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あらすじ
ストーリー
Episode1「突然の訪問者」
キャラ | セリフ |
---|---|
シン | おかしいですね……どこにいってしまったんでしょう。 |
ミサキ | ねぇカムイ、やっぱり…… |
カムイ | そうですよね、オレもそう思ってました。 |
シン | ああ、ふたりともまだ残っていたんですか。 閉店作業は私ひとりでできますから先に帰ってもらって大丈夫ですよ。 |
カムイ | あの、シンさん。最近疲れてるんじゃないですか? 体調崩す前に1日休んだほうがいいっすよ。 |
シン | え? 疲れてるように見えますか? |
ミサキ | 最近は店が忙しくて、働き詰めだったからね。 シンさんは1号店と2号店の往復も頻繁にしていたし、その分負担になってるでしょ? |
シン | 大丈夫ですよ、疲れてなんていませんから。心配してくれてありがとうございます。 ところで私のメガネをこの辺で見ませんでしたか? |
カムイ | 何言ってんすか? メガネはかけてるじゃないですか? |
ミサキ | そんなこともわからなくなるくらい疲れてるんじゃ…… |
シン | ち、違いますよ~! 探してるのは予備のメガネで……! |
カムイ | なんだ、予備の方ですか。オレは見てないですね。 |
ミサキ | 私も。 |
シン | そうですか…… たしかにバックヤードに置いたと思ったんですが…… まぁ仕方ありませんね。そのうち出てくるでしょう。 |
ミサキ | シンさん、やっぱり休んだら? |
シン | え? |
カムイ | だってメガネをどこに置いたか忘れたかわからなくなるくらい疲労が溜まってるんですよ? |
ミサキ | 私もそう思う。疲れてるからボーっとしてるんじゃない? |
シン | 自分ではわかりませんけれど……言われると、そうなのかもしれませんね。 おふたりもそう言ってくれることですし、近いうちにお休みを取ってゆっくり身体を休めることにします。 |
カムイ | そうそう! 店のことは泥船に乗ったつもりでオレたちに任せてください! |
シン | し、沈みそうですね…… |
ミサキ | カムイ、それを言うなら大船だってば…… 私も様子見に来るし、フォローするしさ。お店のことは気にしないで。 |
シン | ふふ、はい。ありがとうございます。 |
クロノ | こんばんはー! |
シン | おや、クロノ君…… 閉店間際に来るなんて何か急用ですか? |
クロノ | はい。 でも用があるのは俺じゃなくてこっちの…… |
女性 | 遅い時間にすみません…… |
シン | いえ、いらっしゃいませ! なにかお探しですか? すぐに用意しますよ。 |
女性 | あの私はヴァンガードをやったことがなくて…… |
カムイ | だったら構築済みデッキ……トライアルデッキがオススメですよ。 |
シン | ええ、初心者のかたでもすぐにファイトできるようになっているんです。 |
女性 | わかりました。それ、買います。 でも、それだけでは大会では勝てませんよね? |
シン | ふむ、勝ちにこだわりがあるんですね。 では、別売りパックのカードを組み合わせて使ったほうが、戦略は広がると思います。 |
女性 | ならパックもください! |
シン | はい、ありがとうございます。 ではお好きなトライアルデッキを選んでそのクランを強化できるパックを…… |
女性 | い、いえ! 全部ください! |
シン | え? 全部って…… |
女性 | 申し訳ありませんけど構築済みデッキもパックも飾ってあるカードもこのお店にあるもの全部売ってください!! |
3人 | ……え、ええーー!? |
キャラ | セリフ |
---|---|
シン | おかしいですね…… どこにいってしまったんでしょう。 |
ミサキ | ねぇカムイ、やっぱり…… |
カムイ | そうですよね、オレもそう思ってました。 |
シン | ああ、ふたりともまだ残っていたんですか。 閉店作業は私ひとりでできますから 先に帰ってもらって大丈夫ですよ。 |
カムイ | あの、シンさん。 最近疲れてるんじゃないですか? 体調崩す前に1日休んだほうがいいっすよ。 |
シン | え? 疲れてるように見えますか? |
ミサキ | 最近は店が忙しくて、 働き詰めだったからね。 シンさんは1号店と2号店の往復も 頻繁にしていたし、 その分負担になってるでしょ? |
シン | 大丈夫ですよ、疲れてなんていませんから。 心配してくれてありがとうございます。 ところで私のメガネを この辺で見ませんでしたか? |
カムイ | 何言ってんすか? メガネはかけてるじゃないですか? |
ミサキ | そんなこともわからなくなるくらい 疲れてるんじゃ…… |
シン | ち、違いますよ~! 探してるのは予備のメガネで……! |
カムイ | なんだ、予備の方ですか。 オレは見てないですね。 |
ミサキ | 私も。 |
シン | そうですか…… たしかにバックヤードに 置いたと思ったんですが…… まぁ仕方ありませんね。 そのうち出てくるでしょう。 |
ミサキ | シンさん、やっぱり休んだら? |
シン | え? |
カムイ | だってメガネをどこに置いたか 忘れたかわからなくなるくらい 疲労が溜まってるんですよ? |
ミサキ | 私もそう思う。 疲れてるからボーっとしてるんじゃない? |
シン | 自分ではわかりませんけれど…… 言われると、そうなのかもしれませんね。 おふたりもそう言ってくれることですし、 近いうちにお休みを取って ゆっくり身体を休めることにします。 |
カムイ | そうそう! 店のことは泥船に乗ったつもりで オレたちに任せてください! |
シン | し、沈みそうですね…… |
ミサキ | カムイ、それを言うなら 大船だってば…… 私も様子見に来るし、フォローするしさ。 お店のことは気にしないで。 |
シン | ふふ、はい。 ありがとうございます。 |
クロノ | こんばんはー! |
シン | おや、クロノ君…… 閉店間際に来るなんて 何か急用ですか? |
クロノ | はい。 でも用があるのは俺じゃなくて こっちの…… |
女性 | 遅い時間にすみません…… |
シン | いえ、いらっしゃいませ! なにかお探しですか? すぐに用意しますよ。 |
女性 | あの私はヴァンガードを やったことがなくて…… |
カムイ | だったら構築済みデッキ…… トライアルデッキがオススメですよ。 |
シン | ええ、初心者のかたでも すぐにファイトできるように なっているんです。 |
女性 | わかりました。それ、買います。 でも、それだけでは 大会では勝てませんよね? |
シン | ふむ、勝ちにこだわりがあるんですね。 では、別売りパックのカードを組み合わせて 使ったほうが、戦略は広がると思います。 |
女性 | ならパックもください! |
シン | はい、ありがとうございます。 ではお好きなトライアルデッキを選んで そのクランを強化できるパックを…… |
女性 | い、いえ! 全部ください! |
シン | え? 全部って…… |
女性 | 申し訳ありませんけど 構築済みデッキもパックも飾ってあるカードも このお店にあるもの全部売ってください!! |
3人 | ……え、ええーー!? |
Episode2「シンさんの実力」
キャラ | セリフ |
---|---|
シン | ぜ、全部!? 全部のカードを売ってほしいって……そんなにたくさん必要なんですか? |
女性 | 全部、いただきたいんです……そうしなきゃ、絶対…… |
シン | ……まあまあ、一旦落ち着きましょうか。まずは事情を…… |
女性 | 勝たないとだめで……う、うわあぁぁぁん! |
カムイ | な、泣きだした……!? おいクロノ、お前は事情を知ってるんだろ? 何があったんだ? |
ミサキ | とりあえず、落ち着くまで私がそばにいるから、その間に、知ってることを話してくれる? |
クロノ | はい……いいですよね? |
女性 | ひっく、ひっくっ……は、はい…… |
クロノ | その人、クエストの依頼主で、実家がシオンのとこみたいな、えっと……お金持ちらしいんです。 それで、親の都合で決まった、知らない人と婚約させられたらしくて。 将来を考えてる恋人がいるから、って嘘で乗り切ろうとしたみたいなんすけど親は聞く耳を持たなかったとか…… |
シン | それは……大変でしたね。 |
クロノ | 口論の末、ヴァンガードで決着をつけることになったらしいです。恋人が勝てば、婚約は白紙に戻すって。 だけど婚約者は、大会で実績を残すくらいの実力があるらしくて、並のファイターじゃ歯が立たないってことで…… 強いやつに恋人のフリをしてもらって、婚約者に勝ってもらおうと思って「最強ファイター募集」のクエストを出して。 |
カムイ | で、そうとは知らないクロノが受けたってことか。 |
クロノ | は、はい……話を聞いちゃった以上、その場で解散するのも気が引けて……それで、みんなに相談に来ました。 |
シン | なるほど……事情はわかりました。 確かに、クロノ君に恋人役は無理がありますねぇ。 |
カムイ | まだまだ中学生のがきんちょだもんな。 恋人って言ったって、すぐウソだってバレちまうしな! |
クロノ | カムイさんだって、まだ高校生じゃないですか。 |
カムイ | ははは、そうむくれるなって。 |
女性 | ……あの、みなさん取り乱してしまってすみません |
シン | 落ち着きましたか? |
女性 | はい……ありがとうございます。 |
シン | 事情はわかりましたが商品を全部買おうだなんて無茶です。 |
女性 | はい、もう自分でなんとかしてやろうと自暴自棄になっていました。 強いカードがあれば勝てるんじゃないかって…… |
ミサキ | そうだね、カードだけあってもどうにもならないだろうから…… |
女性 | そうですよね……すみません。失礼なことを言ってしまいました。 |
ミサキ | 大丈夫、勝手に婚約なんて……どうにかしたい気持ちはわかったから。 その……答えたくなかったらいいんだけど恋人がいるって嘘をついてまで結婚したくないような人だったの? |
女性 | はい、結婚なんてまだ考えられませんし、一緒に食事をしたこともありますが、高圧的で、私よりもお金が大事な人です。 私は絶対に、この結婚を阻止しないと…… |
ミサキ | なるほど……一生を添い遂げるんだからお互いを大切にできる人がいいよね。 |
女性 | はい……っ! |
カムイ | と、とりあえず……オレたちも何ができるか考えてみるか。 確か、ファイトの強い恋人役を募集してたんだっけ? |
クロノ | 大会優勝者に勝てる実力があって…… |
ミサキ | かつ、結婚適齢期の大人の男…… |
3人 | …… |
シン | ……どうして私を見るんです? |
ミサキ | いや、だって…… |
シン | もしかして私に、その恋人役をさせようとしてませんか……? |
カムイ | 少なくとも今この場では、シンさんしか…… |
シン | この場ではそうかも知れませんが、こういうことはもっと慎重に――…… |
クロノ | でも、たしか今週中にファイトして決着を付けないといけないって聞きました。 |
シン | ええっ!? そうなんですか!? |
女性 | は、はい。だからすぐにでも動かないと、私は…… |
シン | ……今、偶然あっただけの他人にこの先の人生を預けると言っているんですよ。 あなたはそれで、本当にいいんですか? |
シン | ……そのつもりで、クエストを出しました。 あ……でも、さすがにご迷惑でしたよね。やっぱり私ひとりでどうにか…… |
ミサキ | ねぇ。シンさんなら、その辺の大会優勝者くらいなら遅れはとらないよね。 |
クロノ | そ、そうですよ! 絶対勝てるんだしそこまで言わなくたって……! |
カムイ | シンさん! ここで断ったらオレたち一生後悔すると思います! |
シン | さ、さんにんとも~…… ……あなたは、本当にそれでいいんですね? |
女性 | ……! は、はい! |
シン | 引き受けるからには最善をつくすつもりです。 ですが、必ず上手くいくという保証はありませんよ。 |
女性 | それで構いません、よろしくお願いします……! |
キャラ | セリフ |
---|---|
シン | ぜ、全部!? 全部のカードを売ってほしいって…… そんなにたくさん必要なんですか? |
女性 | 全部、いただきたいんです…… そうしなきゃ、絶対…… |
シン | ……まあまあ、一旦落ち着きましょうか。 まずは事情を…… |
女性 | 勝たないとだめで…… う、うわあぁぁぁん! |
カムイ | な、泣きだした……!? おいクロノ、お前は事情を知ってるんだろ? 何があったんだ? |
ミサキ | とりあえず、落ち着くまで私が そばにいるから、 その間に、知ってることを話してくれる? |
クロノ | はい……いいですよね? |
女性 | ひっく、ひっくっ……は、はい…… |
クロノ | その人、クエストの依頼主で、 実家がシオンのとこみたいな、 えっと……お金持ちらしいんです。 それで、親の都合で決まった、知らない人と 婚約させられたらしくて。 将来を考えてる恋人がいるから、って嘘で 乗り切ろうとしたみたいなんすけど 親は聞く耳を持たなかったとか…… |
シン | それは……大変でしたね。 |
クロノ | 口論の末、ヴァンガードで 決着をつけることになったらしいです。 恋人が勝てば、婚約は白紙に戻すって。 だけど婚約者は、大会で実績を残すくらいの 実力があるらしくて、並のファイターじゃ 歯が立たないってことで…… 強いやつに恋人のフリをしてもらって、 婚約者に勝ってもらおうと思って 「最強ファイター募集」のクエストを出して。 |
カムイ | で、そうとは知らないクロノが 受けたってことか。 |
クロノ | は、はい……話を聞いちゃった以上、 その場で解散するのも気が引けて…… それで、みんなに相談に来ました。 |
シン | なるほど……事情はわかりました。 確かに、クロノ君に恋人役は 無理がありますねぇ。 |
カムイ | まだまだ中学生のがきんちょだもんな。 恋人って言ったって、すぐウソだって バレちまうしな! |
クロノ | カムイさんだって、 まだ高校生じゃないですか。 |
カムイ | ははは、そうむくれるなって。 |
女性 | ……あの、みなさん 取り乱してしまってすみません |
シン | 落ち着きましたか? |
女性 | はい……ありがとうございます。 |
シン | 事情はわかりましたが 商品を全部買おうだなんて無茶です。 |
女性 | はい、もう自分でなんとかしてやろうと 自暴自棄になっていました。 強いカードがあれば勝てるんじゃないかって…… |
ミサキ | そうだね、カードだけあっても どうにもならないだろうから…… |
女性 | そうですよね……すみません。 失礼なことを言ってしまいました。 |
ミサキ | 大丈夫、勝手に婚約なんて…… どうにかしたい気持ちはわかったから。 その……答えたくなかったらいいんだけど 恋人がいるって嘘をついてまで 結婚したくないような人だったの? |
女性 | はい、結婚なんてまだ考えられませんし、 一緒に食事をしたこともありますが、 高圧的で、私よりもお金が大事な人です。 私は絶対に、この結婚を阻止しないと…… |
ミサキ | なるほど……一生を添い遂げるんだから お互いを大切にできる人がいいよね。 |
女性 | はい……っ! |
カムイ | と、とりあえず……オレたちも何ができるか 考えてみるか。 確か、ファイトの強い 恋人役を募集してたんだっけ? |
クロノ | 大会優勝者に勝てる実力があって…… |
ミサキ | かつ、結婚適齢期の大人の男…… |
3人 | …… |
シン | ……どうして私を見るんです? |
ミサキ | いや、だって…… |
シン | もしかして私に、その恋人役を させようとしてませんか……? |
カムイ | 少なくとも今この場では、シンさんしか…… |
シン | この場ではそうかも知れませんが、 こういうことはもっと慎重に――…… |
クロノ | でも、たしか今週中にファイトして 決着を付けないといけないって聞きました。 |
シン | ええっ!? そうなんですか!? |
女性 | は、はい。 だからすぐにでも動かないと、私は…… |
シン | ……今、偶然あっただけの他人にこの先の 人生を預けると言っているんですよ。 あなたはそれで、本当にいいんですか? |
シン | ……そのつもりで、クエストを出しました。 あ……でも、さすがにご迷惑でしたよね。 やっぱり私ひとりでどうにか…… |
ミサキ | ねぇ。シンさんなら、 その辺の大会優勝者くらいなら 遅れはとらないよね。 |
クロノ | そ、そうですよ! 絶対勝てるんだし そこまで言わなくたって……! |
カムイ | シンさん! ここで断ったら オレたち一生後悔すると思います! |
シン | さ、さんにんとも~…… ……あなたは、本当にそれでいいんですね? |
女性 | ……! は、はい! |
シン | 引き受けるからには 最善をつくすつもりです。 ですが、必ず上手くいくという 保証はありませんよ。 |
女性 | それで構いません、 よろしくお願いします……! |
Episode3「敵情視察」
キャラ | セリフ |
---|---|
トコハ | それで、店長が「恋人役」に? 大変そうじゃない。 |
クロノ | ああ、そうなんだ。 |
ツネト | でもよ、そんなの本当に上手くいくのか? バレちまうんじゃねぇの? |
カル | う~ん? ファイトするだけなら、そんなに恋人は意識しなくていいんじゃないですか? |
ケイ | でも、心配…… |
シン | あの流れで引き受けてしまいましたがやっぱりやめておけばよかったでしょうか…… |
トコハ | いやいや、これをきっかけに大人の恋が始まるかもしれませんよ! |
ツネト | 大人の恋? トコハちゃんにはまだ早くねぇか? |
トコハ | なんでそうなるのよ! 私じゃなくて店長の恋! |
シン | いやいや……始まりませんよ。 |
カル | 実験によると、危機を一緒に乗り越えた時お互いを意識し始めたりとか…… |
シン | あはは、吊り橋効果ですね。 とにかく、この話は他言無用でお願いしますね。 |
一同 | はーい。 |
トコハ | ところで……さっきから何を作ってるんですか? |
シン | これはリーグ表とくじです。 今度、1号店で初心者向けの大会を開くので、トーナメントのような勝ち抜けではなく、たくさんの人とファイト出来るリーグ戦にしようかと。 |
トコハ | あ、いいかも。 それならいっぱいファイト出来て初心者でも楽しめそう! |
シン | ええ、みなさんほどの腕前だと参加はさせてあげられないですが…… |
トコハ | ま、全国大会出場を目指してたわけだし初心者とはとても言えないもんね。 |
クロノ | だな。 |
男性 | ここが「カードキャピタル」か。 |
シン | おや、いらっしゃいませー。 |
男性 | あんたが新田シンか。 |
シン | そうですが……どちら様でしょうか? 私に何か用事ですか? |
男性 | 僕はあんたの恋人の婚約者だよ。 彼女があれほどまで言う相手がどんなやつかと思えばこんな冴えない男だったとはね。 |
トコハ | うわ、感じワル~…… |
クロノ | トコハ、聞こえるって。 |
シン | ……ファイトの予定はまだ先でしたよね。 今日はどうしてこちらへいらしたんですか? |
男性 | それじゃあ単刀直入に言おう。彼女から手を引いてくれ。 この結婚がなくなっては困るんだ。 僕の会社を大きくするためにどうしても彼女の父親の後ろ盾がいるんでね。 |
シン | ……事情はいろいろとおありでしょうが手を引くことはできません。 話し合いがしたいのでしたら営業が終わった後に時間を作りますが…… |
男性 | はは、今日は話し合いじゃなくて通告しにきたんだ。後悔するなよ。 |
シン | ……行ってしまいましたね。 |
クロノ | あんなのが婚約者だったら、どうにかしないと、って思うよな。 |
トコハ | 店長!! あんな人に、絶対負けないでくださいね! 応援してますから! |
シン | あはは、ありがとうございます。 お騒がせしてしまいました、みなさんも、あまり心配しないでくださいね。 |
クロノ | わりぃ、遅れた! |
シオン | 遅刻だよ、クロノ。今日はカードキャピタル主催の大会なのに。 |
クロノ | 会場は店じゃなくて、特別出張店舗だろ? 公園なんて、いつもと違う場所なんだから迷っても仕方ねえじゃねぇか。 |
トコハ | 待ち合わせに遅れたんだから、言い訳しないで反省する! |
クロノ | わ、悪かったって。 |
少年A | お前、初心者じゃないだろ! |
少年B | 初心者だって! 負けたからっていちゃもんつけるな。 |
ミサキ | やめなさいふたりとも。 |
シオン | どうしたんだろう……? 何かトラブルがあったのかな。 |
トコハ | ミサキさん、何かあったんですか? |
ミサキ | ああ、みんな…… ちょっと、今回の大会は初心者向けなのに明らかに慣れている子が多くて…… |
クロノ | なんだ、そりゃ。 初心者相手を負かして喜んでるのか? |
シオン | もしくは、参加賞品が目当てかもね。 |
トコハ | どっちにしても、許せないわよ! そんなこと! |
ミサキ | 別に証拠があるわけじゃないんだけど……今みたいにトラブルになっちゃって。 私は今、ここを離れるわけにはいかないから、誰か、シンさんを2号店から呼んできてくれない? |
クロノ | わかりました、俺が行ってきます! |
キャラ | セリフ |
---|---|
トコハ | それで、店長が「恋人役」に? 大変そうじゃない。 |
クロノ | ああ、そうなんだ。 |
ツネト | でもよ、そんなの本当に上手くいくのか? バレちまうんじゃねぇの? |
カル | う~ん? ファイトするだけなら、そんなに 恋人は意識しなくていいんじゃないですか? |
ケイ | でも、心配…… |
シン | あの流れで引き受けてしまいましたが やっぱりやめておけば よかったでしょうか…… |
トコハ | いやいや、これをきっかけに 大人の恋が始まるかもしれませんよ! |
ツネト | 大人の恋? トコハちゃんにはまだ早くねぇか? |
トコハ | なんでそうなるのよ! 私じゃなくて店長の恋! |
シン | いやいや…… 始まりませんよ。 |
カル | 実験によると、危機を一緒に乗り越えた時 お互いを意識し始めたりとか…… |
シン | あはは、吊り橋効果ですね。 とにかく、この話は 他言無用でお願いしますね。 |
一同 | はーい。 |
トコハ | ところで…… さっきから何を作ってるんですか? |
シン | これはリーグ表とくじです。 今度、1号店で初心者向けの大会を 開くので、 トーナメントのような勝ち抜けではなく、 たくさんの人とファイト出来る リーグ戦にしようかと。 |
トコハ | あ、いいかも。 それならいっぱいファイト出来て 初心者でも楽しめそう! |
シン | ええ、みなさんほどの腕前だと 参加はさせてあげられないですが…… |
トコハ | ま、全国大会出場を目指してたわけだし 初心者とはとても言えないもんね。 |
クロノ | だな。 |
男性 | ここが「カードキャピタル」か。 |
シン | おや、いらっしゃいませー。 |
男性 | あんたが新田シンか。 |
シン | そうですが……どちら様でしょうか? 私に何か用事ですか? |
男性 | 僕はあんたの恋人の婚約者だよ。 彼女があれほどまで言う相手が どんなやつかと思えば こんな冴えない男だったとはね。 |
トコハ | うわ、感じワル~…… |
クロノ | トコハ、聞こえるって。 |
シン | ……ファイトの予定はまだ先でしたよね。 今日はどうしてこちらへいらしたんですか? |
男性 | それじゃあ単刀直入に言おう。 彼女から手を引いてくれ。 この結婚がなくなっては困るんだ。 僕の会社を大きくするために どうしても彼女の父親の後ろ盾が いるんでね。 |
シン | ……事情はいろいろとおありでしょうが 手を引くことはできません。 話し合いがしたいのでしたら 営業が終わった後に時間を作りますが…… |
男性 | はは、今日は話し合いじゃなくて 通告しにきたんだ。 後悔するなよ。 |
シン | ……行ってしまいましたね。 |
クロノ | あんなのが婚約者だったら、 どうにかしないと、って思うよな。 |
トコハ | 店長!! あんな人に、絶対負けないでくださいね! 応援してますから! |
シン | あはは、ありがとうございます。 お騒がせしてしまいました、 みなさんも、あまり心配しないでくださいね。 |
クロノ | わりぃ、遅れた! |
シオン | 遅刻だよ、クロノ。 今日はカードキャピタル主催の大会なのに。 |
クロノ | 会場は店じゃなくて、特別出張店舗だろ? 公園なんて、いつもと違う場所なんだから 迷っても仕方ねえじゃねぇか。 |
トコハ | 待ち合わせに遅れたんだから、 言い訳しないで反省する! |
クロノ | わ、悪かったって。 |
少年A | お前、初心者じゃないだろ! |
少年B | 初心者だって! 負けたからっていちゃもんつけるな。 |
ミサキ | やめなさいふたりとも。 |
シオン | どうしたんだろう……? 何かトラブルがあったのかな。 |
トコハ | ミサキさん、何かあったんですか? |
ミサキ | ああ、みんな…… ちょっと、今回の大会は初心者向けなのに 明らかに慣れている子が多くて…… |
クロノ | なんだ、そりゃ。 初心者相手を負かして 喜んでるのか? |
シオン | もしくは、参加賞品が目当てかもね。 |
トコハ | どっちにしても、許せないわよ! そんなこと! |
ミサキ | 別に証拠があるわけじゃないんだけど…… 今みたいにトラブルになっちゃって。 私は今、ここを離れるわけにはいかないから、 誰か、シンさんを2号店から 呼んできてくれない? |
クロノ | わかりました、俺が行ってきます! |
Episode4「初心者大会の真実」
キャラ | セリフ |
---|---|
シン | ……確かにファイトを見ていると初心者とは思えない動きをしていますね。 |
ミサキ | どうする? 今からでも何か対応する? |
シン | うーん…… 強制的に反則扱いにもできますが、本当に初心者ではない、という証拠は出せませんからね。 |
クロノ | くっそぉ……何も出来ないってことかよ。 |
トコハ | あ、最終戦がもう終わっちゃう。 |
シオン | 上位陣は……上級者っぽい人たちが独占しているね。 |
クロノ | シンさん、これって…… |
シン | ……残念ながら、この大会の参加ルールではどうすることもできません。 景品も普及協会で買えるペンですし、上級者がわざわざ参加することもないと思ってしまった私の責任です。 |
トコハ | そんなの、誰だってそう思いますって! あ~! 悔しい! なんなのよ、あいつら~! |
ミサキ | 3人とももう帰ったよ。お疲れさま、シンさん。 |
シン | ミサキも、お疲れさまでした。 しかし、参加してくれた人たちに悪いことをしてしまいましたね…… |
ミサキ | ま、初心者同士のファイトは楽しそうだったよ。 でも、対策は考えないとね…… |
シン | ありがとうございます。 しかし、なぜ今回はこんなにも…… |
トコハ | 昨日のあれ、ほんと何なの! |
クロノ | 気持ちはわかるけど落ち着けって。 |
トコハ | わかってるわよ! あーもう! |
シオン | ……ねぇ、さっき気付いたんだけど向こうにいる彼…… |
トコハ | ……! あの子、昨日の……! |
クロノ | 初心者のフリしてたやつ! |
シオン | そうだよね。どうする? |
クロノ | 当然、話を聞くぞ。 なんであんなことをしたのか聞き出さなきゃな。 なぁ、お前。 昨日、カードキャピタルの大会に出てたよな。 |
トコハ | ちょっとクロノ! それじゃ怖いって。 ごめんね、ちょっと話を聞かせてほしいの。 昨日の、初心者のための大会のことなんだけど…… |
少年 | だって、出たかったし、出ちゃだめなの? |
シオン | キミのプレイング……ファイトの仕方は正直、かなり慣れているように見えたんだ。 本当に初心者だったのかい? |
少年 | う、うぅ…… |
シオン | あ……責めているわけじゃないんだ。 ただ、どうしてあんなことをしたのかを知りたいだけなんだよ。 |
少年 | ご、ごめんなさい! 本当はよくないことだってのはわかってたんだけど…… なんか、知らないお兄さんに、あの大会に出て勝ったらたくさんカードをあげるって言われて…… |
シオン | なるほど……話してくれてありがとう。 悪いことをしたと思ったならもう同じことをしてはいけないよ。 それと、知らない人から物をもらったりもしないようにね。 |
少年 | うん、わかったよ。 |
シオン | さて……問題は誰がこの計画を考えたのかということだけど…… |
トコハ | 絶対、そんな陰湿なことしたのは例の婚約者に決まってる! |
クロノ | 手を引かないなら店に嫌がらせをしてやるってことかよ。許せねぇ……! |
シオン | うん、その可能性は高そうだね。 とにかくカードキャピタルに報告しに行こう。 |
シン | そうでしたか……大会の裏でそんなことが…… |
クロノ | このまま放っておいたら他の大会でも何か嫌がらせをされるんじゃ…… |
シン | そうですね……さすがに、他のお客さまやファイターのみなさんに迷惑をかけるのは見過ごすわけにはいきません。 彼がやった、という確証はありませんが……それを確かめるためにも1度、話さなければいけませんね。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
シン | ……確かにファイトを見ていると 初心者とは思えない動きをしていますね。 |
ミサキ | どうする? 今からでも何か対応する? |
シン | うーん…… 強制的に反則扱いにもできますが、 本当に初心者ではない、という 証拠は出せませんからね。 |
クロノ | くっそぉ…… 何も出来ないってことかよ。 |
トコハ | あ、最終戦がもう終わっちゃう。 |
シオン | 上位陣は…… 上級者っぽい人たちが独占しているね。 |
クロノ | シンさん、これって…… |
シン | ……残念ながら、 この大会の参加ルールでは どうすることもできません。 景品も普及協会で買えるペンですし、 上級者がわざわざ参加することもないと 思ってしまった私の責任です。 |
トコハ | そんなの、誰だってそう思いますって! あ~! 悔しい! なんなのよ、あいつら~! |
ミサキ | 3人とももう帰ったよ。 お疲れさま、シンさん。 |
シン | ミサキも、お疲れさまでした。 しかし、参加してくれた人たちに 悪いことをしてしまいましたね…… |
ミサキ | ま、初心者同士のファイトは 楽しそうだったよ。 でも、対策は考えないとね…… |
シン | ありがとうございます。 しかし、なぜ今回はこんなにも…… |
トコハ | 昨日のあれ、ほんと何なの! |
クロノ | 気持ちはわかるけど落ち着けって。 |
トコハ | わかってるわよ! あーもう! |
シオン | ……ねぇ、さっき気付いたんだけど 向こうにいる彼…… |
トコハ | ……! あの子、昨日の……! |
クロノ | 初心者のフリしてたやつ! |
シオン | そうだよね。 どうする? |
クロノ | 当然、話を聞くぞ。 なんであんなことをしたのか 聞き出さなきゃな。 なぁ、お前。 昨日、カードキャピタルの大会に 出てたよな。 |
トコハ | ちょっとクロノ! それじゃ怖いって。 ごめんね、ちょっと話を聞かせてほしいの。 昨日の、初心者のための大会の ことなんだけど…… |
少年 | だって、出たかったし、 出ちゃだめなの? |
シオン | キミのプレイング……ファイトの仕方は 正直、かなり慣れているように見えたんだ。 本当に初心者だったのかい? |
少年 | う、うぅ…… |
シオン | あ……責めているわけじゃないんだ。 ただ、どうしてあんなことをしたのかを 知りたいだけなんだよ。 |
少年 | ご、ごめんなさい! 本当はよくないことだってのは わかってたんだけど…… なんか、知らないお兄さんに、 あの大会に出て勝ったら たくさんカードをあげるって言われて…… |
シオン | なるほど……話してくれてありがとう。 悪いことをしたと思ったなら もう同じことをしてはいけないよ。 それと、知らない人から物をもらったりも しないようにね。 |
少年 | うん、わかったよ。 |
シオン | さて……問題は誰がこの計画を 考えたのかということだけど…… |
トコハ | 絶対、そんな陰湿なことしたのは 例の婚約者に決まってる! |
クロノ | 手を引かないなら店に嫌がらせを してやるってことかよ。 許せねぇ……! |
シオン | うん、その可能性は高そうだね。 とにかくカードキャピタルに報告しに行こう。 |
シン | そうでしたか…… 大会の裏でそんなことが…… |
クロノ | このまま放っておいたら 他の大会でも何か 嫌がらせをされるんじゃ…… |
シン | そうですね……さすがに、他のお客さまや ファイターのみなさんに迷惑をかけるのは 見過ごすわけにはいきません。 彼がやった、という確証はありませんが…… それを確かめるためにも 1度、話さなければいけませんね。 |
Episode5「決着に向けて」
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | 話す……って言っても、どんなことを話すんですか? |
シン | そうですね……ストレートに訊ねても誤魔化されてしまうだけでしょう。 |
トコハ | 話が通じるような人にはとても見えなかったもんね…… |
シン | ははは、それでも話をしてみないことにははじまりませんからね。 |
トコハ | 家のためだとしても、あ~~~んな嫌な人と自分の子を結婚させるつもりだなんて……! |
シン | 人それぞれ、優先するものは違いますから。 もしかしたら、私たちにはわからないような理由があるのかもしれませんね。 ですが、だからといって他人に迷惑をかけていい理由にはなりません。 ……さて、約束はとりつけたので閉店後はすぐに店を出る予定です。 みなさんも今日はまっすぐ帰りましょうね。 |
クロノ | あの、すみませんでした。 俺がシンさんに相談したから……こんな、店にまで…… |
シン | 気にしない……のは、難しいでしょうが大丈夫ですよ。 困った時に頼られるのが大人の仕事なんですから。ね? |
クロノ | あ…… |
トコハ | 何よ、らしくないへこみ方。 |
シオン | ふふ、どうりでさっきから大人しいと思った。 |
男性 | なんですか、僕も暇ではないので手短に済ませて欲しいんだけど。 彼女を諦める気になったらそう言えばいいのに。 |
シン | そのつもりはありません。 それよりも、お聞きしたいことがあります。 カードキャピタル1号店で行われた大会に、上級者の子どもたちを参加させたのはあなたですか? |
男性 | へぇ……そうかも、と言ったら? |
シン | ……あの大会は、ヴァンガードを始めたばかりの子たちが楽しみにしていたものだったんです。 私個人への嫌がらせならともかく、お店や、ヴァンガードを楽しむ人たちに迷惑をかけるのはやめてください。 |
男性 | そんなムキになるなって。たかが子どもの遊びだろう。 |
シン | ………… そう思うのはあなたがヴァンガードを知らないだけです。 |
男性 | 知ってるさ。僕もヴァンガードは好きなんだ。 でも、同じ紙束なら札束のほうがもっと好きなんだ。 あんたも経営者なら、遊ぶことばっかり考えていないで、もっと事業のことを考えたらどうだ? |
シン | 私の心配は不要です。 あなたが彼女との結婚にこだわるのもお金のためでしたよね? |
男性 | ああ、僕と彼女の結婚は僕にも向こうの家にもメリットがあるんだ。 それでより事業が大きくなり、さらに大金が手に入る。 カードゲームも人生もより多くの金を持っている者が勝者になるだろう? |
シン | それは違います。お金だけで決まることではありません。 |
男性 | はは、きれいごとだな。 |
シン | そんなに、自信があるのでしたらもうコソコソとするのはやめてください。 |
男性 | はい? いきなり何を…… |
シン | ファイトで私に勝つ自信がないからあんな嫌がらせをしたんですよね? |
男性 | …… |
シン | 図星ですか? |
男性 | あんた……見た目ほど気弱じゃないみたいだな。正直見くびっていたよ。 正直ファイトなんか面倒だと思って部下を使って諦めるように仕向けたが……あんたに興味が出てきた。 |
シン | そうですか。予定通り、今週末に決着をつけましょう。 |
男性 | ああ、明日の同じ時間にファイトするとしよう。 |
シン | ええ、構いませんよ。 私が勝ったら、約束通り彼女と、お店にも今後関わらないでください。 |
男性 | いいとも。僕が勝てば彼女のことを諦めてもらう。 あっ、そうそう……あんたの仲間にも声をかけておいてくれ。 |
シン | 仲間? |
男性 | 証人がいるだろう。 それにギャラリーにあんたが無様に負ける姿を見せつけてやりたいしな。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | 話す……って言っても、 どんなことを話すんですか? |
シン | そうですね……ストレートに訊ねても 誤魔化されてしまうだけでしょう。 |
トコハ | 話が通じるような人には とても見えなかったもんね…… |
シン | ははは、それでも話をしてみないことには はじまりませんからね。 |
トコハ | 家のためだとしても、あ~~~んな嫌な人と 自分の子を結婚させるつもりだなんて……! |
シン | 人それぞれ、優先するものは違いますから。 もしかしたら、私たちにはわからないような 理由があるのかもしれませんね。 ですが、だからといって他人に迷惑を かけていい理由にはなりません。 ……さて、約束はとりつけたので 閉店後はすぐに店を出る予定です。 みなさんも今日はまっすぐ帰りましょうね。 |
クロノ | あの、すみませんでした。 俺がシンさんに相談したから…… こんな、店にまで…… |
シン | 気にしない……のは、難しいでしょうが 大丈夫ですよ。 困った時に頼られるのが 大人の仕事なんですから。ね? |
クロノ | あ…… |
トコハ | 何よ、らしくないへこみ方。 |
シオン | ふふ、どうりでさっきから 大人しいと思った。 |
男性 | なんですか、僕も暇ではないので 手短に済ませて欲しいんだけど。 彼女を諦める気になったら そう言えばいいのに。 |
シン | そのつもりはありません。 それよりも、お聞きしたいことがあります。 カードキャピタル1号店で行われた大会に、 上級者の子どもたちを参加させたのは あなたですか? |
男性 | へぇ……そうかも、と言ったら? |
シン | ……あの大会は、ヴァンガードを 始めたばかりの子たちが楽しみにしていた ものだったんです。 私個人への嫌がらせならともかく、 お店や、ヴァンガードを楽しむ人たちに 迷惑をかけるのはやめてください。 |
男性 | そんなムキになるなって。 たかが子どもの遊びだろう。 |
シン | ………… そう思うのはあなたがヴァンガードを 知らないだけです。 |
男性 | 知ってるさ。 僕もヴァンガードは好きなんだ。 でも、同じ紙束なら 札束のほうがもっと好きなんだ。 あんたも経営者なら、遊ぶことばっかり 考えていないで、 もっと事業のことを考えたらどうだ? |
シン | 私の心配は不要です。 あなたが彼女との結婚にこだわるのも お金のためでしたよね? |
男性 | ああ、僕と彼女の結婚は 僕にも向こうの家にも メリットがあるんだ。 それでより事業が大きくなり、 さらに大金が手に入る。 カードゲームも人生も より多くの金を持っている者が 勝者になるだろう? |
シン | それは違います。 お金だけで決まることではありません。 |
男性 | はは、きれいごとだな。 |
シン | そんなに、自信があるのでしたら もうコソコソとするのは やめてください。 |
男性 | はい? いきなり何を…… |
シン | ファイトで私に勝つ自信がないから あんな嫌がらせをしたんですよね? |
男性 | …… |
シン | 図星ですか? |
男性 | あんた……見た目ほど 気弱じゃないみたいだな。 正直見くびっていたよ。 正直ファイトなんか面倒だと思って 部下を使って諦めるように仕向けたが…… あんたに興味が出てきた。 |
シン | そうですか。 予定通り、今週末に決着をつけましょう。 |
男性 | ああ、明日の同じ時間に ファイトするとしよう。 |
シン | ええ、構いませんよ。 私が勝ったら、約束通り彼女と、お店にも 今後関わらないでください。 |
男性 | いいとも。僕が勝てば 彼女のことを諦めてもらう。 あっ、そうそう…… あんたの仲間にも声をかけておいてくれ。 |
シン | 仲間? |
男性 | 証人がいるだろう。 それにギャラリーにあんたが無様に 負ける姿を見せつけてやりたいしな。 |
Episode6「カードショップ店長 新田シン」
キャラ | セリフ |
---|---|
男性 | 逃げずに来たのは褒めてやる。 |
シン | 私には逃げる理由がありませんから。 |
男性 | あんたも少しは見せ場を作れるように手加減してやるよ。 |
クロノ | シンさんは、舐めてかかるようなやつに負けるようなファイターじゃない! 余裕でいられるのも…… |
カムイ | 気持ちは分かるけど落ち着け、クロノ。 |
シン | 私が勝ったら手を引くという約束は守っていただきますよ。 |
男性 | 何度も言わなくてもわかってるよ。さぁ、はじめようか。 |
シン& 男性 | スタンドアップ! ヴァンガード! |
クロノ | シンさん、調子が悪いのか……? |
カムイ | そうか? 一進一退で上手く捌いてると思うけどな。 |
クロノ | でも俺とやったときは……もっとこう、迫力があったっていうか…… 思ってたより相手が強いとか……? ……そうだ、メガネ! 俺とやったときとメガネが違う! |
カムイ | え、そうなのか? でも、メガネひとつでそんなに変わらねぇだろ。 |
クロノ | わざわざファイトのときに変えるんだからシンさんにとって重要なことなんすよ! なんか……気合が入るとか!? |
カムイ | な、なるほど……? |
クロノ | メガネ、変えなくてもいいのか……? |
カムイ | そう言えば、メガネなくしたって言ってたな。 この前2号店にはなかったし……1号店に置き忘れたのかもな。 1号店か……ここからならすぐに行けるな、よし、ここは任せたぜ、クロノ! ぜー、ぜー……み、ミサキさん……! |
ミサキ | そんな息切らして……シンさんのファイトはどうなったの? |
カムイ | 今、一進一退の状態で…… それよりシンさんのメガネを探しに来たんです。 |
ミサキ | メガネならさっきバックヤードで見つけたけど…… |
カムイ | よかった! それシンさんに届けてきます! |
男性 | なかなかやるな。でも、ここまでだ。 |
シン | いえ、まだ勝負はわかりませんよ。 |
カムイ | シンさん、ありました! メガネ! |
クロノ | さすがカムイさん! シンさん、これでもう大丈夫ですよ! |
シン | クロノ君、カムイ君……! 見つけてくれたんですね。ありがとうございます。 やっぱりファイトのときはこれですねぇ…… |
男性 | メガネを掛け直したからって何が変わる? ヴァンガードでアタックだ! |
シン | いえ、何も変わりません。 ただ少し、ふふ……気合が入ります。 ガード! これでアタックはすべて防ぎました。 |
男性 | うっ……! |
シン | それでは、私のターンですね。 ヴァンガードへアタック! |
男性 | くっ……ノーガードだ……! |
カムイ | おおっ!? いいぞ、シンさん! |
男性 | ま、負けた……この僕が……これで事業を拡大する夢が…… |
シン | あなたはいつもお金儲けのことを口にしていますが、さっきのファイト、あなたも楽しんでいましたよね? たまには息抜きにファイトをして次にどんなカードを引けるのか……そんな風にワクワクしてみてはどうですか? |
男性 | ワクワクか…… さっきのファイトといい、あんた、只者じゃないな……? |
シン | いえ、私はただのカードショップの店長です。 |
男性 | そう言うなら、そういうことにしておこう。 約束通り、彼女のことは手を引く。 大会を潰したのも……申し訳なかった。 |
シン | 約束を守っていただけるならよかったです。 |
カムイ | お~……やったじゃん! すごかったぜ、シンさん! |
クロノ | 本当に……やっぱり強え、シンさん。 |
シン | カムイ君、クロノ君。メガネ、ありがとうございました。 |
カムイ | いやぁ、あんなファイト見られたんだからこっちがお礼言いたいくらいですって! な、クロノ! |
クロノ | はい! あ、このことをあのお姉さんに報告しないと…… |
シン | そうですね。クロノ君、お願いできますか。 |
クロノ | はい! ……あ、すぐに既読……返事も。 えっと、今度改めてお礼をさせてください、どんなお礼の品もご用意します、だそうで。 あ、うわっ!? 感謝の言葉がすごい連続でっ!? |
シン | お、お構いなくとお伝えください…… |
カムイ | あの人にとってシンさんは救世主ですから! この厚意は、受け取るのが礼儀ってもんですよ。 てか……休んだほうがいいとか話してたのにとんだ大仕事でしたね。 |
シン | あはは、そうですね。 |
クロノ | そうだったんすか…… なら、休みを取るときは俺も手伝います! シンさんはゆっくり休んでください。 |
カムイ | お、頼む前に言ったな。 |
シン | おふたりとも……ありがとうございます。 お言葉に甘えて、明日休みをもらいますね。 |
クロノ& カムイ | はい! |
シン | さて、お休みとは言ったものの……何をすればいいんでしょう。 |
ミクル | あら、シン君じゃない。 |
シン | おや……先日ぶりですね。 今日はお休みですか? |
ミクル | そう、急遽お休みをもらったの。 ところで、シン君。結婚するって聞いたわよ? 隅に置けないなぁ。 |
シン | え、ええ!? そんなことはありませんよ、誤解です! |
ミクル | ぷっ……あははっ わかってるわよ、冗談。 クロノから事情は聞いてるからね。 |
シン | な、なんだ……びっくりしましたよ……! |
ミクル | ね、せっかくだから、ちょっと一緒に付き合ってくれない? 私、この街で遊ぶの久しぶりだし…… |
シン | いいですね。 私もひとりで退屈してたところなんです。いろいろ案内しますよ。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
男性 | 逃げずに来たのは褒めてやる。 |
シン | 私には逃げる理由がありませんから。 |
男性 | あんたも少しは見せ場を作れるように 手加減してやるよ。 |
クロノ | シンさんは、舐めてかかるようなやつに 負けるようなファイターじゃない! 余裕でいられるのも…… |
カムイ | 気持ちは分かるけど落ち着け、クロノ。 |
シン | 私が勝ったら手を引くという約束は 守っていただきますよ。 |
男性 | 何度も言わなくてもわかってるよ。 さぁ、はじめようか。 |
シン& 男性 | スタンドアップ! ヴァンガード! |
クロノ | シンさん、調子が悪いのか……? |
カムイ | そうか? 一進一退で 上手く捌いてると思うけどな。 |
クロノ | でも俺とやったときは…… もっとこう、迫力があったっていうか…… 思ってたより相手が強いとか……? ……そうだ、メガネ! 俺とやったときとメガネが違う! |
カムイ | え、そうなのか? でも、メガネひとつでそんなに変わらねぇだろ。 |
クロノ | わざわざファイトのときに変えるんだから シンさんにとって重要なことなんすよ! なんか……気合が入るとか!? |
カムイ | な、なるほど……? |
クロノ | メガネ、変えなくてもいいのか……? |
カムイ | そう言えば、メガネなくしたって言ってたな。 この前2号店にはなかったし…… 1号店に置き忘れたのかもな。 1号店か…… ここからならすぐに行けるな、 よし、ここは任せたぜ、クロノ! ぜー、ぜー……み、ミサキさん……! |
ミサキ | そんな息切らして…… シンさんのファイトはどうなったの? |
カムイ | 今、一進一退の状態で…… それよりシンさんのメガネを 探しに来たんです。 |
ミサキ | メガネならさっき バックヤードで見つけたけど…… |
カムイ | よかった! それシンさんに届けてきます! |
男性 | なかなかやるな。 でも、ここまでだ。 |
シン | いえ、まだ勝負はわかりませんよ。 |
カムイ | シンさん、ありました! メガネ! |
クロノ | さすがカムイさん! シンさん、これでもう大丈夫ですよ! |
シン | クロノ君、カムイ君……! 見つけてくれたんですね。 ありがとうございます。 やっぱりファイトのときはこれですねぇ…… |
男性 | メガネを掛け直したからって 何が変わる? ヴァンガードでアタックだ! |
シン | いえ、何も変わりません。 ただ少し、ふふ……気合が入ります。 ガード! これでアタックはすべて防ぎました。 |
男性 | うっ……! |
シン | それでは、私のターンですね。 ヴァンガードへアタック! |
男性 | くっ……ノーガードだ……! |
カムイ | おおっ!? いいぞ、シンさん! |
男性 | ま、負けた……この僕が…… これで事業を拡大する夢が…… |
シン | あなたはいつもお金儲けのことを 口にしていますが、さっきのファイト、 あなたも楽しんでいましたよね? たまには息抜きにファイトをして 次にどんなカードを引けるのか…… そんな風にワクワクしてみてはどうですか? |
男性 | ワクワクか…… さっきのファイトといい、 あんた、只者じゃないな……? |
シン | いえ、私はただのカードショップの店長です。 |
男性 | そう言うなら、そういうことにしておこう。 約束通り、彼女のことは手を引く。 大会を潰したのも……申し訳なかった。 |
シン | 約束を守っていただけるならよかったです。 |
カムイ | お~……やったじゃん! すごかったぜ、シンさん! |
クロノ | 本当に……やっぱり強え、シンさん。 |
シン | カムイ君、クロノ君。 メガネ、ありがとうございました。 |
カムイ | いやぁ、あんなファイト見られたんだから こっちがお礼言いたいくらいですって! な、クロノ! |
クロノ | はい! あ、このことを あのお姉さんに報告しないと…… |
シン | そうですね。 クロノ君、お願いできますか。 |
クロノ | はい! ……あ、すぐに既読……返事も。 えっと、今度改めてお礼をさせてください、 どんなお礼の品もご用意します、だそうで。 あ、うわっ!? 感謝の言葉がすごい連続でっ!? |
シン | お、お構いなくとお伝えください…… |
カムイ | あの人にとってシンさんは救世主ですから! この厚意は、受け取るのが 礼儀ってもんですよ。 てか……休んだほうがいいとか話してたのに とんだ大仕事でしたね。 |
シン | あはは、そうですね。 |
クロノ | そうだったんすか…… なら、休みを取るときは俺も手伝います! シンさんはゆっくり休んでください。 |
カムイ | お、頼む前に言ったな。 |
シン | おふたりとも…… ありがとうございます。 お言葉に甘えて、明日休みをもらいますね。 |
クロノ& カムイ | はい! |
シン | さて、お休みとは言ったものの…… 何をすればいいんでしょう。 |
ミクル | あら、シン君じゃない。 |
シン | おや……先日ぶりですね。 今日はお休みですか? |
ミクル | そう、急遽お休みをもらったの。 ところで、シン君。結婚するって 聞いたわよ? 隅に置けないなぁ。 |
シン | え、ええ!? そんなことはありませんよ、誤解です! |
ミクル | ぷっ……あははっ わかってるわよ、冗談。 クロノから事情は聞いてるからね。 |
シン | な、なんだ……びっくりしましたよ……! |
ミクル | ね、せっかくだから、ちょっと一緒に 付き合ってくれない? 私、この街で遊ぶの久しぶりだし…… |
シン | いいですね。 私もひとりで退屈してたところなんです。 いろいろ案内しますよ。 |