
東雲 | 走行中に、ファイトの学習をしたのかな? 学習と進化に余念がないね、AIも。 |
江西 | 今はそれでは困るんだが…… |
若水 | 無駄話をしている場合ではないでしょう! 早く勝負をつけなさい! |
江西 | 相手のダメージは5。 こちらの手札も足りている。 次のターンで…… |
若水 | ああ!? 前方の道が封鎖されています! |
東雲 | ……そういえば、あの車を止めるために 一部の道路を封鎖していると ネットニュースにありましたね。 いやぁ、この道がそうだったとは。 |
若水 | 自ら袋小路に飛び込むものでしょうか…… って! シュ、シュレディンガー!? |
東雲 | おお……! 封鎖を無理やり突破して走り続けている。 |
江西 | ……通信状態が悪くなってきた。 あと1ターンだが、これ以上距離が 開くと……! |
若水 | 仕方ありません、我々も突破しますよ! アクセル全開ぃ!! |
東雲 | わぁっ、とと、荒っぽい運転は よしてくださいよ。 |
若水 | そんな事を言っている場合ではない! 早く、勝負を決めてしまいなさい!! |
江西 | あ、あぁ……私のターンだ。 終わらせよう、ヴァンガードにアタック! |
東雲 | 相手のトリガーもなし。 ……車も無事に停止したようですね。 |
若水 | おお、シュレディンガー……! こんな傷だらけになってしまって……! |
江西 | 山道やバリケードを突破したにしては 綺麗な部類に見えるが…… |
東雲 | でも、致命的な故障はしてないんでしょう? 良かったじゃないですか。 |
若水 | 傷は戻ったら補修するとしましょう。 今は、これ以上騒ぎになる前に 帰りますよ! |
江西 | ああ、そうした方が…… ……待て、今乗ってきた車はどうするんだ? |
若水 | ……このAIを入れて走らせておきますか? シュレディンガー以外の車でならば 完璧に制御できるシステムを研究して―― |
東雲 | ………… |
江西 | ………… (後で、人を寄越して回収させよう) |
Episode6「若水は完璧なのです」
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | この大掛かりな実験を経て……仮説や分析、研究に実験の繰り返しがいかに重要か再確認できたことでしょう。 出所不明の不完全な人工知能よりもこの若水が1から組み上げたプログラムで完璧な自動運転システムを作るべきでした。 ということで、早速作業に取り掛かります。 横槍を出さないように、特に東雲ショウマ! |
東雲 | 名指しですか、いやだなぁ。 |
江西 | ……我々の目的のためにはその実験は必要ないように思うが。 |
若水 | えぇ、直接は影響しませんね……ですが幸いあちらは順調に進んでいます。 何より、こんな不完全なものを途中で放棄するなんて、若水が許しませんよ! |
東雲 | (AIが車として走行し続けたのは想定外――と言えば嘘になるが、凶悪すぎたかな。 でも、優秀なシステムと同居した場合は……?) |
若水 | んん? 今なにか言いましたか? |
東雲 | いいえ、なにも。 |
若水 | ふぅ……疲れましたね。 しかしシステムは完成です。 コーヒーで一息入れて……ああ!? すっかり忘れていたのです! 買ったスティックシュガーをどこかに置いてきてしまったようですね…… フン、いいでしょう。 それならばまた買いに行くだけのこと。 改良したプログラムで、さっきのような事は起こりえないでしょう! |
東雲 | おや、また出かけるんですか? せわしない人だ。 |
江西 | ……ん、電話が嗚っているぞ。 |
東雲 | そろそろだと思っていました。 若水さんからでしょうね。 |
若水 | 『東雲君!! あなた、また私のシステムに……!』 |
東雲 | 落ち着いてください、新しいシステムは若水さんが組み上げたんでしょう? なら、俺は無関係だ。 何でもかんでも俺のせいにされたら、たまったもんじゃありませんよ。 |
若水 | 『ありえません!!』 |
江西 | ……こちらまで声が聞こえているが まさか、また? |
若水 | 『そう、その通りです! またしても、我がシュレディンガーの姿が消えているのです!』 |
東雲 | そいつは大変だ。 また居場所を探してみますから、一旦切りますよ。 |
若水 | 『待ちなさい! まだ話は……』 |
東雲 | 残念、少し遅かったみたいですね。 切ってしまいました。 |
江西 | ……彼が失敗するほど難しい事のようには思えないが。 |
東雲 | いやぁ、若水さんが本当に、全部自分で組んでいたら、しっかりしたプログラムになっていたでしょう。 安全で安定していて、それでいてつまらないシステムだ。 |
江西 | ……悪趣味め。先の件が面白かったとでも思っているのか? |
東雲 | 面白かった、なんて言ってませんよ。 どんなことにも「完璧」なんてありはしない。 これは若水さんへの、ちょっとした――おや、また若水さんから電話だ。 |
若水 | 『フフ……フフフフフ!! この程度のエラー、修正で元通りです! 残念でしたね、東雲君』 |
東雲 | …… 車を取り戻せたようで、何よりです。さすが若水さんだ。 |
若水 | 『えぇ、えぇ。そうでしょう。 戻り次第お話がありますから』 |
東雲 | ……切られてしまった。 それじゃ、俺はこれで―― |
江西 | いや……帰りを待つしかないようだ。 全てのドアに電子ロックがかけられている。 |
東雲 | ………… |
若水 | こんなこともあろうかと用意していた機能。しっかり作動しているようですね。 そうです。若水のすることは完璧なのです! |
キャラ | セリフ |
---|---|
若水 | この大掛かりな実験を経て…… 仮説や分析、研究に実験の繰り返しが いかに重要か再確認できたことでしょう。 出所不明の不完全な人工知能よりも この若水が1から組み上げたプログラムで 完璧な自動運転システムを作るべきでした。 ということで、早速作業に取り掛かります。 横槍を出さないように、特に東雲ショウマ! |
東雲 | 名指しですか、いやだなぁ。 |
江西 | ……我々の目的のためには その実験は必要ないように思うが。 |
若水 | えぇ、直接は影響しませんね……ですが 幸いあちらは順調に進んでいます。 何より、こんな不完全なものを途中で 放棄するなんて、若水が許しませんよ! |
東雲 | (AIが車として走行し続けたのは想定外―― と言えば嘘になるが、凶悪すぎたかな。 でも、優秀なシステムと同居した場合は……?) |
若水 | んん? 今なにか言いましたか? |
東雲 | いいえ、なにも。 |
若水 | ふぅ……疲れましたね。 しかしシステムは完成です。 コーヒーで一息入れて……ああ!? すっかり忘れていたのです! 買ったスティックシュガーを どこかに置いてきてしまったようですね…… フン、いいでしょう。 それならばまた買いに行くだけのこと。 改良したプログラムで、さっきのような事は 起こりえないでしょう! |
東雲 | おや、また出かけるんですか? せわしない人だ。 |
江西 | ……ん、電話が嗚っているぞ。 |
東雲 | そろそろだと思っていました。 若水さんからでしょうね。 |
若水 | 『東雲君!! あなた、また私のシステムに……!』 |
東雲 | 落ち着いてください、新しいシステムは 若水さんが組み上げたんでしょう? なら、俺は無関係だ。 何でもかんでも俺のせいにされたら、 たまったもんじゃありませんよ。 |
若水 | 『ありえません!!』 |
江西 | ……こちらまで声が聞こえているが まさか、また? |
若水 | 『そう、その通りです! またしても、我がシュレディンガーの姿が 消えているのです!』 |
東雲 | そいつは大変だ。 また居場所を探してみますから、 一旦切りますよ。 |
若水 | 『待ちなさい! まだ話は……』 |
東雲 | 残念、少し遅かったみたいですね。 切ってしまいました。 |
江西 | ……彼が失敗するほど 難しい事のようには思えないが。 |
東雲 | いやぁ、若水さんが本当に、全部自分で 組んでいたら、しっかりしたプログラムに なっていたでしょう。 安全で安定していて、それでいて つまらないシステムだ。 |
江西 | ……悪趣味め。先の件が 面白かったとでも思っているのか? |
東雲 | 面白かった、なんて言ってませんよ。 どんなことにも「完璧」なんてありはしない。 これは若水さんへの、ちょっとした―― おや、また若水さんから電話だ。 |
若水 | 『フフ……フフフフフ!! この程度のエラー、 修正で元通りです! 残念でしたね、東雲君』 |
東雲 | …… 車を取り戻せたようで、何よりです。 さすが若水さんだ。 |
若水 | 『えぇ、えぇ。そうでしょう。 戻り次第お話がありますから』 |
東雲 | ……切られてしまった。 それじゃ、俺はこれで―― |
江西 | いや……帰りを待つしかないようだ。 全てのドアに電子ロックがかけられている。 |
東雲 | ………… |
若水 | こんなこともあろうかと用意していた機能。 しっかり作動しているようですね。 そうです。若水のすることは完璧なのです! |