関連スキン
あらすじ
ストーリー
Episode1「クロノの頼み事」
キャラ | セリフ |
---|---|
タイヨウ | あ、カズマさん! ちょうどいいところに! |
カズマ | ……何だよ? |
タイヨウ | 今デッキを調整してたんですけど、様子を見てみたいのでファイトしてくれませんか? |
カズマ | 何で俺が…… |
タイヨウ | カズマさんにとってもいい練習になると思いますよ! |
カズマ | 練習ねぇ…… |
タイヨウ | さあ、準備してください! 始めますよ! |
カズマ | ヴァンガードにアタック。 |
タイヨウ | ノートリガーです! |
カズマ | これで、ダメージは5対5だ。 |
タイヨウ | カズマさん、すっかりファイトに慣れてきましたね! すごく形になってますよ! さすがクロノさんが見込んだだけあります! |
カズマ | 別に…… くそっ、ターンエンドだ…… (この手札じゃコイツの攻撃を防ぎ切れない。……俺の負けだな) |
タイヨウ | じゃあ僕のターンですね。 いきますよ! グルグウィントでヴァンガードに…… |
カズマ | ……もういい。 |
タイヨウ | え? |
カズマ | やめだ、やめ。 |
タイヨウ | 終わり!? どうしてですか! |
カズマ | どうせこのまま続けても俺の負けだ。 |
タイヨウ | そんな、まだ……! |
カズマ | いいんだよ。 終わりだって言ったら終わりだ。 |
タイヨウ | カズマさん…… |
クロノ | ……カズマ、タイヨウ! 探したぜ! ふたりでファイトしてたのか? |
タイヨウ | あ、クロノさん! はい、デッキを試しながらファイトしてたんですけど…… |
クロノ | けど……? |
カズマ | ……何でもねぇよ。 それより、何か用か? |
クロノ | あ、ああ。ちょっとふたりに頼みがあってさ。 |
タイヨウ | クロノさんから僕たちに頼み事なんて……何かあったんですか? |
クロノ | それが…… 今度開催される3人一組で出る大会に、俺の代わりに出場してほしいんだ。 |
タイヨウ | えっと、大会は大丈夫ですけど…… |
カズマ | 「代わりに」って、どういう意味だ? |
クロノ | 実はその大会に、一緒に出てほしいってクラスのヤツからお願いされてたんだけど…… ちょうどその日バイトに入らないといけなくってさ。 |
タイヨウ | バイトなら、カムイさんにお願いできないんですか? |
クロノ | いや、そのカムイさんに急用が出来て代わりに俺がシフトに入ったんだ。 俺がいないと人が足りないんだ。 店に迷惑はかけられないし…… |
タイヨウ | 事情は分かりましたけど……僕たちふたり共ですか? |
クロノ | もともと頼まれてたのは俺ひとりだけど、結局もうひとりも決まってないらしいんだ。 とりあえず空けておいてって言われてて詳細は後日ってことになってたんだよ。 |
タイヨウ | なるほど…… じゃあ僕とカズマさんが出られればちょうどいいってことですね! |
カズマ | 俺には関係ない。他のヤツに頼めよ。 |
クロノ | そこをなんとか! 1回アイツに会って話を聞いてみてくれよ。 とりあえず聞いてみるだけでも! |
カズマ | 嫌だって言って…… |
タイヨウ | そうですね、クロノさんの頼みですし話だけでも聞いてみましょうか。 |
カズマ | おい、勝手に……! |
タイヨウ | いいじゃないですか、カズマさん! とりあえず聞くだけですし! 特に予定もないんですよね? それなら、暇つぶしってことで! |
カズマ | はぁ、何で俺が……暇だからって無駄にしたいわけじゃ…… ……聞いたところで受けるとは決まってないからな。 |
クロノ | ……ああ! ありがとう、ふたりとも! |
キャラ | セリフ |
---|---|
タイヨウ | あ、カズマさん! ちょうどいいところに! |
カズマ | ……何だよ? |
タイヨウ | 今デッキを調整してたんですけど、 様子を見てみたいので ファイトしてくれませんか? |
カズマ | 何で俺が…… |
タイヨウ | カズマさんにとっても いい練習になると思いますよ! |
カズマ | 練習ねぇ…… |
タイヨウ | さあ、準備してください! 始めますよ! |
カズマ | ヴァンガードにアタック。 |
タイヨウ | ノートリガーです! |
カズマ | これで、ダメージは5対5だ。 |
タイヨウ | カズマさん、すっかりファイトに 慣れてきましたね! すごく形になってますよ! さすがクロノさんが見込んだだけあります! |
カズマ | 別に…… くそっ、ターンエンドだ…… (この手札じゃコイツの攻撃を防ぎ切れない。 ……俺の負けだな) |
タイヨウ | じゃあ僕のターンですね。 いきますよ! グルグウィントでヴァンガードに…… |
カズマ | ……もういい。 |
タイヨウ | え? |
カズマ | やめだ、やめ。 |
タイヨウ | 終わり!? どうしてですか! |
カズマ | どうせこのまま続けても俺の負けだ。 |
タイヨウ | そんな、まだ……! |
カズマ | いいんだよ。 終わりだって言ったら終わりだ。 |
タイヨウ | カズマさん…… |
クロノ | ……カズマ、タイヨウ! 探したぜ! ふたりでファイトしてたのか? |
タイヨウ | あ、クロノさん! はい、デッキを試しながら ファイトしてたんですけど…… |
クロノ | けど……? |
カズマ | ……何でもねぇよ。 それより、何か用か? |
クロノ | あ、ああ。 ちょっとふたりに頼みがあってさ。 |
タイヨウ | クロノさんから僕たちに頼み事なんて…… 何かあったんですか? |
クロノ | それが…… 今度開催される3人一組で出る大会に、 俺の代わりに出場してほしいんだ。 |
タイヨウ | えっと、大会は大丈夫ですけど…… |
カズマ | 「代わりに」って、どういう意味だ? |
クロノ | 実はその大会に、一緒に出てほしいって クラスのヤツからお願いされてたんだけど…… ちょうどその日 バイトに入らないといけなくってさ。 |
タイヨウ | バイトなら、 カムイさんにお願いできないんですか? |
クロノ | いや、そのカムイさんに急用が出来て 代わりに俺がシフトに入ったんだ。 俺がいないと人が足りないんだ。 店に迷惑はかけられないし…… |
タイヨウ | 事情は分かりましたけど…… 僕たちふたり共ですか? |
クロノ | もともと頼まれてたのは俺ひとりだけど、 結局もうひとりも決まってないらしいんだ。 とりあえず空けておいてって言われてて 詳細は後日ってことになってたんだよ。 |
タイヨウ | なるほど…… じゃあ僕とカズマさんが出られれば ちょうどいいってことですね! |
カズマ | 俺には関係ない。 他のヤツに頼めよ。 |
クロノ | そこをなんとか! 1回アイツに会って話を聞いてみてくれよ。 とりあえず聞いてみるだけでも! |
カズマ | 嫌だって言って…… |
タイヨウ | そうですね、クロノさんの頼みですし 話だけでも聞いてみましょうか。 |
カズマ | おい、勝手に……! |
タイヨウ | いいじゃないですか、カズマさん! とりあえず聞くだけですし! 特に予定もないんですよね? それなら、暇つぶしってことで! |
カズマ | はぁ、何で俺が…… 暇だからって無駄にしたいわけじゃ…… ……聞いたところで 受けるとは決まってないからな。 |
クロノ | ……ああ! ありがとう、ふたりとも! |
Episode2「クラスメイトの思い」
キャラ | セリフ |
---|---|
クロノ | あ、いたいた! おーい! |
クラスメイト | 新導、どうしたんだ? |
クロノ | 突然ごめん! 今度の大会の件、俺の代わりを探すって言っただろ。 それで、話を聞いてくれるやつを連れてきたんだ。 |
クラスメイト | ああ、助かるよ、ありがとう。 |
クロノ | 俺のチームメイトの東海林カズマと明日川タイヨウだ。 |
クラスメイト | はじめまして、よろしく。来てくれてありがとう。 でも…… 僕は新導より弱いやつは求めてない。 強くないと代わりにはならないよ。 |
カズマ | あ? ……それが、人にものを頼むヤツの態度かよ。 |
タイヨウ | カズマさんっ! |
カズマ | まあ確かに、弱いヤツと組んだんじゃ勝てるものも勝てないのは確かだ。 それで……そう言うお前は、さぞ強いんだろうな? |
クロノ | おい、カズマ……やめろって! まずは事情を聞いてから……! |
クラスメイト | いいんだ、新導。 ……お望みなら、ファイトするよ。 |
カズマ | その方が話が早い。 ちょうどそっちも練習中だったみたいだしな。 お互いの実力を見定めればいい……! スタンドアップ…… |
カズマ& クラスメイト | ヴァンガード! |
クラスメイト | え、えーと…… このユニットのスキルは……いや、やっぱりこっちの…… |
カズマ | ……おい、待て。 強いとか何とかのレベルじゃねぇだろ…… つか、そのデッキ……いくつかクランが混ざってないか? |
クラスメイト | ……ああ、そうだよ。 |
カズマ | しかもルールだって曖昧みたいだし…… ……オイ、どういうことだ? |
クロノ | あー、実はこいつ最近ヴァンガードを覚えたんだ。 |
タイヨウ | 最近……それでもう大会に出るんですか!? |
クロノ | それには事情があって…… もともと、本当はこいつの弟がその大会にエントリーする予定だったんだ。 だけど病気で入院することになっちまって…… だからその無念を晴らすために代わりにこいつが出ることにした―― |
クラスメイト | 弟はこのデッキで大会での優勝を目指してたから…… だから俺も、このデッキで優勝を目指す。 俺はゲームのことはよく知らないけど、弟が一生懸命練習してたのは知ってる…… 仲間に新導ほどのやつがいれば優勝できると思って……! |
タイヨウ | そうだったんですね…… それで代わりの強い人を探して…… |
クロノ | お前らなら実力も十分だろ。 俺も1回参加するって言った手前、代わりを用意せず辞退なんて無責任なことは出来ないっていうか。 カズマとタイヨウでチームを組んでやってくれねぇか……! |
カズマ | バイト入れたくせに、よく言うぜ。 俺はパス。こんな意味ないこと…… |
タイヨウ | そんなことないですよ、カズマさん! 色んな人とファイトすることは練習にもなりますし…… 大会にたくさん出れば雰囲気に慣れておくこともできます! 僕たちが出場すれば全員が万々歳ってことですよね? 結構いいこと尽くしだと思います。 |
クロノ | タイヨウ~! |
カズマ | そんなそれっぽいことばかり言われてもな…… |
クラスメイト | どうか頼む……! 弱いと疑ってしまったことは謝るよ。悪かった。 このファイトでキミの実力は十分感じることができた……! どうしても大会に出て優勝したいんだ! |
クロノ | カズマ…… |
タイヨウ | カズマさん……! |
カズマ | ……はぁ、分かったよ。 これ以上食い下がられるのも面倒くさい。 大会に出ればいいんだろ。 |
クラスメイト | あ、ありがとう! |
クロノ | カズマ、助かるよ。ありがとな! |
カズマ | 出るって言うまで帰してもらえなさそうだったから、仕方なくだって。 |
タイヨウ | よーし、弟さんのためにも僕たちで絶対優勝しましょう! |
カズマ | (優勝どころか…… このままじゃ1勝もできなさそうだけどな……) |
キャラ | セリフ |
---|---|
クロノ | あ、いたいた! おーい! |
クラスメイト | 新導、どうしたんだ? |
クロノ | 突然ごめん! 今度の大会の件、 俺の代わりを探すって言っただろ。 それで、 話を聞いてくれるやつを連れてきたんだ。 |
クラスメイト | ああ、助かるよ、ありがとう。 |
クロノ | 俺のチームメイトの 東海林カズマと明日川タイヨウだ。 |
クラスメイト | はじめまして、よろしく。 来てくれてありがとう。 でも…… 僕は新導より弱いやつは求めてない。 強くないと代わりにはならないよ。 |
カズマ | あ? ……それが、人にものを頼むヤツの態度かよ。 |
タイヨウ | カズマさんっ! |
カズマ | まあ確かに、弱いヤツと組んだんじゃ 勝てるものも勝てないのは確かだ。 それで…… そう言うお前は、さぞ強いんだろうな? |
クロノ | おい、カズマ……やめろって! まずは事情を聞いてから……! |
クラスメイト | いいんだ、新導。 ……お望みなら、ファイトするよ。 |
カズマ | その方が話が早い。 ちょうどそっちも練習中だったみたいだしな。 お互いの実力を見定めればいい……! スタンドアップ…… |
カズマ& クラスメイト | ヴァンガード! |
クラスメイト | え、えーと…… このユニットのスキルは…… いや、やっぱりこっちの…… |
カズマ | ……おい、待て。 強いとか何とかのレベルじゃねぇだろ…… つか、そのデッキ…… いくつかクランが混ざってないか? |
クラスメイト | ……ああ、そうだよ。 |
カズマ | しかもルールだって曖昧みたいだし…… ……オイ、どういうことだ? |
クロノ | あー、実はこいつ 最近ヴァンガードを覚えたんだ。 |
タイヨウ | 最近…… それでもう大会に出るんですか!? |
クロノ | それには事情があって…… もともと、本当はこいつの弟が その大会にエントリーする予定だったんだ。 だけど病気で入院することになっちまって…… だからその無念を晴らすために 代わりにこいつが出ることにした―― |
クラスメイト | 弟はこのデッキで 大会での優勝を目指してたから…… だから俺も、このデッキで優勝を目指す。 俺はゲームのことはよく知らないけど、 弟が一生懸命練習してたのは知ってる…… 仲間に新導ほどのやつがいれば 優勝できると思って……! |
タイヨウ | そうだったんですね…… それで代わりの強い人を探して…… |
クロノ | お前らなら実力も十分だろ。 俺も1回参加するって言った手前、 代わりを用意せず辞退なんて 無責任なことは出来ないっていうか。 カズマとタイヨウで チームを組んでやってくれねぇか……! |
カズマ | バイト入れたくせに、よく言うぜ。 俺はパス。こんな意味ないこと…… |
タイヨウ | そんなことないですよ、カズマさん! 色んな人とファイトすることは 練習にもなりますし…… 大会にたくさん出れば 雰囲気に慣れておくこともできます! 僕たちが出場すれば 全員が万々歳ってことですよね? 結構いいこと尽くしだと思います。 |
クロノ | タイヨウ~! |
カズマ | そんなそれっぽいことばかり 言われてもな…… |
クラスメイト | どうか頼む……! 弱いと疑ってしまったことは謝るよ。 悪かった。 このファイトでキミの実力は 十分感じることができた……! どうしても大会に出て優勝したいんだ! |
クロノ | カズマ…… |
タイヨウ | カズマさん……! |
カズマ | ……はぁ、分かったよ。 これ以上食い下がられるのも面倒くさい。 大会に出ればいいんだろ。 |
クラスメイト | あ、ありがとう! |
クロノ | カズマ、助かるよ。 ありがとな! |
カズマ | 出るって言うまで帰してもらえなさそう だったから、仕方なくだって。 |
タイヨウ | よーし、弟さんのためにも 僕たちで絶対優勝しましょう! |
カズマ | (優勝どころか…… このままじゃ 1勝もできなさそうだけどな……) |
Episode3「勝てない大会」
キャラ | セリフ |
---|---|
タイヨウ | こんにちは、クロノさん! |
クロノ | おう、タイヨウ、カズマ! いらっしゃい。 今日は練習か? |
タイヨウ | はい! 大会に出るとなったらもっと練習しないといけませんからね! |
クロノ | そうだな。店のファイトテーブルも使えるし、今なら俺も付き合えるぜ! ……ってカズマ、何見てるんだ? |
カズマ | ……これ、トライアルデッキか。 |
カムイ | ああ、最近発売したやつだな。 他のクランにも興味あるのか? |
カズマ | いや、そういうわけじゃ。 |
カムイ | シャドウパラディン以外のデッキを組んでみるってのも勉強になるぜ。 |
カズマ | 興味ないっすから…… |
カムイ | あ、そうだ。 ちょうどこの間、試しに組んでみて使ってないデッキがあるんだよ。 これ、ノヴァグラップラーなんだけど……お前にやるよ。 |
カズマ | いや、だから…… |
カムイ | まぁまぁ、遠慮すんなって! カードを知れば、対面時の対策にもなるからさ。 じゃ、何か分からないことがあったら声掛けてくれ! |
カズマ | あ、ちょっ……どうすんだよこれ…… |
クロノ | ノヴァグラップラーかぁ。 使ってみるのもいいと思うけど……どうせ使わないんだろ? あいつにあげるという手も…… |
カズマ | あいつ? |
クロノ | 大会一緒に出るんだろ。 |
タイヨウ | あ、それいいですね。 この間もクランが混ざったものを使っていましたし。 |
カズマ | わざわざ渡しに行くのか? 冗談だろ。 |
タイヨウ | でも、せっかくのデッキですし使わないともったいないですよ! |
クロノ | お前もあのデッキの事気にしてたじゃねぇか。 一緒に考えてもいいと思うしな。 |
カズマ | それは…… |
タイヨウ | 悩んでる時間がもったいないです! さっさと行って来ちゃいましょう! |
カズマ | おい、引っ張るなって! |
クラスメイト | あれ、キミたち…… 特に約束はしてなかったと思うけどどうしたの? |
タイヨウ | ほら、カズマさん! |
カズマ | はぁ…… これ、ノヴァグラップラーのカードだ。 これを入れてデッキを組み直せ。この間のままじゃ大会で通じない。 |
クラスメイト | 新しいカード…… ……いや、受け取れない。 |
タイヨウ | えっ……どうしてですか? |
クラスメイト | このデッキは、弟が組んだデッキなんだ。 これで戦わないと意味がない…… |
カズマ | でも、そのままじゃ負けるだけだ。 |
クラスメイト | 確かに優勝はしたい。 だけどそれが全てじゃないんだ。 弟が持ってる少ないカードの中から、一生懸命選んで組んだデッキで戦いたい。 このデッキで戦って、それで優勝することが大事なんだ……! |
タイヨウ | 思いのこもったデッキなんですね…… |
カズマ | だからって、お前が1勝もできないなら俺たちは全勝しないといけないってことだ。 俺たちが1敗もできない状況で優勝を目指すなんて、現実的じゃねぇだろ。 |
クラスメイト | 分かってる……だから勝てるように練習してるじゃないか! |
カズマ | 本当にそのデッキで勝てると思ってるのか? せめて重要なカードだけでも…… |
クラスメイト | ……だめだ。 |
カズマ | (はぁ……分かった。 ……お前がこのカードを受け取らないなら俺は大会には出ない。 |
タイヨウ | なっ……! |
クラスメイト | そんな…… |
カズマ | 勝てないと分かってるのに大会に出るなんて、無駄だろ。 頑張ったって意味がない。 |
タイヨウ | でもまだ、一生懸命練習すれば可能性は……! |
カズマ | じゃあお前が手伝ってやればいい。俺はパスだ。 ……じゃあな。 |
タイヨウ | カズマさん…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
タイヨウ | こんにちは、クロノさん! |
クロノ | おう、タイヨウ、カズマ! いらっしゃい。 今日は練習か? |
タイヨウ | はい! 大会に出るとなったら もっと練習しないといけませんからね! |
クロノ | そうだな。店のファイトテーブルも使えるし、 今なら俺も付き合えるぜ! ……ってカズマ、何見てるんだ? |
カズマ | ……これ、トライアルデッキか。 |
カムイ | ああ、最近発売したやつだな。 他のクランにも興味あるのか? |
カズマ | いや、そういうわけじゃ。 |
カムイ | シャドウパラディン以外のデッキを 組んでみるってのも勉強になるぜ。 |
カズマ | 興味ないっすから…… |
カムイ | あ、そうだ。 ちょうどこの間、試しに組んでみて 使ってないデッキがあるんだよ。 これ、ノヴァグラップラーなんだけど…… お前にやるよ。 |
カズマ | いや、だから…… |
カムイ | まぁまぁ、遠慮すんなって! カードを知れば、対面時の対策にもなるからさ。 じゃ、何か分からないことがあったら 声掛けてくれ! |
カズマ | あ、ちょっ…… どうすんだよこれ…… |
クロノ | ノヴァグラップラーかぁ。 使ってみるのもいいと思うけど…… どうせ使わないんだろ? あいつにあげるという手も…… |
カズマ | あいつ? |
クロノ | 大会一緒に出るんだろ。 |
タイヨウ | あ、それいいですね。 この間も クランが混ざったものを使っていましたし。 |
カズマ | わざわざ渡しに行くのか? 冗談だろ。 |
タイヨウ | でも、せっかくのデッキですし 使わないともったいないですよ! |
クロノ | お前もあのデッキの事気にしてたじゃねぇか。 一緒に考えてもいいと思うしな。 |
カズマ | それは…… |
タイヨウ | 悩んでる時間がもったいないです! さっさと行って来ちゃいましょう! |
カズマ | おい、引っ張るなって! |
クラスメイト | あれ、キミたち…… 特に約束はしてなかったと思うけど どうしたの? |
タイヨウ | ほら、カズマさん! |
カズマ | はぁ…… これ、ノヴァグラップラーのカードだ。 これを入れてデッキを組み直せ。 この間のままじゃ大会で通じない。 |
クラスメイト | 新しいカード…… ……いや、受け取れない。 |
タイヨウ | えっ……どうしてですか? |
クラスメイト | このデッキは、弟が組んだデッキなんだ。 これで戦わないと意味がない…… |
カズマ | でも、そのままじゃ負けるだけだ。 |
クラスメイト | 確かに優勝はしたい。 だけどそれが全てじゃないんだ。 弟が持ってる少ないカードの中から、 一生懸命選んで組んだデッキで戦いたい。 このデッキで戦って、 それで優勝することが大事なんだ……! |
タイヨウ | 思いのこもったデッキなんですね…… |
カズマ | だからって、お前が1勝もできないなら 俺たちは全勝しないといけないってことだ。 俺たちが1敗もできない状況で 優勝を目指すなんて、現実的じゃねぇだろ。 |
クラスメイト | 分かってる…… だから勝てるように練習してるじゃないか! |
カズマ | 本当にそのデッキで勝てると思ってるのか? せめて重要なカードだけでも…… |
クラスメイト | ……だめだ。 |
カズマ | (はぁ……分かった。 ……お前がこのカードを受け取らないなら 俺は大会には出ない。 |
タイヨウ | なっ……! |
クラスメイト | そんな…… |
カズマ | 勝てないと分かってるのに 大会に出るなんて、無駄だろ。 頑張ったって意味がない。 |
タイヨウ | でもまだ、一生懸命練習すれば可能性は……! |
カズマ | じゃあお前が手伝ってやればいい。 俺はパスだ。 ……じゃあな。 |
タイヨウ | カズマさん…… |
Episode4「新たなチームメイト?」
キャラ | セリフ |
---|---|
クロノ | おう、カズマ。 今日はひとりなのか? 練習は? |
カズマ | ……俺は大会には出ない。 |
クロノ | ……理由は? いくらお前でも、急にそんな事―― |
カズマ | 気が変わった。 |
クロノ | 気が変わったって……どうして……! |
カズマ | そもそもあの大会は、規模はそんな大きくないが初心者が出るようなもんでもないだろ。 メンバーが集まらないなら出なければいいし、もっと強くなってから出るでもいい。 どうせ今のまま戦っても勝敗は見えてる。 |
クロノ | デッキのことか? |
カズマ | ……カムイさんにもらったデッキを渡して強化するように言ったが、無駄だった。 デッキを変更するつもりはないらしい。 あんなの、まともなファイトにならないだろ。 それに…… クランが統一されてないデッキで出るなら「エクストリーム部門」にエントリーすることになるんだよな? |
クロノ | それはそうだけど…… |
カズマ | 特殊なデッキばっかりで……ファイトだってどうなるのか余計に展開が予測不能じゃねぇか。 あいつには荷が重すぎるし俺にとってはメリットもない。 負けたら終わりなんて不利すぎるしな。 |
クロノ | でも、デッキを変えたくないっていう理由にはカズマも納得してるんだろ? |
カズマ | それは…… |
クロノ | お前がそのシャドウパラディン以外使うつもりないなら、それと同じだぞ。 |
カズマ | …… |
クロノ | 確かに、ヴァンガードにおいてデッキ構成は重要だけど…… でも、デッキの完成度や入っているユニットの強さだけで勝敗が決まるわけじゃない。 どんなデッキにも、どんなファイターにも勝てる可能性はある。 1番大事なことは、どんな思いでファイトするかってことだと思うんだ。 |
カズマ | ……それでも最低限はある。 |
クロノ | あいつの気持ちも汲んでやってくれよ。 もう少し考えてみろって…… タイヨウも言ってたけど、大会に出ること自体が経験になるし、お前にメリットがゼロってことはないだろ。 今まで戦ったことのないファイターとだって…… あ、そうだ、そう言えば……! この大会、シオンも参加するって言ってたような…… |
カズマ | 綺場シオン……お前のライバルか。 |
クロノ | あいつは本当に強いファイターだけど……カズマだってシオンに勝てる可能性はある! 大会で正式に戦えるとなればお前にとってはメリットじゃないか? |
カズマ | いや、俺は別に大会に出たいわけじゃ…… ……待てよ。 綺場シオンが大会に出るんなら、チームメイトになってもらえばいいじゃねえか。 |
クロノ | ん……ええっ!? |
カズマ | 何か問題あるか? |
クロノ | い、いや問題はないけど…… シオンが誰と出るかまだ決めてないなんてことは…… |
カズマ | 確かな情報がないなら聞いてみる価値はある。 |
クロノ | 分かったよ…… だけど俺は今日店を抜けられないから頼みに行けないぞ? お前が自分で行けるならいいど…… |
タイヨウ | シオンさんの所に行くなら一緒について行ってあげましょうか? |
クロノ | タイヨウ! |
カズマ | お、お前いつからそこに…… |
タイヨウ | やだなぁ。結構前からいましたよ? |
カズマ | 声掛けろよな…… |
タイヨウ | 話の腰を折るのもどうかと思って、見守っていたんです! それより、シオンさんに僕たちと一緒に大会にエントリーしてもらえないか聞いてみるんですよね? カズマさんひとりじゃ不安でしょうから僕も一緒に行ってあげますよ! |
カズマ | お前、最近図々しすぎだろ。 小学生に付き添いしてもらわなくてもひとりで行ける。 |
タイヨウ | 中学生ですってば! あ、カズマさーん! |
カズマ | ……カズマって、頑なというかマイぺースというか……よく分からないやつだな…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
クロノ | おう、カズマ。 今日はひとりなのか? 練習は? |
カズマ | ……俺は大会には出ない。 |
クロノ | ……理由は? いくらお前でも、急にそんな事―― |
カズマ | 気が変わった。 |
クロノ | 気が変わったって…… どうして……! |
カズマ | そもそもあの大会は、 規模はそんな大きくないが 初心者が出るようなもんでもないだろ。 メンバーが集まらないなら 出なければいいし、 もっと強くなってから出るでもいい。 どうせ今のまま戦っても勝敗は見えてる。 |
クロノ | デッキのことか? |
カズマ | ……カムイさんにもらったデッキを渡して 強化するように言ったが、無駄だった。 デッキを変更するつもりはないらしい。 あんなの、まともなファイトにならないだろ。 それに…… クランが統一されてないデッキで出るなら 「エクストリーム部門」に エントリーすることになるんだよな? |
クロノ | それはそうだけど…… |
カズマ | 特殊なデッキばっかりで…… ファイトだってどうなるのか 余計に展開が予測不能じゃねぇか。 あいつには荷が重すぎるし 俺にとってはメリットもない。 負けたら終わりなんて不利すぎるしな。 |
クロノ | でも、デッキを変えたくないっていう理由には カズマも納得してるんだろ? |
カズマ | それは…… |
クロノ | お前がそのシャドウパラディン以外 使うつもりないなら、それと同じだぞ。 |
カズマ | …… |
クロノ | 確かに、ヴァンガードにおいて デッキ構成は重要だけど…… でも、デッキの完成度や 入っているユニットの強さだけで 勝敗が決まるわけじゃない。 どんなデッキにも、どんなファイターにも 勝てる可能性はある。 1番大事なことは、 どんな思いでファイトするかって ことだと思うんだ。 |
カズマ | ……それでも最低限はある。 |
クロノ | あいつの気持ちも汲んでやってくれよ。 もう少し考えてみろって…… タイヨウも言ってたけど、 大会に出ること自体が経験になるし、 お前にメリットがゼロってことはないだろ。 今まで戦ったことのないファイターとだって…… あ、そうだ、そう言えば……! この大会、シオンも参加するって 言ってたような…… |
カズマ | 綺場シオン……お前のライバルか。 |
クロノ | あいつは本当に強いファイターだけど…… カズマだってシオンに勝てる可能性はある! 大会で正式に戦えるとなれば お前にとってはメリットじゃないか? |
カズマ | いや、俺は別に大会に出たいわけじゃ…… ……待てよ。 綺場シオンが大会に出るんなら、 チームメイトになってもらえばいいじゃねえか。 |
クロノ | ん……ええっ!? |
カズマ | 何か問題あるか? |
クロノ | い、いや問題はないけど…… シオンが誰と出るか まだ決めてないなんてことは…… |
カズマ | 確かな情報がないなら 聞いてみる価値はある。 |
クロノ | 分かったよ…… だけど俺は今日店を抜けられないから 頼みに行けないぞ? お前が自分で行けるならいいど…… |
タイヨウ | シオンさんの所に行くなら 一緒について行ってあげましょうか? |
クロノ | タイヨウ! |
カズマ | お、お前いつからそこに…… |
タイヨウ | やだなぁ。 結構前からいましたよ? |
カズマ | 声掛けろよな…… |
タイヨウ | 話の腰を折るのも どうかと思って、見守っていたんです! それより、シオンさんに僕たちと一緒に 大会にエントリーしてもらえないか 聞いてみるんですよね? カズマさんひとりじゃ不安でしょうから 僕も一緒に行ってあげますよ! |
カズマ | お前、最近図々しすぎだろ。 小学生に付き添いしてもらわなくても ひとりで行ける。 |
タイヨウ | 中学生ですってば! あ、カズマさーん! |
カズマ | ……カズマって、 頑なというかマイぺースというか…… よく分からないやつだな…… |
Episode5「引けない戦い」
キャラ | セリフ |
---|---|
カズマ | (福原高校…… 制服が違うと目立つな……やっぱりついて来てもらえば……) |
シオン | やぁ、僕を探している晴見高校の子って……あれ、キミは確かクロノの? |
カズマ | ……東海林カズマだ。 |
シオン | あぁ、東海林カズマ君。会って以来だね。 わざわざひとりで福原まで来るなんて……どうしたんだい? |
カズマ | あぁ。今度3人一組で出る大会あるだろ。 新導のクラスにチームメンバーを探してるやつがいるから、そいつと組んでもらえないか聞きに来た。 |
シオン | へぇ。それって今エントリー期間中の大会だよね。 その子と……キミと僕のチーム、ってことかな? |
カズマ | いや…… |
シオン | ……なるほどね。 |
カズマ | あいつは優勝を目指してる。だから強いやつを探してるんだ。 お前なら実力は十分だろ? |
シオン | うーん。そういう事情なら一緒に出ても良かったけど…… ちょうど昨日エントリーを完了させてしまったんだ。 あとからメンバー変更はできないから残念だけど、今回は…… |
カズマ | はぁ……遅かったか…… |
シオン | わざわざ訪ねてきてくれたのに、申し訳なかったね。 |
カズマ | いや、仕方ない。 でもそれなら……やっぱりもう諦めさせるしか…… |
シオン | ……本当にそう思ってるのかい? |
カズマ | そうは言っても3人集まらないことにはどうしようもないだろ? |
シオン | うーん、そうだなぁ。話を聞いていて思ったんだけど…… せっかくこうして交渉に来たり、デッキを渡してあげたり、彼を助けて来たんだし…… 意地にならずに最後までキミが力になってあげたらどうかな? |
カズマ | 意地って……別に、助けてやりたいわけでもねぇって。 |
シオン | でも、キミなりに思うところがあったからこそこうやって行動に移したんじゃないのかな。 |
カズマ | それは……あいつが……弟、のためにって。 でも、それだけじゃ勝てないだろ。 |
シオン | そうだね。 大会を勝ち進むということに関しては大変な事には違いない。 だけど、僕たちヴァンガードファイターには引けないときがある。 |
カズマ | 引けないとき…… |
シオン | 何か大切なものが懸かっていたり、戦うベき理由があったり、「戦うこと」自体が大切だったり。 実際に、僕たちも今大切なものを守るために戦っているんだけどね。 きっとその彼も、弟のために引けない戦いに立ち向かっているんだと思う。 それは、キミにとって一緒に戦う理由にはならないだろうか? |
カズマ | …………はぁ。 あの綺場の御曹司までこんなに熱いヤツだとは思わなかった。 お前らって、他人の事情にどんどん首を突っ込んでいくよな。 |
シオン | おや……キミだって僕を巻き込みに来たし人のことなんて言えないと思うけど。 ……どこかの誰かさんの影響かな? |
カズマ | ちっ……分かったよ、言葉でお前には勝てなさそうだ。 ……俺が出ればいいんだろ。 |
シオン | フフ、良かった。 そうと決まればはやく彼らの所に戻ってエントリーを済まさないとね。 |
カズマ | ……分かってる。 |
シオン | じゃあ当日対戦できるのを楽しみにしているよ。 みんなにもよろしく伝えてくれ。 |
カズマ | 出たところで、あんたたちのチームと対戦できるところまでは残らないだろ。 (……新導の周りって、なんでこんなに面倒くさいヤツばっかりなんだ) |
クラスメイト | ……ごめん。 初戦、負けてしまった…… |
タイヨウ | ナイスファイトですー! 特訓したおかげでちゃんと戦えていたじゃないですか! スキルもしっかり頭に入ってたし頑張ったかいがありましたね! |
クラスメイト | でも、せっかくこうして一緒に大会に出てくれたのにやっぱり僕が足を引っ張って…… |
カズマ | 大丈夫です! あとは僕たちに任せてください! ね、カズマさん! |
カズマ | …………最初から分かり切ってたことだろ。 (やっぱり面倒くせぇ……) |
タイヨウ | もう、カズマさん! 言い方ひどいですよ? |
カズマ | ふん。本当のことだからな。 |
クラスメイト | いいんだ、ありがとう。 頼りにしてるよ! キミたちに頼んで良かった……! |
カズマ | ……まだ感謝するのは早いんじゃねぇか。 |
タイヨウ | そうですね! 僕もこの日のためにたくさん練習してきましたから! まずはこのあとの2戦を取って1回戦を突破しましょう! |
キャラ | セリフ |
---|---|
カズマ | (福原高校…… 制服が違うと目立つな…… やっぱりついて来てもらえば……) |
シオン | やぁ、僕を探している晴見高校の子って ……あれ、キミは確かクロノの? |
カズマ | ……東海林カズマだ。 |
シオン | あぁ、東海林カズマ君。 会って以来だね。 わざわざひとりで福原まで来るなんて…… どうしたんだい? |
カズマ | あぁ。 今度3人一組で出る大会あるだろ。 新導のクラスに チームメンバーを探してるやつがいるから、 そいつと組んでもらえないか聞きに来た。 |
シオン | へぇ。 それって今エントリー期間中の大会だよね。 その子と……キミと僕のチーム、ってことかな? |
カズマ | いや…… |
シオン | ……なるほどね。 |
カズマ | あいつは優勝を目指してる。 だから強いやつを探してるんだ。 お前なら実力は十分だろ? |
シオン | うーん。 そういう事情なら 一緒に出ても良かったけど…… ちょうど昨日 エントリーを完了させてしまったんだ。 あとからメンバー変更はできないから 残念だけど、今回は…… |
カズマ | はぁ……遅かったか…… |
シオン | わざわざ訪ねてきてくれたのに、 申し訳なかったね。 |
カズマ | いや、仕方ない。 でもそれなら…… やっぱりもう諦めさせるしか…… |
シオン | ……本当にそう思ってるのかい? |
カズマ | そうは言っても 3人集まらないことには どうしようもないだろ? |
シオン | うーん、そうだなぁ。 話を聞いていて思ったんだけど…… せっかくこうして交渉に来たり、 デッキを渡してあげたり、 彼を助けて来たんだし…… 意地にならずに 最後までキミが力になってあげたらどうかな? |
カズマ | 意地って…… 別に、助けてやりたいわけでもねぇって。 |
シオン | でも、キミなりに思うところがあったからこそ こうやって行動に移したんじゃないのかな。 |
カズマ | それは…… あいつが……弟、のためにって。 でも、それだけじゃ勝てないだろ。 |
シオン | そうだね。 大会を勝ち進むということに関しては 大変な事には違いない。 だけど、 僕たちヴァンガードファイターには 引けないときがある。 |
カズマ | 引けないとき…… |
シオン | 何か大切なものが懸かっていたり、 戦うベき理由があったり、 「戦うこと」自体が大切だったり。 実際に、僕たちも今 大切なものを守るために戦っているんだけどね。 きっとその彼も、弟のために 引けない戦いに立ち向かっているんだと思う。 それは、キミにとって 一緒に戦う理由にはならないだろうか? |
カズマ | …………はぁ。 あの綺場の御曹司まで こんなに熱いヤツだとは思わなかった。 お前らって、他人の事情に どんどん首を突っ込んでいくよな。 |
シオン | おや……キミだって僕を巻き込みに来たし 人のことなんて言えないと思うけど。 ……どこかの誰かさんの影響かな? |
カズマ | ちっ…… 分かったよ、言葉でお前には勝てなさそうだ。 ……俺が出ればいいんだろ。 |
シオン | フフ、良かった。 そうと決まればはやく彼らの所に戻って エントリーを済まさないとね。 |
カズマ | ……分かってる。 |
シオン | じゃあ 当日対戦できるのを楽しみにしているよ。 みんなにもよろしく伝えてくれ。 |
カズマ | 出たところで、あんたたちのチームと 対戦できるところまでは残らないだろ。 (……新導の周りって、なんでこんなに 面倒くさいヤツばっかりなんだ) |
クラスメイト | ……ごめん。 初戦、負けてしまった…… |
タイヨウ | ナイスファイトですー! 特訓したおかげで ちゃんと戦えていたじゃないですか! スキルもしっかり頭に入ってたし 頑張ったかいがありましたね! |
クラスメイト | でも、せっかくこうして 一緒に大会に出てくれたのに やっぱり僕が足を引っ張って…… |
カズマ | 大丈夫です! あとは僕たちに任せてください! ね、カズマさん! |
カズマ | ………… 最初から分かり切ってたことだろ。 (やっぱり面倒くせぇ……) |
タイヨウ | もう、カズマさん! 言い方ひどいですよ? |
カズマ | ふん。 本当のことだからな。 |
クラスメイト | いいんだ、ありがとう。 頼りにしてるよ! キミたちに頼んで良かった……! |
カズマ | ……まだ感謝するのは 早いんじゃねぇか。 |
タイヨウ | そうですね! 僕もこの日のために たくさん練習してきましたから! まずはこのあとの2戦を取って 1回戦を突破しましょう! |
Episode6「諦めないファイト」
キャラ | セリフ |
---|---|
タイヨウ | ついに決勝戦まで来られましたね! 相手は……シオンさんたちです! |
カズマ | (本当に対戦することになるなんてな……) |
クラスメイト | あの綺場シオンたちのチーム…… うっ、緊張する……けど僕たちだって頑張ってきたんだ! |
タイヨウ | その意気ですよ! 全力でぶつかりましょう! |
カズマ | 先鋒のタイヨウは順当に勝ったが あいつはもうこの攻撃で…… |
タイヨウ | でもまだ諦めてないですよ! |
カズマ | どうせ負けるんだ。粘ったって無駄…… |
クラスメイト | くそぅ……まだだ……まだ分からない! トリガーチェック! |
タイヨウ | ああっ……ノートリガーです…… |
カズマ | ほらな。無駄だっただろ。 |
クラスメイト | 負けてしまった……これで1-1…… 東海林……どうか頼む……! |
タイヨウ | 大丈夫です! カズマさんを信じましょう! |
クラスメイト | でも相手は綺場シオン……いくら東海林でも…… |
カズマ | ………… |
タイヨウ | シオンさん……やっぱり強いですね…… ここまでカズマさんも食らいついてましたけど、今の攻撃でダメージが4に…… |
クラスメイト | 綺場のダメージはまだ3…… しかもヴァンガードでのアタックを残した状態なんて…… |
カズマ | くそっ……もしトリガーが乗ったらもう防ぎ切れない…… 負けるぐらいならここで…… |
シオン | ……もう終わりなのかい? せっかくここまで来たのに…… それにこのファイトはキミだけのものじゃない。 |
カズマ | だけどもう…… |
タイヨウ | カズマさーん、頑張ってくださーいっ! |
クラスメイト | 束海林ーっ!! |
シオン | ……あのふたり以外の気持ちも背負っているんだろう? キミがここでファイトを捨てたらみんなが大切にしていたものも一緒に捨てることになる。 |
カズマ | ………… |
シオン | ……クロノは、キミにいつも言ってるんじゃない? 「最後まで諦めるな」って。 |
カズマ | ……今、アイツは関係ないだろ。 |
シオン | あるさ、僕のライバルのチームメイト君。 U20でも同じことをするつもりかい? |
カズマ | ……俺は。 |
シオン | さぁ、ファイトを続けようか。 |
カズマ | おい…… |
シオン | アルトマイルでヴァンガードにアタック! |
カズマ | ……ノーガード。 |
シオン | ドライブチェック……クリティカルトリガー! |
タイヨウ | あぁっ、ここでクリティカルトリガー! カズマさん……! |
カズマ | くっ……ダメージチェック…… ……っ! ヒールトリガー! |
クラスメイト | ダメージ1回復っ! 東海林……! |
シオン | ほら、やってみなくちゃ最後までわからないだろ? |
カズマ | ヒール……トリガー…… |
シオン | キミが諦めなかったからこそ引くことができたトリガーだよ。 ……ターンエンド。 |
タイヨウ | 何とかしのぎましたけど…… カズマさんの盤面にはもうユニットが…… |
クラスメイト | 東海林ーっ!! 頑張れーっ!! |
カズマ | ……あいつ…… もう、俺には手がないってのに……どれだけ必死なんだよ、ったく。 スタンド&ドロー……ブーストして、ヴァンガードにアタック。 |
シオン | ガード。 |
カズマ | トリガーチェック……ターンエンドだ。 |
タイヨウ | カズマさん…… |
クラスメイト | 東海林! お疲れ様……! |
カズマ | ああ…… |
タイヨウ | ギリギリでのヒールトリガーアツかったですね! |
カズマ | でも結局、負けただろ…… 優勝もできなかったし俺の言った通りの結果になった。 |
クラスメイト | それでも……みんなが諦めないで一緒に戦ってくれたからこそここまでやれたんだ……! 本当にありがとう……! 弟には正直に結果を報告するよ。 ふたりが最後まで真剣に戦ってくれたことも! |
カズマ | ……大げさだろ。 |
タイヨウ | でもカズマさんかっこよかったですよね? |
クラスメイト | ああ、すごくかっこよかった! |
タイヨウ | クロノさんからもメッセージ届いてますよ! 『やったな、カズマ!』って! |
カズマ | (俺はまた、諦めるつもりだったのに。お前の……) はぁ、負けたってのに喜ぷなよ。 ……ただ、あそこでトリガーを引けるとは思わなかった。 |
クラスメイト | 諦めなければチャンスが来るってこと……きっと弟も勇気をもらえると思う! |
カズマ | はいはい、わかったから。 次はもう組まねえ、弟と出ろよ。 |
クラスメイト | 東海林…… そうだな……! そのためにももらったデッキで練習しておくよ! |
タイヨウ | そのときは是非ファイトしましょうね! |
クラスメイト | 望むところだ! |
カズマ | ……ま、俺には勝てないだろうけど。 |
タイヨウ | も、もう! カズマさんってばー! |
キャラ | セリフ |
---|---|
タイヨウ | ついに決勝戦まで来られましたね! 相手は……シオンさんたちです! |
カズマ | (本当に対戦することになるなんてな……) |
クラスメイト | あの綺場シオンたちのチーム…… うっ、緊張する…… けど僕たちだって頑張ってきたんだ! |
タイヨウ | その意気ですよ! 全力でぶつかりましょう! |
カズマ | 先鋒のタイヨウは順当に勝ったが あいつはもうこの攻撃で…… |
タイヨウ | でもまだ諦めてないですよ! |
カズマ | どうせ負けるんだ。 粘ったって無駄…… |
クラスメイト | くそぅ…… まだだ……まだ分からない! トリガーチェック! |
タイヨウ | ああっ…… ノートリガーです…… |
カズマ | ほらな。 無駄だっただろ。 |
クラスメイト | 負けてしまった…… これで1-1…… 東海林……どうか頼む……! |
タイヨウ | 大丈夫です! カズマさんを信じましょう! |
クラスメイト | でも相手は綺場シオン…… いくら東海林でも…… |
カズマ | ………… |
タイヨウ | シオンさん…… やっぱり強いですね…… ここまでカズマさんも食らいついてましたけど、 今の攻撃でダメージが4に…… |
クラスメイト | 綺場のダメージはまだ3…… しかも ヴァンガードでのアタックを 残した状態なんて…… |
カズマ | くそっ…… もしトリガーが乗ったら もう防ぎ切れない…… 負けるぐらいなら ここで…… |
シオン | ……もう終わりなのかい? せっかくここまで来たのに…… それにこのファイトはキミだけのものじゃない。 |
カズマ | だけどもう…… |
タイヨウ | カズマさーん、頑張ってくださーいっ! |
クラスメイト | 束海林ーっ!! |
シオン | ……あのふたり以外の気持ちも 背負っているんだろう? キミがここでファイトを捨てたら みんなが大切にしていたものも一緒に 捨てることになる。 |
カズマ | ………… |
シオン | ……クロノは、キミに いつも言ってるんじゃない? 「最後まで諦めるな」って。 |
カズマ | ……今、アイツは関係ないだろ。 |
シオン | あるさ、僕のライバルのチームメイト君。 U20でも同じことをするつもりかい? |
カズマ | ……俺は。 |
シオン | さぁ、ファイトを続けようか。 |
カズマ | おい…… |
シオン | アルトマイルでヴァンガードにアタック! |
カズマ | ……ノーガード。 |
シオン | ドライブチェック…… クリティカルトリガー! |
タイヨウ | あぁっ、ここでクリティカルトリガー! カズマさん……! |
カズマ | くっ…… ダメージチェック…… ……っ! ヒールトリガー! |
クラスメイト | ダメージ1回復っ! 東海林……! |
シオン | ほら、やってみなくちゃ 最後までわからないだろ? |
カズマ | ヒール……トリガー…… |
シオン | キミが諦めなかったからこそ 引くことができたトリガーだよ。 ……ターンエンド。 |
タイヨウ | 何とかしのぎましたけど…… カズマさんの盤面には もうユニットが…… |
クラスメイト | 東海林ーっ!! 頑張れーっ!! |
カズマ | ……あいつ…… もう、俺には手がないってのに…… どれだけ必死なんだよ、ったく。 スタンド&ドロー…… ブーストして、ヴァンガードにアタック。 |
シオン | ガード。 |
カズマ | トリガーチェック…… ターンエンドだ。 |
タイヨウ | カズマさん…… |
クラスメイト | 東海林! お疲れ様……! |
カズマ | ああ…… |
タイヨウ | ギリギリでのヒールトリガー アツかったですね! |
カズマ | でも結局、負けただろ…… 優勝もできなかったし 俺の言った通りの結果になった。 |
クラスメイト | それでも…… みんなが諦めないで一緒に戦ってくれたからこそ ここまでやれたんだ……! 本当にありがとう……! 弟には正直に結果を報告するよ。 ふたりが最後まで真剣に戦ってくれたことも! |
カズマ | ……大げさだろ。 |
タイヨウ | でもカズマさん かっこよかったですよね? |
クラスメイト | ああ、すごくかっこよかった! |
タイヨウ | クロノさんからもメッセージ届いてますよ! 『やったな、カズマ!』って! |
カズマ | (俺はまた、諦めるつもりだったのに。 お前の……) はぁ、負けたってのに喜ぷなよ。 ……ただ、あそこでトリガーを引けるとは 思わなかった。 |
クラスメイト | 諦めなければチャンスが来るってこと…… きっと弟も勇気をもらえると思う! |
カズマ | はいはい、わかったから。 次はもう組まねえ、弟と出ろよ。 |
クラスメイト | 東海林…… そうだな……! そのためにも もらったデッキで練習しておくよ! |
タイヨウ | そのときは是非 ファイトしましょうね! |
クラスメイト | 望むところだ! |
カズマ | ……ま、俺には勝てないだろうけど。 |
タイヨウ | も、もう! カズマさんってばー! |