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あらすじ
ストーリー
Episode1「シオンの恩返し」
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | こんにちは、カムイさん。 |
カムイ | おっ、シオンじゃねぇか。いらっしゃい。 ひとりで来るなんて珍しいな。何かあったのか? |
シオン | い、いえ……別に特別なことはなにも……少し用があったので…… |
カムイ | ああ、なんだ、そうなのか。 ならファイトなりクエスト受注なりゆっくりしてってくれ! |
シオン | あ、はい……いえ……それが……あの、唐突なのですが…… カードキャピタルの仕事を手伝わせてもらえないでしょうか? |
カムイ | え? 店の仕事を? 急にどうしたんだよ。何かあったのか? |
シオン | い、いえ……特に何っていうわけではないんですが…… 何か自分にできることをしたくて…… |
カムイ | ふーん? まぁよくわかんねぇけどちょうど少し外に出る予定があったんだ。 その間、子どもたちの相手を頼めるか? この時間は人数も多くないしオレもそんなに時間はかからないはずだ。 |
シオン | はい、もちろんです……! 任せてください! |
カムイ | よし。じゃあ許可を……シンさーん! 郵便局、急ぎでしたよね? オレ行ってくるんで子どもたちの相手をシオンに頼んでいいですか? |
シン | 本当ですか。助かります! 今は私もいますし、シオン君が良ければお願いして大丈夫ですよ。 |
シオン | ありがとうございます! しっかり頑張ります! |
カムイ | あんまり気負うなよ……? じゃあちょっと行ってくるから。シオン、頼むな! |
シオン | はい、任せてください! いってらっしゃい、カムイさん! |
子ども | お兄ちゃーん、ヴァンガード教えて~! |
シオン | よし、じゃあファイトしながら教えてあげるよ! |
子ども | やった~! スタンドアップ! ヴァンガード! |
シオン | わぁ、すごいじゃないか! ちゃんとデッキを組めているね。 このユニットはこういう使い方もできるよ。 それに、こ こはこういう順番が僕としてはおすすめかな! |
子ども | あーそっかーー! ありがとう、お兄ちゃん! |
シオン | いいえ、どういたしまして! またわからないことがあったら何でも聞いてね! |
クロノ | ……あれ、綺場? 何してるんだ? |
シオン | ああ、新導か…… ちょっと……お店の手伝いで子どもたちとファイトしているところだよ。 |
クロノ | 店の手伝い? お前が……? 何でそんなこと……カムイさんもいないみたいだし…… |
シオン | その……カムイさんは用事で外出してるよ。 それでその間、少し手伝いをしてるんだよ。 いつもお世話になってるから……お返しみたいなものだよ。 |
クロノ | ふーん…… |
シオン | べ、別に僕が手伝いたいんだからいいだろ。 それとも、キミは僕が人のために何かする事はないって思ってるのかい? |
クロノ | 別に何も言ってないだろ。 お前がどこで何をしたって俺には関係ないんだし…… |
カムイ | ……ただいま戻りましたー。 っと、クロノも来てたのか。いらっしゃい! ……どした? この空気。 |
クロノ | カムイさん、こんにちは! 店に来たら綺場が手伝いしてるって言うからちょっとビックリしただけです。 |
カムイ | あぁ! なんだ、またケンカしたのかと思った。 店に来るなり「役に立ちたい」って言うもんだから、オレが用事を済ませる間子どもたちの相手を頼んだんだ。 まあでも助かったよ! おかげで用事を済ませられた。 ありがとな、シオン! |
シオン | い、いえ……! 役に立てたなら良かったです。 で、では僕はこれで……! |
カムイ | もう帰るのか? バイト代じゃないけど、ご褒美もー…… って、行っちまった。 なーんか様子がおかしいよな。変なものでも食ったのか? |
クロノ | 俺もそう思います。 あいつ、悩んでても人に言わなそうだし……何かあったんすかね? 店を手伝う必要がある何か…… ……まさか……いや…… カムイさん、俺ちょっと行ってきます! また今度、店来ますね! |
カムイ | お、おう! 気をつけろよ~! |
クロノ | ……おい、綺場! 止まれ! おいってぱ……! |
シオン | 新導……わざわざ追いかけてきたのか…… 何か用でもあるのかい? |
クロノ | 何かって……ちょっと座ろうぜ。 ……このジュースやるよ。 |
シオン | あ、ああ……ありがとう…… 新導からおごられるなんて。妙な感じだな…… |
クロノ | うるせぇ…… そんなことよりお前……急にどうしたんだよ? |
シオン | ……何のこと? |
クロノ | 何で突然店の手伝いをしたいとか役に立ちたいだとかを言い出したんだよ? |
シオン | それは……今まで思ってたことを行動に移しただけだよ。 |
クロノ | そうなのかもしれないけど明らかに様子がおかしいだろ。 いつものお前じゃねえ気がする。 |
シオン | ……本当にキミは。 変なところで鋭いんだから。 |
クロノ | その……確かに、言いづらいかもだけどよ。 ……金のこ ととかは……特にさ。 でもあれだ、もしかしたら俺にも手伝えることがあるかもだし。 ひとりよりもふたりのほうがたくさん稼げるだろ? だから……! |
シオン | ……ちょ、ちょっと待ってくれ。 新導……稼ぐとか……何の話をしているんだ? |
クロノ | だから、お前がバイトしたい理由だよ。 その……綺場財閥の経営が大変なんだろ? だからお前まで働く必要が…… |
シオン | えぇっ!? どうしてそうなったんだ? ち、違うよ、勘違いだ……! うちの経営は問題ないしもしそうなってもさすがに中学生の僕が働くことにはならないよ……! |
クロノ | えっ!? な、なんだよ、違うのか……!? 俺はてっきり…… |
シオン | 全然違うよ! 驚かせないでくれ…… |
クロノ | 驚かせるって…… そもそもお前が突然店を手伝うとか変なことし出すのが悪いんだろ! そうじゃないなら秘密にしてないでちゃんと理由を話せよ……! |
シオン | うっ……まぁ……そうだね。 確かに勘違いさせるようなことをしてしまったのは僕だ…… それはすまなかった…… |
クロノ | わかればいいんだよ! で、本当のところは何なんだ? こうなったらいい加減話してくれるよな? |
シオン | わ、わかったよ…… ただ、まだみんなには言わないでいてほしいんだ。 |
クロノ | わかった、約束する。 |
シオン | それなら……分かった。話すよ。 実は…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | こんにちは、カムイさん。 |
カムイ | おっ、シオンじゃねぇか。いらっしゃい。 ひとりで来るなんて珍しいな。 何かあったのか? |
シオン | い、いえ……別に特別なことはなにも…… 少し用があったので…… |
カムイ | ああ、なんだ、そうなのか。 ならファイトなりクエスト受注なり ゆっくりしてってくれ! |
シオン | あ、はい……いえ…… それが……あの、唐突なのですが…… カードキャピタルの仕事を 手伝わせてもらえないでしょうか? |
カムイ | え? 店の仕事を? 急にどうしたんだよ。何かあったのか? |
シオン | い、いえ…… 特に何っていうわけではないんですが…… 何か自分にできることをしたくて…… |
カムイ | ふーん? まぁよくわかんねぇけど ちょうど少し外に出る予定があったんだ。 その間、子どもたちの相手を頼めるか? この時間は人数も多くないし オレもそんなに時間はかからないはずだ。 |
シオン | はい、もちろんです……! 任せてください! |
カムイ | よし。じゃあ許可を…… シンさーん! 郵便局、急ぎでしたよね? オレ行ってくるんで 子どもたちの相手を シオンに頼んでいいですか? |
シン | 本当ですか。助かります! 今は私もいますし、シオン君が良ければ お願いして大丈夫ですよ。 |
シオン | ありがとうございます! しっかり頑張ります! |
カムイ | あんまり気負うなよ……? じゃあちょっと行ってくるから。 シオン、頼むな! |
シオン | はい、任せてください! いってらっしゃい、カムイさん! |
子ども | お兄ちゃーん、ヴァンガード教えて~! |
シオン | よし、じゃあファイトしながら 教えてあげるよ! |
子ども | やった~! スタンドアップ! ヴァンガード! |
シオン | わぁ、すごいじゃないか! ちゃんとデッキを組めているね。 このユニットはこういう使い方もできるよ。 それに、こ こはこういう順番が 僕としてはおすすめかな! |
子ども | あーそっかーー! ありがとう、お兄ちゃん! |
シオン | いいえ、どういたしまして! またわからないことがあったら 何でも聞いてね! |
クロノ | ……あれ、綺場? 何してるんだ? |
シオン | ああ、新導か…… ちょっと……お店の手伝いで 子どもたちとファイトしているところだよ。 |
クロノ | 店の手伝い? お前が……? 何でそんなこと…… カムイさんもいないみたいだし…… |
シオン | その……カムイさんは用事で外出してるよ。 それでその間、 少し手伝いをしてるんだよ。 いつもお世話になってるから…… お返しみたいなものだよ。 |
クロノ | ふーん…… |
シオン | べ、別に僕が手伝いたいんだからいいだろ。 それとも、キミは僕が人のために 何かする事はないって思ってるのかい? |
クロノ | 別に何も言ってないだろ。 お前がどこで何をしたって 俺には関係ないんだし…… |
カムイ | ……ただいま戻りましたー。 っと、クロノも来てたのか。いらっしゃい! ……どした? この空気。 |
クロノ | カムイさん、こんにちは! 店に来たら綺場が手伝いしてるって言うから ちょっとビックリしただけです。 |
カムイ | あぁ! なんだ、またケンカしたのかと思った。 店に来るなり「役に立ちたい」って 言うもんだから、オレが用事を済ませる間 子どもたちの相手を頼んだんだ。 まあでも助かったよ! おかげで用事を済ませられた。 ありがとな、シオン! |
シオン | い、いえ……! 役に立てたなら良かったです。 で、では僕はこれで……! |
カムイ | もう帰るのか? バイト代じゃないけど、ご褒美もー…… って、行っちまった。 なーんか様子がおかしいよな。 変なものでも食ったのか? |
クロノ | 俺もそう思います。 あいつ、悩んでても人に言わなそうだし…… 何かあったんすかね? 店を手伝う必要がある何か…… ……まさか……いや…… カムイさん、俺ちょっと行ってきます! また今度、店来ますね! |
カムイ | お、おう! 気をつけろよ~! |
クロノ | ……おい、綺場! 止まれ! おいってぱ……! |
シオン | 新導…… わざわざ追いかけてきたのか…… 何か用でもあるのかい? |
クロノ | 何かって……ちょっと座ろうぜ。 ……このジュースやるよ。 |
シオン | あ、ああ……ありがとう…… 新導からおごられるなんて。 妙な感じだな…… |
クロノ | うるせぇ…… そんなことより お前……急にどうしたんだよ? |
シオン | ……何のこと? |
クロノ | 何で突然店の手伝いをしたいとか 役に立ちたいだとかを 言い出したんだよ? |
シオン | それは……今まで思ってたことを 行動に移しただけだよ。 |
クロノ | そうなのかもしれないけど 明らかに様子がおかしいだろ。 いつものお前じゃねえ気がする。 |
シオン | ……本当にキミは。 変なところで鋭いんだから。 |
クロノ | その……確かに、言いづらいかもだけどよ。 ……金のこ ととかは……特にさ。 でもあれだ、もしかしたら 俺にも手伝えることがあるかもだし。 ひとりよりもふたりのほうが たくさん稼げるだろ? だから……! |
シオン | ……ちょ、ちょっと待ってくれ。 新導……稼ぐとか…… 何の話をしているんだ? |
クロノ | だから、お前がバイトしたい理由だよ。 その……綺場財閥の経営が大変なんだろ? だからお前まで働く必要が…… |
シオン | えぇっ!? どうしてそうなったんだ? ち、違うよ、勘違いだ……! うちの経営は問題ないし もしそうなってもさすがに中学生の僕が 働くことにはならないよ……! |
クロノ | えっ!? な、なんだよ、違うのか……!? 俺はてっきり…… |
シオン | 全然違うよ! 驚かせないでくれ…… |
クロノ | 驚かせるって…… そもそもお前が突然店を手伝うとか 変なことし出すのが悪いんだろ! そうじゃないなら秘密にしてないで ちゃんと理由を話せよ……! |
シオン | うっ……まぁ……そうだね。 確かに勘違いさせるようなことを してしまったのは僕だ…… それはすまなかった…… |
クロノ | わかればいいんだよ! で、本当のところは何なんだ? こうなったらいい加減話してくれるよな? |
シオン | わ、わかったよ…… ただ、まだみんなには 言わないでいてほしいんだ。 |
クロノ | わかった、約束する。 |
シオン | それなら……分かった。 話すよ。 実は…… |
Episode2「クロノへのお礼」
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | 実は…… 家の……綺場の関係で近々日本を離れることになったんだ。 |
クロノ | 日本を……離れる? 海外に行くってことかよ? |
シオン | ……そういうことだ。 |
クロノ | 海外って……そんな急に……一大事じゃねえか! |
シオン | ああ……でもしかたない。 キミともみんなとも、お別れだ。 |
クロノ | そんなにあっさり……! お前はそれでいいのかよ? もう完全に決定で、覆らないのか? 何か方法が……! |
シオン | いや、僕ひとりの力ではどうにもならないことなんだ。 この決定は変わらない…… それに僕自身も、もう受け入れたんだ。 家や将来のことを考えるならそれがいいと思う。 |
クロノ | そんな……家の事情つったって…… しかもお前が海外に行くってことは……学校も変わるし、もう俺たちとこうやって遊ぷことも…… |
シオン | そうだね……楽しくなってきたところで残念だけど。 でもヴァンガードはやめる気ないしお互いファイトし続ける限りどこかでまた会えるよ。 |
クロノ | それはそうかもしれねぇけど…… せっかくお前のファイトがわかってきたところだってのに。 俺に負けるのが怖くなって逃げるってわけじゃねえよな? |
シオン | まさか、そんなわけないだろう? キミこそ、僕に負けることがなくなってほっとしてるんじゃないかい? |
クロノ | ふん、あんまり調子に乗るなよ。 ……とりあえず事′情は分かったけど。 それで店を手伝うっていうのはどういうことだよ? |
シオン | 手伝いたかったというより、日本を発つ前にお礼がしたかったからなんだ。 |
クロノ | なるほどな。 お世話になってるから、って言ってたのも嘘ってわけじゃなかったのか。 |
シオン | そうだね。 今までお世話になったから感謝の気持ちを行動で示すっていうのかな。 お返しとして、自分に何ができるのかって考えた結果、ー旦カードキャビタルの仕事を手伝ってみることにしたんだよ。 |
クロノ | ……そっか。とりあえずお前の状況と気持ちは理解した。 やることが唐突すぎるけどな。 |
シオン | あまり時間がないからね。 とにかくやるしかなかったんだよ。 |
クロノ | それにしても、挙動不審すぎるだろ! カムイさんも何かおかしいって心配してたぜ。 |
シオン | うっ……それは……すまない。 理由を伝えたら気を遣わせてしまうと思って…… 逆に心配させてしまったとは僕としたことが…… |
クロノ | お前もそういうところあるんだな。 それで、次は誰のところに行くんだ? パッと決めてまわろうぜ。 |
シオン | あぁ……って、手伝ってくれるのかい? |
クロノ | ここまで聞いたんだ。ほっとけないだろ。 |
シオン | ふふ。それじゃあ……新導。 キミは何かしてほしいことはないのかい? |
クロノ | え、俺……!? うーん…… ……別に何もしなくていいよ。 綺場にお礼されるようなことしてないし。 |
シオン | でも……それじゃあ僕の気が済まない。 今だって、こうして協力しようとしてくれているじゃないか。 どんなことでもいいんだよ。何ならうちで食事会とかでも…… |
クロノ | うわぁ、それはやめてくれ! こっちが気を遣うっての…… |
シオン | そ、そうか…… 押し付けるのは本意ではないしキミが希望するものが1番なんだけど…… |
クロノ | う、うーん…… あ、そうだ! ひとつ思いついた! |
シオン | 本当かい!? 何でも言ってくれ! 僕にできることならどんなことでもいいよ! |
クロノ | ああ…… その、今度の……ヴァンガード試験のための勉強を教えてくれないか? ひとりだと集中力もなかなか長続きしないしどういうところを重点的にやるベきかとかもイマイチ判断できなくてさ。 |
シオン | なんだ、そういうことなら大歓迎さ! 新導がやる気になってくれてるのは僕も嬉しいしね。 |
クロノ | そ、そりゃあやる気あるに決まってるだろ。 はやく一人前になって、みんなに認められるファイターになりたいからな。 |
シオン | キミならなれるさ、僕が保証するよ。 キミのファイトには、力がある。 |
クロノ | な!? なんだよ急にそんな褒めだして。 調子が狂うからやめろよな…… |
シオン | ははは、キミが弱いままじゃあ僕も困るからね。 未来への投資とも言うかもね。 |
クロノ | ちぇっ、今に見てろよな。 あの時、教えなければ良かったって後悔しても知らねーぞ。 |
シオン | あはは、望むところだ。 |
クロノ | ……で、どうするんだよ? 今曰このあと時間はあるのか? |
シオン | うん、このあとで問題ないよ。 カードキャピタルに戻ろうか? |
クロノ | 店でやるのはちょっと恥ずかしいな。 俺、勉強道具もってるしこのままここでいいだろ。 |
シオン | えっ、ここで!? ……まぁいいけど…… そうだね、えーと……じゃあとりあえず今のキミのレベルを把握するためにいくつか質問してみようか。 |
クロノ | よっしゃ、かかってこい! |
シオン | ……えーっと、これは…… 新導、本当に自分で勉強してるのか? |
クロノ | し、してるって! この本だって、ほら! こんなに書き込んであるだろ! |
シオン | うーん……逆にこれだけやってても頭に入っていないってことならそれも一種の才能なのかも…… |
クロノ | く、くそーっ! 勉強しなきゃしなきゃって思うと頭に入ってこねー! お、俺は実践型なんだっ! |
シオン | そんなこと言っても試験は筆記なんだから仕方ないだろ……! でも確かに実践を交えながら教えていったほうがいいかもしれないね。 |
クロノ | うぅ……くそぉ…… でもやらないと合格できねぇし……お願いします…… |
シオン | これは……なかなか骨が折れそうだ。 大変なことを引き受けてしまったかもな…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | 実は…… 家の……綺場の関係で 近々日本を離れることになったんだ。 |
クロノ | 日本を……離れる? 海外に行くってことかよ? |
シオン | ……そういうことだ。 |
クロノ | 海外って…… そんな急に……一大事じゃねえか! |
シオン | ああ……でもしかたない。 キミともみんなとも、お別れだ。 |
クロノ | そんなにあっさり……! お前はそれでいいのかよ? もう完全に決定で、覆らないのか? 何か方法が……! |
シオン | いや、僕ひとりの力では どうにもならないことなんだ。 この決定は変わらない…… それに僕自身も、もう受け入れたんだ。 家や将来のことを考えるなら それがいいと思う。 |
クロノ | そんな……家の事情つったって…… しかもお前が海外に行くってことは…… 学校も変わるし、 もう俺たちとこうやって遊ぷことも…… |
シオン | そうだね……楽しくなってきたところで 残念だけど。 でもヴァンガードはやめる気ないし お互いファイトし続ける限り どこかでまた会えるよ。 |
クロノ | それはそうかもしれねぇけど…… せっかくお前のファイトが わかってきたところだってのに。 俺に負けるのが怖くなって 逃げるってわけじゃねえよな? |
シオン | まさか、そんなわけないだろう? キミこそ、僕に負けることがなくなって ほっとしてるんじゃないかい? |
クロノ | ふん、あんまり調子に乗るなよ。 ……とりあえず事′情は分かったけど。 それで店を手伝うっていうのは どういうことだよ? |
シオン | 手伝いたかったというより、日本を発つ前に お礼がしたかったからなんだ。 |
クロノ | なるほどな。 お世話になってるから、って言ってたのも 嘘ってわけじゃなかったのか。 |
シオン | そうだね。 今までお世話になったから 感謝の気持ちを行動で示すっていうのかな。 お返しとして、自分に何ができるのかって 考えた結果、ー旦カードキャビタルの仕事を 手伝ってみることにしたんだよ。 |
クロノ | ……そっか。 とりあえずお前の状況と気持ちは理解した。 やることが唐突すぎるけどな。 |
シオン | あまり時間がないからね。 とにかくやるしかなかったんだよ。 |
クロノ | それにしても、挙動不審すぎるだろ! カムイさんも何かおかしいって 心配してたぜ。 |
シオン | うっ……それは……すまない。 理由を伝えたら 気を遣わせてしまうと思って…… 逆に心配させてしまったとは 僕としたことが…… |
クロノ | お前もそういうところあるんだな。 それで、次は誰のところに行くんだ? パッと決めてまわろうぜ。 |
シオン | あぁ……って、 手伝ってくれるのかい? |
クロノ | ここまで聞いたんだ。 ほっとけないだろ。 |
シオン | ふふ。それじゃあ……新導。 キミは何かしてほしいことはないのかい? |
クロノ | え、俺……!? うーん…… ……別に何もしなくていいよ。 綺場にお礼されるようなことしてないし。 |
シオン | でも……それじゃあ僕の気が済まない。 今だって、こうして協力しようとして くれているじゃないか。 どんなことでもいいんだよ。 何ならうちで食事会とかでも…… |
クロノ | うわぁ、それはやめてくれ! こっちが気を遣うっての…… |
シオン | そ、そうか…… 押し付けるのは本意ではないし キミが希望するものが1番なんだけど…… |
クロノ | う、うーん…… あ、そうだ! ひとつ思いついた! |
シオン | 本当かい!? 何でも言ってくれ! 僕にできることならどんなことでもいいよ! |
クロノ | ああ…… その、今度の……ヴァンガード試験のための 勉強を教えてくれないか? ひとりだと集中力もなかなか長続きしないし どういうところを重点的にやるベきかとかも イマイチ判断できなくてさ。 |
シオン | なんだ、そういうことなら大歓迎さ! 新導がやる気になってくれてるのは 僕も嬉しいしね。 |
クロノ | そ、そりゃあやる気あるに決まってるだろ。 はやく一人前になって、みんなに認められる ファイターになりたいからな。 |
シオン | キミならなれるさ、僕が保証するよ。 キミのファイトには、力がある。 |
クロノ | な!? なんだよ急にそんな褒めだして。 調子が狂うからやめろよな…… |
シオン | ははは、キミが弱いままじゃあ 僕も困るからね。 未来への投資とも言うかもね。 |
クロノ | ちぇっ、今に見てろよな。 あの時、教えなければ良かったって 後悔しても知らねーぞ。 |
シオン | あはは、望むところだ。 |
クロノ | ……で、どうするんだよ? 今曰このあと時間はあるのか? |
シオン | うん、このあとで問題ないよ。 カードキャピタルに戻ろうか? |
クロノ | 店でやるのはちょっと恥ずかしいな。 俺、勉強道具もってるし このままここでいいだろ。 |
シオン | えっ、ここで!? ……まぁいいけど…… そうだね、えーと……じゃあ とりあえず今のキミのレベルを把握するために いくつか質問してみようか。 |
クロノ | よっしゃ、かかってこい! |
シオン | ……えーっと、これは…… 新導、本当に自分で勉強してるのか? |
クロノ | し、してるって! この本だって、ほら! こんなに書き込んであるだろ! |
シオン | うーん……逆にこれだけやってても 頭に入っていないってことなら それも一種の才能なのかも…… |
クロノ | く、くそーっ! 勉強しなきゃしなきゃって思うと 頭に入ってこねー! お、俺は実践型なんだっ! |
シオン | そんなこと言っても 試験は筆記なんだから仕方ないだろ……! でも確かに実践を交えながら 教えていったほうがいいかもしれないね。 |
クロノ | うぅ……くそぉ…… でもやらないと合格できねぇし…… お願いします…… |
シオン | これは……なかなか骨が折れそうだ。 大変なことを引き受けてしまったかもな…… |
Episode3「トコハへのお礼」
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | (ふう……並んでいるのはふたり……なんとかギリギリ買えそう……? 開店3時間前に来ておいて良かった) (あ、そろそろ開くみたいだな。 前の人で売り切れませんように……僕の分を残しておいてくれ……!) え、一番前の人は……5つ!? 限定10個しかないのに…… 残り5個……お、お願いします……前の人は……3つ……! ああ、良かった! 危なかった……な、なんとか僕も買える……! あ、はい! えっと、2つください……! あ……いたいた、安城さん! |
トコハ | あら、綺場じゃない。私に何か用? |
シオン | ああ、これを渡そうと思ってキミを探してたんだよ。 はい、どうぞ。 |
トコハ | これって……もしかして……! あの超人気店の……1日10個限定シュークリームじゃない! 本当に全然買えない激レアだって有名なのにどうして綺場が持ってるのよ! まさか、買えたってこと!? |
シオン | えっと…… それが今日たまたま用があって近くを通ったんだけどダメもとで見てみたらあまり並んでいなかったから買えたんだよ。 |
トコハ | な、並んでなかった!? 開店の2時間は前に行かないと買えないって噂だし…… 私だって何回か行ったけど全然買えなかったんだから。 |
シオン | えっ、いや、そう……なんだ? 今日はたまたまだったのかな? ついてたみたいだね、あはは…… |
トコハ | もう! 分かってないみたいだけどすっごいラッキーな事なんだからね!? でも、本当に貰っちゃっていいの? 私、何かお礼もらうようなこととか綺場にしたっけ? |
シオン | あ、ああ。別にそういうわけじゃないよ。 ちょうど2つあるから、良かったらって。 前に食ベてみたいって言ってたよね? |
トコハ | それは確かに話したかもしれないけど。 でもよく覚えてたわね。その時はそんなに興味なさそうだったのに。 |
シオン | そ、それは…… 1日10個ってどれだけすごいものなのか実は気になってはいたんだよ。 でも、あまりはしゃぐのも少し恥ずかしいじゃないか? それで顔には出さないようにしてたんだ。 だから僕も今日嬉しくてさ。 どうせならこの気持ちを共有できる人と一緒に食べた方がいいと思って。 |
トコハ | ふーん? まぁ綺場も意外とミーハーってことね。 せっかく買えたのに私がもらうのも申し訳ない気がするけど断るのもなんだし…… 2つあるなら1つもらうわ。 |
シオン | あ、ああ……! 是非食べてほしい! |
トコハ | なーんか綺場にしてはしおらしすぎる気がするなぁ……変なの。 でもまぁくれるって言ってるんだしいっか! では遠慮なく……いただきまーす! ……んー! おいしーー! カスタードと生クリーム、両方入ってる。 甘いけど、こってりしすぎない感じ。 シューの部分も少し厚みがあってクッキー生地っていうの? さくさくしてるわね! |
シオン | うん、これはおいしい。人気が出るのもうなずける。 って、安城さん! クリームが反対側から落ちそう……! |
トコハ | おっと、危ない危ない。 激レアシュークリームを無駄にしちゃうところだった…… でもこれ、本当に何個でも食ベられちゃうくらいにおいしい♪ 私も今度もう1度並びに行こうかな。 クミちゃんや兄さんにも食ベさせてあげたいし……! 2時間前からスタンバイしておけばいいよね。 |
シオン | うーん、3時間前の方がいいかもしれない。 今日だって本当にぎりぎりで…… |
トコハ | え? |
シオン | あ、いや……今日はたまたま買えたけどやっぱり普段はそれぐらいって聞くしね。 |
トコハ | じぃー……もしかして綺場…… なんかいけない力とか権力とか行使してないでしょうね…… |
シオン | 力!? 権力……!? 使ってない、使ってないよ! 僕は単純に安城さんに…… |
トコハ | ……私に? 何よ? |
シオン | あ、ええと……いや…… |
クロノ | お、おーい! 綺場! 安城! |
シオン | し、新導……! いいところに! |
トコハ | 今、私たち取り込み中だったんだけど。 まったく……何よ、新導。 |
クロノ | あ、ああ。カムイさんから聞いたんだけど今日、隣町のカードショップでミニ大会が開かれるらしいんだよ。 俺は出るつもりなんだけどどうせならふたりも出ないかなと思って! |
トコハ | え、今からぁ!? |
クロノ | ちょっと急だったか? 今は少しでもファイトしたいっていうか……機会があるなら活かした方がいいだろ! |
シオン | そ、そうだね! 僕は大歓迎だよ! ショップ大会、いいじゃないか! 出よう! |
トコハ | まぁ別に何か予定があるわけでもないしファイトできるなら……私も行こうかな。 |
クロノ | よっしゃー! 出るからには、優勝を目指す! じゃあさっそく向かおうぜ! |
店員 | では登録するのでチーム名を教えてください。 |
クロノ | あ、そうか……3人1組なんだな。 俺たち3人のチームでいいよな? |
トコハ | まぁそれしかないでしょうね。 周りももうみんな組んでて空いている人もいなさそうだし。 |
クロノ | よし、じゃあチーム名、えーと…… |
シオン | ラ・ヴィクトワールで。 |
トコハ | は!? ちょっと何勝手に決めてるのよ。 ファイティングフラワーズでしょ。 新導も何か言ってやりなさいよ。 |
クロノ | えーっと、ラ・ヴィクトワールで! |
トコハ | え、ちょっ!? 新導!? そんな綺場の意味わからないチーム名でいいわけないじゃない! 何でそんなあっさり受け入れてるの!? 本当に……!? あんたたち、今日ちょっと変よ! |
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | (ふう……並んでいるのはふたり…… なんとかギリギリ買えそう……? 開店3時間前に来ておいて良かった) (あ、そろそろ開くみたいだな。 前の人で売り切れませんように…… 僕の分を残しておいてくれ……!) え、一番前の人は……5つ!? 限定10個しかないのに…… 残り5個……お、お願いします…… 前の人は……3つ……! ああ、良かった! 危なかった…… な、なんとか僕も買える……! あ、はい! えっと、2つください……! あ……いたいた、安城さん! |
トコハ | あら、綺場じゃない。 私に何か用? |
シオン | ああ、これを渡そうと思って キミを探してたんだよ。 はい、どうぞ。 |
トコハ | これって……もしかして……! あの超人気店の…… 1日10個限定シュークリームじゃない! 本当に全然買えない激レアだって有名なのに どうして綺場が持ってるのよ! まさか、買えたってこと!? |
シオン | えっと……それが今日たまたま 用があって近くを通ったんだけど ダメもとで見てみたら あまり並んでいなかったから 買えたんだよ。 |
トコハ | な、並んでなかった!? 開店の2時間は前に行かないと 買えないって噂だし…… 私だって何回か行ったけど 全然買えなかったんだから。 |
シオン | えっ、いや、そう……なんだ? 今日はたまたまだったのかな? ついてたみたいだね、あはは…… |
トコハ | もう! 分かってないみたいだけど すっごいラッキーな事なんだからね!? でも、本当に貰っちゃっていいの? 私、何かお礼もらうようなこととか 綺場にしたっけ? |
シオン | あ、ああ。別にそういうわけじゃないよ。 ちょうど2つあるから、良かったらって。 前に食ベてみたいって言ってたよね? |
トコハ | それは確かに話したかもしれないけど。 でもよく覚えてたわね。 その時はそんなに興味なさそうだったのに。 |
シオン | そ、それは…… 1日10個ってどれだけすごいものなのか 実は気になってはいたんだよ。 でも、あまりはしゃぐのも 少し恥ずかしいじゃないか? それで顔には出さないようにしてたんだ。 だから僕も今日嬉しくてさ。 どうせならこの気持ちを共有できる人と 一緒に食べた方がいいと思って。 |
トコハ | ふーん? まぁ綺場も意外とミーハーってことね。 せっかく買えたのに 私がもらうのも申し訳ない気がするけど 断るのもなんだし…… 2つあるなら1つもらうわ。 |
シオン | あ、ああ……! 是非食べてほしい! |
トコハ | なーんか綺場にしてはしおらしすぎる 気がするなぁ……変なの。 でもまぁくれるって言ってるんだしいっか! では遠慮なく……いただきまーす! ……んー! おいしーー! カスタードと生クリーム、両方入ってる。 甘いけど、こってりしすぎない感じ。 シューの部分も少し厚みがあって クッキー生地っていうの? さくさくしてるわね! |
シオン | うん、これはおいしい。 人気が出るのもうなずける。 って、安城さん! クリームが反対側から落ちそう……! |
トコハ | おっと、危ない危ない。 激レアシュークリームを無駄に しちゃうところだった…… でもこれ、本当に 何個でも食ベられちゃうくらいにおいしい♪ 私も今度もう1度並びに行こうかな。 クミちゃんや兄さんにも 食ベさせてあげたいし……! 2時間前から スタンバイしておけばいいよね。 |
シオン | うーん、3時間前の方がいいかもしれない。 今日だって本当にぎりぎりで…… |
トコハ | え? |
シオン | あ、いや……今日はたまたま買えたけど やっぱり普段はそれぐらいって聞くしね。 |
トコハ | じぃー……もしかして綺場…… なんかいけない力とか権力とか 行使してないでしょうね…… |
シオン | 力!? 権力……!? 使ってない、使ってないよ! 僕は単純に安城さんに…… |
トコハ | ……私に? 何よ? |
シオン | あ、ええと……いや…… |
クロノ | お、おーい! 綺場! 安城! |
シオン | し、新導……! いいところに! |
トコハ | 今、私たち取り込み中だったんだけど。 まったく……何よ、新導。 |
クロノ | あ、ああ。カムイさんから聞いたんだけど 今日、隣町のカードショップで ミニ大会が開かれるらしいんだよ。 俺は出るつもりなんだけど どうせならふたりも出ないかなと思って! |
トコハ | え、今からぁ!? |
クロノ | ちょっと急だったか? 今は少しでもファイトしたいっていうか…… 機会があるなら活かした方がいいだろ! |
シオン | そ、そうだね! 僕は大歓迎だよ! ショップ大会、いいじゃないか! 出よう! |
トコハ | まぁ別に何か予定があるわけでもないし ファイトできるなら…… 私も行こうかな。 |
クロノ | よっしゃー! 出るからには、優勝を目指す! じゃあさっそく向かおうぜ! |
店員 | では登録するのでチーム名を 教えてください。 |
クロノ | あ、そうか……3人1組なんだな。 俺たち3人のチームでいいよな? |
トコハ | まぁそれしかないでしょうね。 周りももうみんな組んでて 空いている人もいなさそうだし。 |
クロノ | よし、じゃあチーム名、えーと…… |
シオン | ラ・ヴィクトワールで。 |
トコハ | は!? ちょっと何勝手に決めてるのよ。 ファイティングフラワーズでしょ。 新導も何か言ってやりなさいよ。 |
クロノ | えーっと、ラ・ヴィクトワールで! |
トコハ | え、ちょっ!? 新導!? そんな綺場の意味わからないチーム名で いいわけないじゃない! 何でそんなあっさり受け入れてるの!? 本当に……!? あんたたち、今日ちょっと変よ! |
Episode4「ラ・ヴィクトワール」
キャラ | セリフ |
---|---|
クロノ | はー! 楽しかったなー! いつもと違う会場ってのも緊張感があって良かったよな。 |
シオン | どんな場所、どんな状況でも自分らしいファイトができるのは大事なことだしね。 |
トコハ | そうね、いろんなところでファイトするのはいい練習になりそう! でも新導、途中でてんぱってなかった? |
クロノ | はあ!? そっ、そんなこと……ちょっと……あったかも しれねぇ…… 覚えてたはずのスキルが何か違うような気がしてきて……結構焦った…… |
トコハ | ギアクロニクルはあんたのクランみたいなもんなんだからあんたがしっかり見てあげないとね。 |
クロノ | ああ……そうだよな。ちゃんと1ユニットずつ向き合ってやんねぇと…… |
シオン | そう言えぱ、この間苦戦してた相手と同じクランの相手じゃなかったか? |
クロノ | そう言えばそうだな…… 先の展開が読みづらくて苦手意識があるかもしれない…… それで相手のペースに呑まれて自分の展開までこれで良かったのか戸惑ってくるというか…… |
トコハ | 確かに戦いにくいクランっていうか性質や相性みたいなのはあるわよね。 私も自分のユニットたちの得意な展開に持っていくのが難しかったりいいところを覆されたりするもの。 綺麗に戦わせてあげられなくて悔しいって気持ちになるし……ユニットに謝りたくなっちゃう。 |
シオン | そうだね…… 苦手だなと思うクランについてはより深く理解して対策しないといけないね。 勉強不足であとから後悔してももうそのファイトは取り返せないから…… 自分のためにも、ユニットのためにもその時できる最大限のことをしたいなって思っているよ。 |
クロノ | 苦手だと思って避けてると当たったときに何もできなくなるもんな…… びびらず要研究ってことか…… |
シオン | まだまだ修行が足りないってことだな。 勉強しながらも、もっと場数を踏まないと。 |
クロノ | くそぉ……わかってる! もっと練習するよ! |
トコハ | その意気ね! でも新導のファイトしてて楽しそうなのはとってもいいことだと思うわよ。 |
クロノ | そ、そうか…… 自分じゃわかんねーけどそんなに顔に出てるってことか……? でもやっぱり仲間がいると自分で気づかなかったところとか足りないところがわかるな。 綺場、安城、今日はありがとな! |
トコハ | ふふ、存分に感謝することね! 明日からも機会があれぱいろんな大会や練習に参加しましょ! |
シオン | ……うん、そうだね。 |
クロノ | お、おう! もちろんだぜ! また何かあったら、誘うようにするわ! |
トコハ | お願いね。……あ、私、こっちだから! 今日は誘ってくれてありがとね! 綺場もシュークリームおいしかった! じゃあ、またねー! |
シオン | あ、ああ……お疲れ様! |
クロノ | じゃあなー! ……明日からも、か…… なぁ、本当に俺以外誰にも言わないで海外に行くつもりなのかよ? |
シオン | うん……気を遣わせてしまうからね。 でも、最後に3人で戦えて良かったよ。いい思い出になった。 |
クロノ | これからは、今日みたいに気軽には遊ベなくなるもんな。 |
シオン | そうだね…… いつかは日本にも遊ぴに来られるだろうけどその時は今までみたいに自由には、もう…… お互いが大人になってもっと強くなった時にはまたチームを組んで大会に出てみたいね。 |
クロノ | そんないつになるか分からないこと…… |
シオン | ……新導、まだ時間が大丈夫なら1戦どうかな? |
クロノ | おお……何戦でも気が済むまでファイトしようぜ! |
シオン | そうこなくっちゃ! |
シオン& クロノ | スタンドアップ! ヴァンガード! |
シオン | はぁはぁ……やっぱりキミとのファイトは楽しいよ。 全力でやらなければならないっていう気持ちにさせてくれる……! |
クロノ | でも5戦やって、3対2か…… くそっ、もう1戦……! |
シオン | 残念だけど、そろそろ暗くてカードが見えづらいよ。 失くしてしまう危険もあるし…… |
クロノ | だけど負けたままじゃあ終われねえだろ……! |
シオン | じゃあ、僕が日本を発つまでの間時間が空いたらファイトするっていうのはどうだい? それで、決着がつくまで思う存分ファイトしようじゃないか……! |
クロノ | なるほど、綺場にしてはいい提案だな! 乗ったぜ……! |
シオン | よし、決定だ! これでその日を迎えるまで充実して過ごせるよ。 |
クロノ | でも……今お前とファイトしてみて改めて実感したんだ。 ファイトでしか伝わらない想いがあるって。 だから…… 俺とお前はこれでいいけど安城とかカムイさんとか…… ……お前がいなくなるって知らなきゃ別れのファイトもできない。 やっぱりみんなに言うべきじゃないか? |
シオン | ……それは……いいんだ。 確かにそうかもしれないけど…… たくさん考えて、決めたんだ。 別れの言葉は、少ない方がいい。 |
クロノ | 綺場…… |
シオン | すっといなくなって、後から何で言ってくれなかったんだって思われてもいいんだ。 最後だから、って思ったら態度だって普段と変わってしまうかもしれないだろ。 僕は、普段のいつものみんなのままさよならをしたいんだよ。 |
クロノ | そうか…… 俺はまだ、みんなにも言った方がいいって思ってるけど…… もしまた考えて……気が変わることがあったら安城たちにも伝えてやってくれ。 |
シオン | ……そうだね、分かった。 もう少し日はあるだろうし、考えてみるよ。 ……今日はもう、帰ろうか。暗いから、気をつけて。 |
クロノ | ああ、お前もな。 |
シオン | おや、電話だ……急ぎの案件かな……? ……はい、綺場シオンです。 ……もしかして日本を発つ日が…… ……はい、はい……えっ……!? えぇえぇえーーーーっ!? そ、それは……つまり、海外には引っ越すわけではなく……? |
キャラ | セリフ |
---|---|
クロノ | はー! 楽しかったなー! いつもと違う会場ってのも 緊張感があって良かったよな。 |
シオン | どんな場所、どんな状況でも 自分らしいファイトができるのは 大事なことだしね。 |
トコハ | そうね、いろんなところでファイトするのは いい練習になりそう! でも新導、途中でてんぱってなかった? |
クロノ | はあ!? そっ、そんなこと…… ちょっと……あったかも しれねぇ…… 覚えてたはずのスキルが 何か違うような気がしてきて…… 結構焦った…… |
トコハ | ギアクロニクルは あんたのクランみたいなもんなんだから あんたがしっかり見てあげないとね。 |
クロノ | ああ……そうだよな。 ちゃんと1ユニットずつ向き合って やんねぇと…… |
シオン | そう言えぱ、この間苦戦してた相手と 同じクランの相手じゃなかったか? |
クロノ | そう言えばそうだな…… 先の展開が読みづらくて 苦手意識があるかもしれない…… それで相手のペースに呑まれて 自分の展開までこれで良かったのか 戸惑ってくるというか…… |
トコハ | 確かに戦いにくいクランっていうか 性質や相性みたいなのはあるわよね。 私も自分のユニットたちの得意な展開に 持っていくのが難しかったり いいところを覆されたりするもの。 綺麗に戦わせてあげられなくて 悔しいって気持ちになるし…… ユニットに謝りたくなっちゃう。 |
シオン | そうだね…… 苦手だなと思うクランについては より深く理解して対策しないといけないね。 勉強不足であとから後悔しても もうそのファイトは取り返せないから…… 自分のためにも、ユニットのためにも その時できる最大限のことを したいなって思っているよ。 |
クロノ | 苦手だと思って避けてると 当たったときに何もできなくなるもんな…… びびらず要研究ってことか…… |
シオン | まだまだ修行が足りないってことだな。 勉強しながらも、もっと場数を踏まないと。 |
クロノ | くそぉ……わかってる! もっと練習するよ! |
トコハ | その意気ね! でも新導のファイトしてて楽しそうなのは とってもいいことだと思うわよ。 |
クロノ | そ、そうか…… 自分じゃわかんねーけど そんなに顔に出てるってことか……? でもやっぱり仲間がいると 自分で気づかなかったところとか 足りないところがわかるな。 綺場、安城、今日はありがとな! |
トコハ | ふふ、存分に感謝することね! 明日からも機会があれぱ いろんな大会や練習に参加しましょ! |
シオン | ……うん、そうだね。 |
クロノ | お、おう! もちろんだぜ! また何かあったら、誘うようにするわ! |
トコハ | お願いね。……あ、私、こっちだから! 今日は誘ってくれてありがとね! 綺場もシュークリームおいしかった! じゃあ、またねー! |
シオン | あ、ああ……お疲れ様! |
クロノ | じゃあなー! ……明日からも、か…… なぁ、本当に俺以外誰にも言わないで 海外に行くつもりなのかよ? |
シオン | うん……気を遣わせてしまうからね。 でも、最後に3人で戦えて良かったよ。 いい思い出になった。 |
クロノ | これからは、今日みたいに気軽には 遊ベなくなるもんな。 |
シオン | そうだね…… いつかは日本にも遊ぴに来られるだろうけど その時は今までみたいに自由には、もう…… お互いが大人になって もっと強くなった時には またチームを組んで大会に出てみたいね。 |
クロノ | そんないつになるか分からないこと…… |
シオン | ……新導、まだ時間が大丈夫なら 1戦どうかな? |
クロノ | おお……何戦でも 気が済むまでファイトしようぜ! |
シオン | そうこなくっちゃ! |
シオン& クロノ | スタンドアップ! ヴァンガード! |
シオン | はぁはぁ…… やっぱりキミとのファイトは楽しいよ。 全力でやらなければならないっていう 気持ちにさせてくれる……! |
クロノ | でも5戦やって、3対2か…… くそっ、もう1戦……! |
シオン | 残念だけど、そろそろ暗くて カードが見えづらいよ。 失くしてしまう危険もあるし…… |
クロノ | だけど負けたままじゃあ 終われねえだろ……! |
シオン | じゃあ、僕が日本を発つまでの間 時間が空いたらファイトするっていうのは どうだい? それで、決着がつくまで 思う存分ファイトしようじゃないか……! |
クロノ | なるほど、綺場にしては いい提案だな! 乗ったぜ……! |
シオン | よし、決定だ! これでその日を迎えるまで 充実して過ごせるよ。 |
クロノ | でも……今お前とファイトしてみて 改めて実感したんだ。 ファイトでしか伝わらない想いがあるって。 だから…… 俺とお前はこれでいいけど 安城とかカムイさんとか…… ……お前がいなくなるって知らなきゃ 別れのファイトもできない。 やっぱりみんなに言うべきじゃないか? |
シオン | ……それは…… いいんだ。 確かにそうかもしれないけど…… たくさん考えて、決めたんだ。 別れの言葉は、少ない方がいい。 |
クロノ | 綺場…… |
シオン | すっといなくなって、後から 何で言ってくれなかったんだって 思われてもいいんだ。 最後だから、って思ったら 態度だって普段と 変わってしまうかもしれないだろ。 僕は、普段の いつものみんなのまま さよならをしたいんだよ。 |
クロノ | そうか…… 俺はまだ、みんなにも 言った方がいいって思ってるけど…… もしまた考えて…… 気が変わることがあったら 安城たちにも伝えてやってくれ。 |
シオン | ……そうだね、分かった。 もう少し日はあるだろうし、考えてみるよ。 ……今日はもう、帰ろうか。 暗いから、気をつけて。 |
クロノ | ああ、お前もな。 |
シオン | おや、電話だ…… 急ぎの案件かな……? ……はい、綺場シオンです。 ……もしかして日本を発つ日が…… ……はい、はい……えっ……!? えぇえぇえーーーーっ!? そ、それは……つまり、海外には 引っ越すわけではなく……? |
Episode5「お別れパーティー」
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | (カムイさんから2号店に呼び出しなんて……) (何かあったのかな……悪いことじゃないといいんだけど……) ん、なんだか中が騒がしい気が…… こんにちはー……って、店が飾りつけされてる!? |
カムイ | おお、シオン! 待ってたぜ! |
シオン | カムイさん、あれ……新導……安城さんたちまでみんな集まって…… どうしたんですか……? |
クロノ | 綺場、ごめん……その……これには訳があって…… あの垂れ幕を見てくれ…… |
シオン | 垂れ幕? 『綺場シオン送別会』…… こ、これは……もしかして……? |
カムイ | おいシオン、クロノから聞いたぞ? 海外行きのこと言ってくれないなんて水くさいじゃないかよ! |
トコハ | そうよ! 仮にも仲間のようなものなのに! 黙って行っちゃおうとするなんて。 そんな薄情な奴だとは思わなかったわ! 気を遣わせる、だなんて大きなお世話! |
クロノ | ……と、いうわけなんだ…… やっぱりみんなが何も知らないままなんてよくないと思ってさ…… |
シオン | 新導……! えっと、あの……! |
クロノ | そしたら、送別会をしようってことになっていろいろ飾りつけや準備をしてお前を呼び出したんだ。 |
カムイ | クロノのことを怒ってやるなよ。 こいつなりに考えた結果オレたちに話すことを決めたんだ。 |
トコハ | そうそう。 そもそも綺場が私たちに話さないのが悪いんだからね。 さ、主役はここに座りなさい! 盛大にパーティーするわよ! せっかくみんな集まったんだしね。 |
ツネト | 海を越えてこのトリニティドラゴンの名を聞くことになるその日まで忘れられない体にしてやるんだからなっ! |
カル | 濃ゆ~い1日にしちゃいますよっ! |
ケイ | うんうん! |
カムイ | 見ろ、今日は特別に店で飲食してもいいって許可をもらってあるんだ。クロノのおかげだぞ! ピザとか寿司とかケーキとか……綺場家の食卓に比ベたら見劣りするかもだが…… |
シン | ちゃんとシオン君を送り出したいっていう気持ちは私もみんなと同じですから。 最近のお手伝いはこういうことだったんですね。 |
トコハ | 本当、私たちだけ何かしてもらう一方だなんてしゃくなのよね。全然わかってない! 今日は大人しく楽しんでもらうから。 |
クミ | みんなで頑張って準備したからたっくさん食べてね! 手作りのサンドイッチもあるんだよ~。 |
シオン | あ、そ……それが、あの……気持ちは嬉しいんだけど…… |
トコハ | つベこベ言わないで受け止めなさい! ……あっ、兄さんも来た! おっそ~~い! |
マモル | ごめんよ、少し仕事が長引いてしまって。 シオン君、聞いたよ。海外なんて……寂しいけど、キミならきっと大丈夫だ。 ヴァンガードでも繋がっていられるし。自分の夢や目標に向かって頑張ってね。 はい、これは僕からのプレゼントだよ。 |
シオン | えっ、プレゼントまで……!? で……でも僕にはそんな資格は…… |
トコハ | あっ、兄さんそれ! この間出たぱっかりの限定箔押しカードBOXじゃない! |
カムイ | なに!? あの全然手に入らないという! くそーオレも欲しかったんだよお! |
トコハ | 綺場ばっかりずるーい! |
マモル | ……と、言うと思って実はもう1つ色違いを用意してあるんだ。 これをかけてみんなで勝負するのはどう? |
トコハ | えっ、本当!? さっすが兄さん! |
カムイ | これはオレ様も本気を出すしかねぇ! お前ら、手加減しないからな! |
クミ | よぉ~し、私も頑張っちゃうぞお! |
トコハ | 綺場に2つとも渡すわけにはいかないし絶対私が手に入れるんだから! |
シオン | ぽ、僕は1つもらっているしそっちは僕以外のみんなで…… |
トコハ | それはダメよ! 最後に正々堂々と勝負しなさい! |
シオン | あ、その、それが最後ってわけでも…… |
マモル | はいはい、勝負をするのは料理を食べたあとにしよう。 せっかく用意したんだから温かいうちに食べないともったいないよ。 |
トコハ | ……それもそうね。 じゃあ、食べ始めましょ! |
カムイ | さすがマモルさん……こいつらの扱い方が分かってるなぁ…… |
クロノ | おい、綺場、これ食ったか? 最近出来た店のから揚げなんだけどこの専用だれをつけて食ってみてくれ! これがめっちゃうまくてさー。今すげぇハマってるんだよ! |
シオン | へぇ……なかなか新しい味…… 斬新だけど結構おいしいね。癖になる気がするよ。 |
クロノ | だろ!? 今日これみんなに食べさせたくてさ! ちょうどいいタイミングだったな~! そう言えぱ、から揚げって海外にもあるのかな……? |
シオン | 確かに、フィッシュ&チップスなんかはイギリスの食べ物として有名だけどから揚げは…… って、楽しんでる場合じゃなかった…… すみません、ちょっと僕お手洗いに…… 新導も、ちょっと話がある…… |
クロノ | え!? お、おう…… |
シオン | 新導……あの…… |
クロノ | もしかして、怒ってるのか……? 勝手にみんなに言っちゃったのは悪かったよ。でも安城も怖くて…… |
シオン | それはもういいんだ…… 今となっては、やっばりみんなに言った方が良かったんだろうな、と思う。 だけどそれは置いておいて…… それより、こうなった今逆に大変なことになった…… |
クロノ | え……なんだよ。逆に大変なことって…… どういうことだ? |
シオン | 実は……海外には行かないことに…… ……というか、僕の勘違いで…… そもそも海外に移住する予定はなかったみたいだ。 |
クロノ | ええっ!? よかっ……! あ、いや、じゃあこのパーティーって……! |
シオン | ちょっと、大声を出さないで……! みんなに聞こえてしまう。 |
クロノ | あ、ああ……悪ぃ。 でも海外には行かないって……それはよかったけど…… 問題はこのパーティーをどうするかっていうことか…… |
シオン | これだけやってもらってやっぱりなしだなんていつ言えぱ…… 完全にタイミングを失った…… みんなの好意をむげにできないし……ど、どうしよう…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | (カムイさんから2号店に 呼び出しなんて……) (何かあったのかな…… 悪いことじゃないといいんだけど……) ん、なんだか中が騒がしい気が…… こんにちはー…… って、店が飾りつけされてる!? |
カムイ | おお、シオン! 待ってたぜ! |
シオン | カムイさん、あれ……新導…… 安城さんたちまでみんな集まって…… どうしたんですか……? |
クロノ | 綺場、ごめん……その…… これには訳があって…… あの垂れ幕を見てくれ…… |
シオン | 垂れ幕? 『綺場シオン送別会』…… こ、これは……もしかして……? |
カムイ | おいシオン、クロノから聞いたぞ? 海外行きのこと言ってくれないなんて 水くさいじゃないかよ! |
トコハ | そうよ! 仮にも仲間のようなものなのに! 黙って行っちゃおうとするなんて。 そんな薄情な奴だとは思わなかったわ! 気を遣わせる、だなんて大きなお世話! |
クロノ | ……と、いうわけなんだ…… やっぱりみんなが何も知らないままなんて よくないと思ってさ…… |
シオン | 新導……! えっと、あの……! |
クロノ | そしたら、送別会をしようってことになって いろいろ飾りつけや準備をして お前を呼び出したんだ。 |
カムイ | クロノのことを怒ってやるなよ。 こいつなりに考えた結果 オレたちに話すことを決めたんだ。 |
トコハ | そうそう。 そもそも綺場が私たちに話さないのが 悪いんだからね。 さ、主役はここに座りなさい! 盛大にパーティーするわよ! せっかくみんな集まったんだしね。 |
ツネト | 海を越えてこのトリニティドラゴンの名を 聞くことになるその日まで 忘れられない体にしてやるんだからなっ! |
カル | 濃ゆ~い1日にしちゃいますよっ! |
ケイ | うんうん! |
カムイ | 見ろ、今日は特別に店で飲食してもいいって 許可をもらってあるんだ。 クロノのおかげだぞ! ピザとか寿司とかケーキとか…… 綺場家の食卓に比ベたら 見劣りするかもだが…… |
シン | ちゃんとシオン君を送り出したいっていう 気持ちは私もみんなと同じですから。 最近のお手伝いは こういうことだったんですね。 |
トコハ | 本当、私たちだけ何かしてもらう一方だなんて しゃくなのよね。全然わかってない! 今日は大人しく楽しんでもらうから。 |
クミ | みんなで頑張って準備したから たっくさん食べてね! 手作りのサンドイッチもあるんだよ~。 |
シオン | あ、そ……それが、あの…… 気持ちは嬉しいんだけど…… |
トコハ | つベこベ言わないで受け止めなさい! ……あっ、兄さんも来た! おっそ~~い! |
マモル | ごめんよ、少し仕事が長引いてしまって。 シオン君、聞いたよ。海外なんて…… 寂しいけど、キミならきっと大丈夫だ。 ヴァンガードでも繋がっていられるし。 自分の夢や目標に向かって頑張ってね。 はい、これは僕からのプレゼントだよ。 |
シオン | えっ、プレゼントまで……!? で……でも僕にはそんな資格は…… |
トコハ | あっ、兄さんそれ! この間出たぱっかりの 限定箔押しカードBOXじゃない! |
カムイ | なに!? あの全然手に入らないという! くそーオレも欲しかったんだよお! |
トコハ | 綺場ばっかりずるーい! |
マモル | ……と、言うと思って 実はもう1つ色違いを用意してあるんだ。 これをかけてみんなで勝負するのはどう? |
トコハ | えっ、本当!? さっすが兄さん! |
カムイ | これはオレ様も本気を出すしかねぇ! お前ら、手加減しないからな! |
クミ | よぉ~し、私も頑張っちゃうぞお! |
トコハ | 綺場に2つとも渡すわけにはいかないし 絶対私が手に入れるんだから! |
シオン | ぽ、僕は1つもらっているし そっちは僕以外のみんなで…… |
トコハ | それはダメよ! 最後に正々堂々と勝負しなさい! |
シオン | あ、その、それが最後ってわけでも…… |
マモル | はいはい、勝負をするのは 料理を食べたあとにしよう。 せっかく用意したんだから 温かいうちに食べないともったいないよ。 |
トコハ | ……それもそうね。 じゃあ、食べ始めましょ! |
カムイ | さすがマモルさん…… こいつらの扱い方が分かってるなぁ…… |
クロノ | おい、綺場、これ食ったか? 最近出来た店のから揚げなんだけど この専用だれをつけて食ってみてくれ! これがめっちゃうまくてさー。 今すげぇハマってるんだよ! |
シオン | へぇ……なかなか新しい味…… 斬新だけど結構おいしいね。 癖になる気がするよ。 |
クロノ | だろ!? 今日これみんなに食べさせたくてさ! ちょうどいいタイミングだったな~! そう言えぱ、から揚げって 海外にもあるのかな……? |
シオン | 確かに、フィッシュ&チップスなんかは イギリスの食べ物として有名だけど から揚げは…… って、楽しんでる場合じゃなかった…… すみません、ちょっと僕お手洗いに…… 新導も、ちょっと話がある…… |
クロノ | え!? お、おう…… |
シオン | 新導……あの…… |
クロノ | もしかして、怒ってるのか……? 勝手にみんなに言っちゃったのは 悪かったよ。でも安城も怖くて…… |
シオン | それはもういいんだ…… 今となっては、やっばりみんなに言った方が 良かったんだろうな、と思う。 だけどそれは置いておいて…… それより、こうなった今 逆に大変なことになった…… |
クロノ | え……なんだよ。逆に大変なことって…… どういうことだ? |
シオン | 実は……海外には行かないことに…… ……というか、僕の勘違いで…… そもそも海外に 移住する予定はなかったみたいだ。 |
クロノ | ええっ!? よかっ……! あ、いや、じゃあこのパーティーって……! |
シオン | ちょっと、大声を出さないで……! みんなに聞こえてしまう。 |
クロノ | あ、ああ……悪ぃ。 でも海外には行かないって…… それはよかったけど…… 問題はこのパーティーを どうするかっていうことか…… |
シオン | これだけやってもらって やっぱりなしだなんていつ言えぱ…… 完全にタイミングを失った…… みんなの好意をむげにできないし…… ど、どうしよう…… |
Episode6「別れの挨拶」
キャラ | セリフ |
---|---|
シオン | ど、どうしよう……完全に追い込まれてるような…… |
クロノ | もう早く言った方がいいんじゃねぇか? みんなお別れする気になってるし黙ってても状況は悪くなる一方だ……! |
シオン | そ、そんなこと言ったって…… 全然説明できるような雰囲気じゃ……こんなに準備してくれて…… そもそもキミがみんなに言ってしまうからこんな大袈裟なことになって…… 原因の一端はキミにもあるんだぞ!? |
クロノ | ええ……ま、まぁ確かに……悪かったって。 でも俺だって黙って行かせるわけにはいかないって思って…… |
シオン | あっ……すまない。新導を責めるつもりはなかったんだ。 今はこの状況をどうするか考えなきゃ…… |
トコハ | ……なにふたりでひそひそ話してるの? |
シオン& クロノ | わっ!? |
クロノ | 安城か……び、びっくりした……! 急に現れるなよ、心臓に悪い…… |
トコハ | 何よ、呼びに来ただけなのに。 そんなところで小さくなってひそひそしてる方が悪いんでしょ。 まさかまだ何か隠してるんじゃないでしょうね? もう隠し事は許さないわよ? |
クロノ | い、いやその……それが…… |
トコハ | ほら、デザートの準備ができたから席に戻って! 早くしないとあんたたちの分なくなるわよ! |
シオン | (くっ……もはや1回海外に行って戻って来た方がいい気さえするよ…… それで思ったより短かったって言う……) |
クロノ | (そりゃ無茶だろ……) |
トコハ | ねえ、なにぷつぷつ言ってるの。 せっかくパーッとやろうっていう日に表情が暗いわよ。 |
シオン | ……それが、その、聞いてほしいことが…… |
カムイ | トコハちゃん、さすがのシオンでもやっぱり淋しいんじゃねーかな。 みんなと急に離れ離れになるんだから。 |
マモル | いくらシオン君がしっかりしていてもそこは年相応の男の子だろう。 無理に明るくしろというのも酷だよ。 |
クミ | うんうん。不安もあるだろうし…… でも大丈夫だよっ! 離れていても友達ってことは変わらないぞ! |
トコハ | まぁそうね。私たちの関係は変わらないしたまに日本に戻ってくるときは連絡ちょうだいね。 その時には、手も足も出ないぐらいに私の方が強くなってるだろうけどね! |
ツネト | トリニティドラゴンもいつでもファイトを受けてやるからな! |
カル& ケイ | うんうん! |
カムイ | さぁさぁ、せめてどんどん食べて少しでも元気出してくれ! |
シオン | ……うぅ、はい…… ありがとうございます…… |
クロノ | (オイ!) |
カムイ | さて、そろそろいい時間だな…… 名残惜しくはあるが……最後にシオン、ひと言頼むよ。 |
シオン | あ、はい……じゃあ…… (……ここで、言うしかない……!) あの……今日は僕のために送別会を開いていただきありがとうございます。とても嬉しいです。 ……ですが……謝らなくてはならないことがあります。 この時まで言い出せずにいて……本当に申し訳ないのですが…… 実は……あの……海外行きは……僕の勘違いでした! |
トコハ | …………ん? 何が勘違い? |
シオン | 海外へは……行きません……! |
全員 | ええーーーーーっ!? |
シオン | さっき新導には伝えたのですがそもそも僕の早とちりというか…… 本当に、ごめんなさい! |
クミ | な、なんだぁ~~。 じゃあ本当に綺場くんはずっとこのまま日本にいるってことだよね。 |
シオン | そういうことです…… |
マモル | そっちが勘違い、ってことは……ないのかな? |
シオン | はい、それはありません。 きちんと両親にも聞きました……今度は本当に、大丈夫です。 |
トコハ | もおー……驚いた…… でもまぁそれならそれで良かったじゃない。 |
カムイ | そうだな……! みんなで切磋琢磨できるならそれが1番だ! |
シン | そうですね。みなさんの成長をこの目で見られるのが楽しみです。 ……あれ、ミサキ? |
ミサキ | 来たよ、シンさん。 ……あれ、もう終わるところ? って……お別れ会って聞いてたけどこの食べ物……食事会だったの? |
カムイ | あ、ミサキ……オーナー、お疲れ様です! ってクロノ、ミサキさんにも話したんじゃなかったのか? 俺はてっきり許可もらってると…… |
クロノ | あっ……! そ、そうだ…… 会をやること自体を先に話してて内容について決まってからは…… 店長には許可をもらったけど色々決めるのに時間かかってミサキさんから許可もらうの忘れてた……! |
カムイ | ええ~!? |
クロノ | わ、わあ~~~!! ミサキさん……! すみません、俺……!! |
ミサキ | そういうことか。 ……いいよ、大事なお別れ会だし今日だけ特別ってことにしてあげる。 |
シオン | そ、それがその肝心なお別れ会も……海外行きも、僕の勘違いだったんです。 だからただの食事パーティーに…… |
ミサキ | え……そうなの? |
クロノ | け、結局……特別でも何でもないのに勝手に飲み食いしてすみませんでした…… もちろん、片付けはしっかりやります! |
シオン | 他にも、僕たちに出来ることがあれば何でもやります! |
ミサキ | 別に気にしなくていいのに。 あ、でもそうだね…… せっかくそう言ってくれるなら……ふたりで店の手伝いをするっていうのはどう? 重い荷物を運んだり、ファイトを教えたり結構いろいろやることがあって。 休みの日とかは人手が欲しいなって時があるから。 |
シオン | も、もちろんです! |
クロノ | はい! 俺も頑張ります! |
カムイ | 何だよ、結局海外に行かなくても店の手伝いをすることになるのかよ。 |
トコハ | まぁお騒がせ代としてふたりにはせいぜい頑張って働いてもらうことにしましょう♪ あと今日の片づけもふたりでよろしくね! |
クロノ | くそ、今回ぱかりは言い返せない…… |
シオン | 新導、巻き込んでごめん…… |
クロノ | 気にすんなって、今日は俺も悪かったし! |
トコハ | ったく、さっさと私に言ってればこんなことにはならなかったのに! |
カムイ | はははっ、それでこそお前らだな! |
クロノ | あはは……! まあ、みんなで楽しく過ごせたから勘違いも悪くなかった……のか? |
キャラ | セリフ |
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シオン | ど、どうしよう…… 完全に追い込まれてるような…… |
クロノ | もう早く言った方がいいんじゃねぇか? みんなお別れする気になってるし 黙ってても状況は悪くなる一方だ……! |
シオン | そ、そんなこと言ったって…… 全然説明できるような雰囲気じゃ…… こんなに準備してくれて…… そもそもキミがみんなに言ってしまうから こんな大袈裟なことになって…… 原因の一端はキミにもあるんだぞ!? |
クロノ | ええ……ま、まぁ確かに……悪かったって。 でも俺だって黙って行かせるわけには いかないって思って…… |
シオン | あっ……すまない。 新導を責めるつもりはなかったんだ。 今はこの状況をどうするか考えなきゃ…… |
トコハ | ……なにふたりでひそひそ話してるの? |
シオン& クロノ | わっ!? |
クロノ | 安城か……び、びっくりした……! 急に現れるなよ、心臓に悪い…… |
トコハ | 何よ、呼びに来ただけなのに。 そんなところで小さくなって ひそひそしてる方が悪いんでしょ。 まさかまだ何か隠してるんじゃ ないでしょうね? もう隠し事は許さないわよ? |
クロノ | い、いやその……それが…… |
トコハ | ほら、デザートの準備ができたから 席に戻って! 早くしないとあんたたちの分なくなるわよ! |
シオン | (くっ……もはや1回海外に行って 戻って来た方がいい気さえするよ…… それで思ったより短かったって言う……) |
クロノ | (そりゃ無茶だろ……) |
トコハ | ねえ、なにぷつぷつ言ってるの。 せっかくパーッとやろうっていう日に 表情が暗いわよ。 |
シオン | ……それが、その、聞いてほしいことが…… |
カムイ | トコハちゃん、さすがのシオンでも やっぱり淋しいんじゃねーかな。 みんなと急に離れ離れになるんだから。 |
マモル | いくらシオン君がしっかりしていても そこは年相応の男の子だろう。 無理に明るくしろというのも酷だよ。 |
クミ | うんうん。不安もあるだろうし…… でも大丈夫だよっ! 離れていても友達ってことは変わらないぞ! |
トコハ | まぁそうね。私たちの関係は変わらないし たまに日本に戻ってくるときは 連絡ちょうだいね。 その時には、手も足も出ないぐらいに 私の方が強くなってるだろうけどね! |
ツネト | トリニティドラゴンもいつでもファイトを 受けてやるからな! |
カル& ケイ | うんうん! |
カムイ | さぁさぁ、せめてどんどん食べて 少しでも元気出してくれ! |
シオン | ……うぅ、はい…… ありがとうございます…… |
クロノ | (オイ!) |
カムイ | さて、そろそろいい時間だな…… 名残惜しくはあるが…… 最後にシオン、ひと言頼むよ。 |
シオン | あ、はい……じゃあ…… (……ここで、言うしかない……!) あの……今日は僕のために 送別会を開いていただき ありがとうございます。 とても嬉しいです。……ですが…… 謝らなくてはならないことがあります。 この時まで言い出せずにいて…… 本当に申し訳ないのですが…… 実は……あの……海外行きは…… 僕の勘違いでした! |
トコハ | …………ん? 何が勘違い? |
シオン | 海外へは……行きません……! |
全員 | ええーーーーーっ!? |
シオン | さっき新導には伝えたのですが そもそも僕の早とちりというか…… 本当に、ごめんなさい! |
クミ | な、なんだぁ~~。 じゃあ本当に綺場くんはずっと このまま日本にいるってことだよね。 |
シオン | そういうことです…… |
マモル | そっちが勘違い、ってことは…… ないのかな? |
シオン | はい、それはありません。 きちんと両親にも聞きました…… 今度は本当に、大丈夫です。 |
トコハ | もおー……驚いた…… でもまぁそれならそれで 良かったじゃない。 |
カムイ | そうだな……! みんなで切磋琢磨できるなら それが1番だ! |
シン | そうですね。みなさんの成長を この目で見られるのが楽しみです。 ……あれ、ミサキ? |
ミサキ | 来たよ、シンさん。 ……あれ、もう終わるところ? って……お別れ会って聞いてたけど この食べ物……食事会だったの? |
カムイ | あ、ミサキ……オーナー、お疲れ様です! ってクロノ、ミサキさんにも話したんじゃ なかったのか? 俺はてっきり許可もらってると…… |
クロノ | あっ……! そ、そうだ…… 会をやること自体を先に話してて 内容について決まってからは…… 店長には許可をもらったけど 色々決めるのに時間かかって ミサキさんから許可もらうの忘れてた……! |
カムイ | ええ~!? |
クロノ | わ、わあ~~~!! ミサキさん……! すみません、俺……!! |
ミサキ | そういうことか。 ……いいよ、大事なお別れ会だし 今日だけ特別ってことにしてあげる。 |
シオン | そ、それがその肝心なお別れ会も…… 海外行きも、僕の勘違いだったんです。 だからただの食事パーティーに…… |
ミサキ | え……そうなの? |
クロノ | け、結局……特別でも何でもないのに 勝手に飲み食いしてすみませんでした…… もちろん、片付けはしっかりやります! |
シオン | 他にも、僕たちに出来ることがあれば 何でもやります! |
ミサキ | 別に気にしなくていいのに。 あ、でもそうだね…… せっかくそう言ってくれるなら…… ふたりで店の手伝いをするっていうのはどう? 重い荷物を運んだり、ファイトを教えたり 結構いろいろやることがあって。 休みの日とかは 人手が欲しいなって時があるから。 |
シオン | も、もちろんです! |
クロノ | はい! 俺も頑張ります! |
カムイ | 何だよ、結局海外に行かなくても 店の手伝いをすることになるのかよ。 |
トコハ | まぁお騒がせ代として ふたりにはせいぜい頑張って 働いてもらうことにしましょう♪ あと今日の片づけもふたりでよろしくね! |
クロノ | くそ、今回ぱかりは言い返せない…… |
シオン | 新導、巻き込んでごめん…… |
クロノ | 気にすんなって、今日は俺も悪かったし! |
トコハ | ったく、さっさと私に言ってれば こんなことにはならなかったのに! |
カムイ | はははっ、それでこそお前らだな! |
クロノ | あはは……! まあ、みんなで楽しく過ごせたから 勘違いも悪くなかった……のか? |