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あらすじ
ストーリー
Episode1「知識の貯蔵庫」
キャラ | セリフ |
---|---|
グレドーラ | ヴァレオス……そなた、随分と険しい顔をしてどうしたのじゃ。 眉間にしわが寄っておるぞ。 |
ヴァレオス | あ、ああ。 いや、どう……という訳ではないのだが。 |
グレドーラ | ああ、確かにいつもの事じゃったな。 |
ガスティール | グレドーラ、そんな事を言ったら可哀想ですよ。 彼も気にしているかもしれません。 |
ヴァレオス | ……考え事をしていたのは事実だ。 |
グレドーラ | ほう。 |
ガスティール | ……と言うと? |
ヴァレオス | ああ。 我らはギーゼ様復活のために地球で動いている訳だが いかんせんこの星の知識が不足している。 器候補者の選定のためにも人間の事をもっと知っておくべきではないのかと考えていたのだ。 |
グレドーラ | 人間どもの事を? お主、見かけによらず物好きじゃのう。 |
ガスティール | まあ、一理あるかもしれませんね。 既に候補者の目星はついていると言っても人間の生態を知ることに損はないでしょう。 |
ヴァレオス | ああ。 となれば、調ベものをするために少し外に出てこようと思うのだが。 |
ガスティール | いいでしょう。私たちも共に行きます。 |
グレドーラ | 妾も行くぞ……♪ それで、出てきたのはよいがどこでその調べものとやらをするのじゃ? |
ヴァレオス | 人間が様々な文献を集めて貯蔵している『図書館』という場所がある。 まずはそこに行くべきだと考えている。 |
ガスティール | 書庫ですか、興味深いですね。 |
ヴァレオス | うむ、新たな知識を得られるはずだ。 あー……この辺りのはずだがそれらしき建物は…… |
グレドーラ | おや、あの建物はどうじゃ、立派だぞ? |
ヴァレオス | ふむ……他の建物とは雰囲気が異なる。向かうぞ。 おお……ここにあるもの全てが文献だというのか。 |
ガスティール | 本当にたくさんの文献が貯蔵されているんですね。 内容別に並べられているようですが…… |
グレドーラ | まるで迷路じゃな。 |
ヴァレオス | 配置図によると、この列に人間の歴史やこの地の風土についてまとめられているとのことだ。 なになに……『人間の成り立ちと進化』。これは少し物理的すぎるか。 もっと考え方や営みのような…… |
ガスティール | 『人間の本能とは』、『日本と社会の構成』。 こんなのもありますよ。 |
ヴァレオス | ほう、興味深いな。 しかし……量が多いな。 意味のある文献を探し出すだけで時間がかかりすぎる…… ……おい、グレドーラはどこだ? |
グレドーラ | 妾はここにいるぞ? ほれ、この文献を見よ! 向こうに、妾たちと似た見目の生物ばかりが描かれたものがあったのじゃ! |
ヴァレオス | 『昆虫大百科』…… |
グレドーラ | 妾たちは人間に人気なのかもしれぬなぁ。 やはりなぁ、そうであろう♪ |
ヴァレオス | …………だが確かに他の棚にある文献も…… む、これは『世界のネジ全集』? 様々なネジの図が載っている……のか? |
ガスティール | 人間はその種類のもの全てを集めて記録しておくのが好きなのかもしれませんね。 |
ヴァレオス | ふむ……理解ができぬ。 まあいい、いくつか持ち出そう。 おい、グレドーラ! 戻って―― |
図書館員 | すみません、図害館をご利用いただく際はもう少しお静かにお願いいたします。 |
ヴァレオス | ! ……これは失礼した。 ここではそういう決まりがあるのだな。配慮しよう。 |
図書館員 | はい、お願いしますね。 |
ヴァレオス | 待て。 この文献に「貸し出し用」と書いてあるが…… |
図書館員 | ? はい……あ、ご利用は初めてですか? 貸出にはご住所や連絡先の記入をしていただくのですが…… この地域にお住まいでいらっしゃいますか? |
ヴァレオス | ? 我々はここの住民ではない。 |
図書館員 | 旅行中……でしょうか? 申し訳ございません。 とにかくこの地域の住民でないと貸し出すことができなくて…… |
ヴァレオス | (古びた施設だが、規律はあるようだな……騒ぎを起こしてまで文献に固執する必要はない) そうか。 |
グレドーラ | 妾は人間に妾たちが人気があるとわかっただけで満足じゃ。 |
図書館員 | はい? 人気……? |
ヴァレオス | はぁ……気にする必要はない。では、失礼。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
グレドーラ | ヴァレオス……そなた、 随分と険しい顔をしてどうしたのじゃ。 眉間にしわが寄っておるぞ。 |
ヴァレオス | あ、ああ。 いや、どう……という訳ではないのだが。 |
グレドーラ | ああ、確かにいつもの事じゃったな。 |
ガスティール | グレドーラ、 そんな事を言ったら可哀想ですよ。 彼も気にしているかもしれません。 |
ヴァレオス | …… 考え事をしていたのは事実だ。 |
グレドーラ | ほう。 |
ガスティール | ……と言うと? |
ヴァレオス | ああ。我らはギーゼ様復活のために 地球で動いている訳だが いかんせんこの星の知識が不足している。 器候補者の選定のためにも人間の事を もっと知っておくべきではないのかと 考えていたのだ。 |
グレドーラ | 人間どもの事を? お主、見かけによらず物好きじゃのう。 |
ガスティール | まあ、一理あるかもしれませんね。 既に候補者の目星はついていると言っても 人間の生態を知ることに損はないでしょう。 |
ヴァレオス | ああ。となれば、調ベものをするために 少し外に出てこようと思うのだが。 |
ガスティール | いいでしょう。 私たちも共に行きます。 |
グレドーラ | 妾も行くぞ……♪ それで、出てきたのはよいが どこでその調べものとやらをするのじゃ? |
ヴァレオス | 人間が様々な文献を集めて貯蔵している 『図書館』という場所がある。 まずはそこに行くべきだと考えている。 |
ガスティール | 書庫ですか、興味深いですね。 |
ヴァレオス | うむ、新たな知識を得られるはずだ。 あー……この辺りのはずだが それらしき建物は…… |
グレドーラ | おや、 あの建物はどうじゃ、立派だぞ? |
ヴァレオス | ふむ……他の建物とは雰囲気が異なる。 向かうぞ。 おお……ここにあるもの 全てが文献だというのか。 |
ガスティール | 本当にたくさんの文献が 貯蔵されているんですね。 内容別に並べられているようですが…… |
グレドーラ | まるで迷路じゃな。 |
ヴァレオス | 配置図によると、 この列に人間の歴史やこの地の風土について まとめられているとのことだ。 なになに……『人間の成り立ちと進化』。 これは少し物理的すぎるか。 もっと考え方や営みのような…… |
ガスティール | 『人間の本能とは』、『日本と社会の構成』。 こんなのもありますよ。 |
ヴァレオス | ほう、興味深いな。 しかし……量が多いな。 意味のある文献を探し出すだけで 時間がかかりすぎる…… ……おい、グレドーラはどこだ? |
グレドーラ | 妾はここにいるぞ? ほれ、この文献を見よ! 向こうに、妾たちと似た見目の生物ばかりが 描かれたものがあったのじゃ! |
ヴァレオス | 『昆虫大百科』…… |
グレドーラ | 妾たちは人間に人気なのかもしれぬなぁ。 やはりなぁ、そうであろう♪ |
ヴァレオス | ………… だが確かに他の棚にある文献も…… む、これは『世界のネジ全集』? 様々なネジの図が載っている……のか? |
ガスティール | 人間はその種類のもの全てを 集めて記録しておくのが 好きなのかもしれませんね。 |
ヴァレオス | ふむ……理解ができぬ。 まあいい、いくつか持ち出そう。 おい、グレドーラ! 戻って―― |
図書館員 | すみません、図害館をご利用いただく際は もう少しお静かにお願いいたします。 |
ヴァレオス | ! ……これは失礼した。 ここではそういう決まりがあるのだな。 配慮しよう。 |
図書館員 | はい、お願いしますね。 |
ヴァレオス | 待て。 この文献に「貸し出し用」と書いてあるが…… |
図書館員 | ? はい……あ、ご利用は初めてですか? 貸出にはご住所や連絡先の 記入をしていただくのですが…… この地域にお住まいでいらっしゃいますか? |
ヴァレオス | ? 我々はここの住民ではない。 |
図書館員 | 旅行中……でしょうか? 申し訳ございません。 とにかくこの地域の住民でないと 貸し出すことができなくて…… |
ヴァレオス | (古びた施設だが、規律はあるようだな…… 騒ぎを起こしてまで文献に固執する必要はない) そうか。 |
グレドーラ | 妾は人間に妾たちが人気があると わかっただけで満足じゃ。 |
図書館員 | はい? 人気……? |
ヴァレオス | はぁ……気にする必要はない。 では、失礼。 |
Episode2「椅子になるのは」
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | 興味深い場所であったが……我々では文献を借りる事ができないなら仕方がない。 それもひとつの人間界の習わしだということだ。 他に人間を知るのに適している事は何か…… |
ガスティール | ふむ、特徴的な人間の行動と言えば……『食事』などでしょうか? |
ヴァレオス | なるほど、『食事』か。 確かに、何故人間はわざわざ時間をかけて食事をするのかその心理は気になるところだ。 エネルギー補給という点において効率がいいとは言えないからな。 |
グレドーラ | 妾はこの世界の食事……嫌いではないぞ? のう、ダークフェイス。 |
ダークフェイス | ……はっ! 女王陛下! |
ガスティール | ダークフェイス……いたのですね。 |
ダークフェイス | もちろんです、猊下。 我が身は常に女王陛下のお側に……! |
ヴァレオス | ………… |
ダークフェイス | ちなみに人間の食事方法について効率を重視したスタイルのものもございますよ。 |
ヴァレオス | ほう。 |
ダークフェイス | それが、あちら! |
ヴァレオス | ……人の出入りが頻繁にある店だな。 |
ガスティール | 『立ち食い』……『蕎麦』? |
ダークフェイス | 左様でございます! どんなものかは実際にその様子を見れば理解していただけるかと! |
ヴァレオス | 有事に備えた直立での栄養補給か。 戦闘の合間に行う場合はあるが…… |
ガスティール | 連れ立って入店したにも関わらず食べるのみ。 今まで目にした人間の悠長な食事シーンはやはり無駄だった、ということでしょう。 |
ヴァレオス | 補給を終えたらすぐに出る、回転率も高く、効率的だな。 |
ダークフェイス | はい! それに、こういう店は食事の提供までの時間も短いのです! |
ヴァレオス | なるほど、仕組みもよくできている。 我々もここで済まそう。 |
店員 | いらっしゃいませ~! ご注文の際は先に食券をお求めくださ~い! |
ガスティール | 食券。 |
ヴァレオス | ふむ、入口にあるこの機械で購入するのか。 『かけそば』、『ざるそば』、『もりそば』、『月見そば』、『天ぷらそば』…… ぐっ……種類が多すぎる! |
グレドーラ | 邪魔するぞ、店主。 はぁ……本当にここで食べるのかえ? 立って食ベるなど……疲れてしまうし食事をした気分にならぬではないか。 |
ダークフェイス | ご安心を、陛下! そんな時はわたくしめが椅子になりましょうぞ! |
グレドーラ | ほう、我が愛し子の忠誠心が光るな♪ うむ……座れないよりはマシであるな。どれ、試しに…… |
ダークフェイス | むんっ! |
グレドーラ | うーむ、座り心地はイマイチだが仕方あるまい。 では改めて。 ガスティールは何を注文するか決まっておるか? |
ガスティール | 提供が早く、必要な栄養素が―― |
店員 | ちょっと、お客さん~!? 店で変な事しないでくださいよ! |
ヴァレオス | (あの者、何故俺を見ている?) |
店員 | ほら、そこで椅子になっている人、お連れさんでしょ! |
ヴァレオス | (くそ……、目を離した隙に騒ぎを起こすとは) |
店員 | もう、注文しないなら他のお客さんにも迷惑になるから出てって出てって! |
ヴァレオス | あ、いやだから今食券を……! |
ダークフェイス | 陛下に対してなんと無礼な! |
店員 | 無礼だと……! もういいから早く出ていってくれ! |
ヴァレオス | ………… |
ガスティール | ……随分気の短い人間でしたね。 |
ヴァレオス | ダークフェイスに座るなど変な事をしているからだぞ、グレドーラ。 |
グレドーラ | 妾のせいだと言うのか!? |
ダークフェイス | ち、違いますよ陛下! 全てはこのダークフェイスめの責任です~! |
グレドーラ | はぁ、まあ良い。 妾は甘いものが食べたくなった。ここからは別行動じゃ。 人間の生態とやらの調査はそなたらに任せたぞ。 |
ヴァレオス | グレドーラ! |
グレドーラ | さ、ゆくぞ、ダークフェイス。 この間寄った店の近くにあった洒落た店が気になっておるのじゃ。 |
ダークフェイス | はいっ、陛下! どこまでもお供します~! |
ガスティール | 元より期待もしていませんでしたが、協調性のない者たちですね。 |
ヴァレオス | はぁ。まぁいいだろう。 ガスティール、お前はどうする? |
ガスティール | 私はお付き合い致しますよ。ギーゼ様のためですから。 |
ヴァレオス | ああ、すベてはギーゼ様のために。 では辺りをもう少し巡回するとしよう。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | 興味深い場所であったが…… 我々では文献を借りる事ができないなら 仕方がない。 それもひとつの人間界の習わしだということだ。 他に人間を知るのに適している事は何か…… |
ガスティール | ふむ、特徴的な人間の行動と言えば…… 『食事』などでしょうか? |
ヴァレオス | なるほど、『食事』か。 確かに、何故人間は わざわざ時間をかけて食事をするのか その心理は気になるところだ。 エネルギー補給という点において 効率がいいとは言えないからな。 |
グレドーラ | 妾はこの世界の食事…… 嫌いではないぞ? のう、ダークフェイス。 |
ダークフェイス | ……はっ! 女王陛下! |
ガスティール | ダークフェイス……いたのですね。 |
ダークフェイス | もちろんです、猊下。 我が身は常に女王陛下のお側に……! |
ヴァレオス | ………… |
ダークフェイス | ちなみに人間の食事方法について 効率を重視したスタイルのものも ございますよ。 |
ヴァレオス | ほう。 |
ダークフェイス | それが、あちら! |
ヴァレオス | ……人の出入りが頻繁にある店だな。 |
ガスティール | 『立ち食い』……『蕎麦』? |
ダークフェイス | 左様でございます! どんなものかは実際にその様子を見れば 理解していただけるかと! |
ヴァレオス | 有事に備えた直立での栄養補給か。 戦闘の合間に行う場合はあるが…… |
ガスティール | 連れ立って入店したにも関わらず食べるのみ。 今まで目にした人間の悠長な食事シーンは やはり無駄だった、ということでしょう。 |
ヴァレオス | 補給を終えたらすぐに出る、 回転率も高く、効率的だな。 |
ダークフェイス | はい! それに、こういう店は 食事の提供までの時間も短いのです! |
ヴァレオス | なるほど、仕組みもよくできている。 我々もここで済まそう。 |
店員 | いらっしゃいませ~! ご注文の際は先に食券をお求めくださ~い! |
ガスティール | 食券。 |
ヴァレオス | ふむ、入口にあるこの機械で購入するのか。 『かけそば』、『ざるそば』、『もりそば』、 『月見そば』、『天ぷらそば』…… ぐっ……種類が多すぎる! |
グレドーラ | 邪魔するぞ、店主。 はぁ……本当にここで食べるのかえ? 立って食ベるなど…… 疲れてしまうし 食事をした気分にならぬではないか。 |
ダークフェイス | ご安心を、陛下! そんな時はわたくしめが椅子になりましょうぞ! |
グレドーラ | ほう、我が愛し子の忠誠心が光るな♪ うむ……座れないよりはマシであるな。 どれ、試しに…… |
ダークフェイス | むんっ! |
グレドーラ | うーむ、座り心地はイマイチだが仕方あるまい。 では改めて。 ガスティールは何を注文するか決まっておるか? |
ガスティール | 提供が早く、必要な栄養素が―― |
店員 | ちょっと、お客さん~!? 店で変な事しないでくださいよ! |
ヴァレオス | (あの者、何故俺を見ている?) |
店員 | ほら、そこで椅子になっている人、 お連れさんでしょ! |
ヴァレオス | (くそ……、目を離した隙に騒ぎを起こすとは) |
店員 | もう、注文しないなら 他のお客さんにも迷惑になるから 出てって出てって! |
ヴァレオス | あ、いやだから今食券を……! |
ダークフェイス | 陛下に対してなんと無礼な! |
店員 | 無礼だと……! もういいから早く出ていってくれ! |
ヴァレオス | ………… |
ガスティール | ……随分気の短い人間でしたね。 |
ヴァレオス | ダークフェイスに座るなど 変な事をしているからだぞ、グレドーラ。 |
グレドーラ | 妾のせいだと言うのか!? |
ダークフェイス | ち、違いますよ陛下! 全てはこのダークフェイスめの責任です~! |
グレドーラ | はぁ、まあ良い。 妾は甘いものが食べたくなった。 ここからは別行動じゃ。 人間の生態とやらの調査はそなたらに任せたぞ。 |
ヴァレオス | グレドーラ! |
グレドーラ | さ、ゆくぞ、ダークフェイス。 この間寄った店の近くにあった 洒落た店が気になっておるのじゃ。 |
ダークフェイス | はいっ、陛下! どこまでもお供します~! |
ガスティール | 元より期待もしていませんでしたが、 協調性のない者たちですね。 |
ヴァレオス | はぁ。まぁいいだろう。 ガスティール、お前はどうする? |
ガスティール | 私はお付き合い致しますよ。 ギーゼ様のためですから。 |
ヴァレオス | ああ、すベてはギーゼ様のために。 では辺りをもう少し巡回するとしよう。 |
Episode3「神を崇める儀式」
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | ……ここは――街並みとも雰囲気が異なるな。何だ? 威圧的……とまではいかないが、空気が張り詰めている感覚に近いな。 |
ガスティール | 何か力を持つ場所なのでしょうか。 赤い門のようなものがありますね。 両脇にきつねの石像……? 奥から賑やかな音が聞こえますが…… |
ヴァレオス | 人間が集まっているのかもしれない。 結界の気配も感じないが……慎重に向かうべきだろう。 これは……外から感じた雰囲気とは全くの別物だな。 人間が踊ったり食ベ歩きをしたり呑気に楽しんでいるようだが…… |
ガスティール | ふむ……あの店では子どもたちが魚を狙う……遊びでしょうか? |
ヴァレオス | 魚だけではない……水に浮いた小さい風船もだ。 あれは…… |
的屋 | おう、あんちゃんたち! ここの祭りははじめてか? |
ヴァレオス | これが『祭り』……あ、ああ。 (適当に話を合わせて立て直すベきだな) この地へは旅行……で来た。 |
的屋 | なるほどな! あっちが金魚すくい、こっちは水ヨーヨー釣りだ! |
ヴァレオス | そうか。では俺たちはこれで―― |
的屋 | おいおい、折角なら一回やっていきなって! |
ヴァレオス | !? し、しかし見たところ子どもしかやっていないようだが…… |
的屋 | そんなもん気にすんな! せっかくの祭りなんだから楽しんだモン勝ちってな! |
ガスティール | プッ。いいではありませんか、ヴァレオス。 ここでしか体験できないかもしれませんよ。 |
ヴァレオス | おい、お前…… |
的屋 | そうこなくっちゃ! いいかい、この金具の付いた紐をヨーヨーのゴムの輪っか部分に引っ掛けるんだ。 |
ヴァレオス | くそ、こんな体でなければ水の扱いなど…… |
子どもA | おじちゃん、へタ~! |
子どもB | キャハハハ! |
ヴァレオス | お、おじ……!? |
ガスティール | おやおやおや、貴方ともあろうかたが…… 力が入りすぎなのではないですか? もっとフワッと…… |
ヴァレオス | ふわ……? ……結局1つ水ヨーヨーとやらをもらってしまった。 |
ガスティール | 貴方が実は不器用なのだと知る機会になってしまいましたね。 |
ヴァレオス | ……不慣れな行為だっただけだ。 本来の身体であれば、あの程度の――! |
ガスティール | ……と、この辺りは店がありませんね。 手を合わせてお辞儀をしている人間がいますが。 |
ヴァレオス | 何かの儀式のようだな。 |
巫女 | こんにちは、観光ですか? ここは神様が祀られている場所なので皆様お参りをしていらっしゃるのですよ。 |
ヴァレオス | 待て。神だと? |
巫女 | ? はい。 今日は神様に日ごろの感謝をこめて―― |
ヴァレオス | まさか……この催しは人間どもが神と崇める何かを称える儀式だったというのか!? |
ガスティール | (ヴァレオス、声が大きいですよ。 弱くとも、信徒を刺激して利になることはありません) |
巫女 | あ、あのでもこの神様は…… |
ヴァレオス | くそっ、不覚……! すぐに立ち去らなくてはっ! 行くぞ、ガスティール! はぁ、はぁ……ここまで来れば問題ないだろう。 まさかこんな事が起こるとは…… |
ガスティール | 落ち着きなさい、ヴァレオス。 我々のギーゼ様への忠誠はこれ位では揺るぎません。 |
ヴァレオス | そ、それはそうだが……! |
ガスティール | しかし、非効率的かつ疲労する一方。 私はひと足先に失礼する事にします。 拠点で各地の新聞を使い情報を集めておきましょう。 |
ヴァレオス | ああ。俺は……少し頭を冷やそう。 何かいい情報があれば後程共有する。 |
ガスティール | それがいいでしょう。では。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | ……ここは――街並みとも 雰囲気が異なるな。何だ? 威圧的……とまではいかないが、 空気が張り詰めている感覚に近いな。 |
ガスティール | 何か力を持つ場所なのでしょうか。 赤い門のようなものがありますね。 両脇にきつねの石像……? 奥から賑やかな音が聞こえますが…… |
ヴァレオス | 人間が集まっているのかもしれない。 結界の気配も感じないが…… 慎重に向かうべきだろう。 これは…… 外から感じた雰囲気とは全くの別物だな。 人間が踊ったり食ベ歩きをしたり 呑気に楽しんでいるようだが…… |
ガスティール | ふむ……あの店では 子どもたちが魚を狙う……遊びでしょうか? |
ヴァレオス | 魚だけではない…… 水に浮いた小さい風船もだ。 あれは…… |
的屋 | おう、あんちゃんたち! ここの祭りははじめてか? |
ヴァレオス | これが『祭り』……あ、ああ。 (適当に話を合わせて立て直すベきだな) この地へは旅行……で来た。 |
的屋 | なるほどな! あっちが金魚すくい、 こっちは水ヨーヨー釣りだ! |
ヴァレオス | そうか。 では俺たちはこれで―― |
的屋 | おいおい、折角なら一回やっていきなって! |
ヴァレオス | !? し、しかし見たところ 子どもしかやっていないようだが…… |
的屋 | そんなもん気にすんな! せっかくの祭りなんだから 楽しんだモン勝ちってな! |
ガスティール | プッ。いいではありませんか、ヴァレオス。 ここでしか体験できないかもしれませんよ。 |
ヴァレオス | おい、お前…… |
的屋 | そうこなくっちゃ! いいかい、この金具の付いた紐を ヨーヨーのゴムの輪っか部分に引っ掛けるんだ。 |
ヴァレオス | くそ、こんな体でなければ水の扱いなど…… |
子どもA | おじちゃん、へタ~! |
子どもB | キャハハハ! |
ヴァレオス | お、おじ……!? |
ガスティール | おやおやおや、貴方ともあろうかたが…… 力が入りすぎなのではないですか? もっとフワッと…… |
ヴァレオス | ふわ……? ……結局1つ 水ヨーヨーとやらをもらってしまった。 |
ガスティール | 貴方が実は不器用なのだと 知る機会になってしまいましたね。 |
ヴァレオス | ……不慣れな行為だっただけだ。 本来の身体であれば、あの程度の――! |
ガスティール | ……と、この辺りは店がありませんね。 手を合わせてお辞儀をしている人間がいますが。 |
ヴァレオス | 何かの儀式のようだな。 |
巫女 | こんにちは、観光ですか? ここは神様が祀られている場所なので 皆様お参りをしていらっしゃるのですよ。 |
ヴァレオス | 待て。 神だと? |
巫女 | ? はい。 今日は神様に日ごろの感謝をこめて―― |
ヴァレオス | まさか…… この催しは人間どもが神と崇める何かを 称える儀式だったというのか!? |
ガスティール | (ヴァレオス、声が大きいですよ。弱くとも、 信徒を刺激して利になることはありません) |
巫女 | あ、あのでもこの神様は…… |
ヴァレオス | くそっ、不覚……! すぐに立ち去らなくてはっ! 行くぞ、ガスティール! はぁ、はぁ…… ここまで来れば問題ないだろう。 まさかこんな事が起こるとは…… |
ガスティール | 落ち着きなさい、ヴァレオス。 我々のギーゼ様への忠誠は これ位では揺るぎません。 |
ヴァレオス | そ、それはそうだが……! |
ガスティール | しかし、非効率的かつ疲労する一方。 私はひと足先に失礼する事にします。 拠点で各地の新聞を使い情報を 集めておきましょう。 |
ヴァレオス | ああ。 俺は……少し頭を冷やそう。 何かいい情報があれば 後程共有する。 |
ガスティール | それがいいでしょう。 では。 |
Episode4「天下の回り物」
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | (これしきのことで取り乱すとは……失態以外の何物でもない) (ギーゼ様のためにも、様々な情報が集うとされる場所……“支部”に潜入するのも手か――) (わが星クレイの国家の名を冠した6つの支部があると聞いている。すぐにでも移動を……) ん? 金が、ない……? (俺とした事が……どこかで落としたか?) (金がなければ移動も出来ない。不便な星――いや規則だ) |
おじいさん | キミ、キミ。どうしたんじゃ? 道がわからないならわしが教えてやろうか? |
ヴァレオス | (今日は随分人間に話しかけられる…… 確かに調査を思い立ったのは俺だが……ギーゼ様は俺を試しておられるのか?) …………迷子などではない。金を落としただけだ。 |
おじいさん | そ、それは大変じゃあ! 交番に行かんと! |
ヴァレオス | 交番? そこに行けば金があるのか? |
おじいさん | 財布を拾った人が届けてくれておるかもしれないじゃろ。 近くの交番にわしが連れてってやる! |
ヴァレオス | いや、道がわかれば俺ひとりで…… |
おじいさん | いいんじゃいいんじゃ、遠慮するな。きっと不安じゃろうて。 わしに任せなさい! |
ヴァレオス | (騒がれても面倒だ……ここは大人しく従っておくか) わ、わかった。ではよろしく頼む。 |
おじいさん | いや~こうして若者からの『えねるぎい』を摂取することが長生きの秘訣じゃのう! |
ヴァレオス | 貴様……俺のエネルギーを!? |
おじいさん | そうじゃそうじゃ! しかもこんな男前としゃべれる事なんてなかなかないもんじゃ! |
ヴァレオス | (体に不調は……感じない。 ハッタリか? しかしなぜそんな事を……先程の神とやらの手先か?) (ただ中身のない話を延々と繰り返すコイツは一体……) |
おじいさん | だがそれも、あと数分で終わってしまうのう。 わしはこの辺りに詳しいからな。 寂しいが、安心してついて来るのじゃ! |
ヴァレオス | おい……10分以上歩いているぞ。 数分で到着するのではなかったか? |
おじいさん | あーいやー……そうじゃな、その予定じゃった。 少し遠回りしてしまったかのう? それとも少し通らない間に工事でもして道が変わってしまったか? |
ヴァレオス | (誘導とも思えぬ人通りの多い道ばかり俺の考えすぎだったか……?) 俺にも行きたい場所があるあまり時間は―― |
おじいさん | 大丈夫じゃ、もうこのへんは見覚えがある! もう少しで交番じゃ! |
ヴァレオス | ………… |
おじいさん | ………… |
ヴァレオス | (敵意は無いことが分かったが……話や行動すら意味がない。完全に無駄足だな) はあ……金は気にするな。今日はもう―― |
おじいさん | だめじゃ、だめじゃ! 一銭たりとも諦めてはいかん! 金は天下の回り物じゃぞ! |
ヴァレオス | (天下の回り物……人間の言い回しか?) しかし、一向に交番とやらに着かないではないか! ぐっ……!? (腕をがっちり掴まれている……! この老人のどこにこんな力が!?) |
おじいさん | 放さん、放さんぞー! |
ヴァレオス | お、大声を出すな……! (老人に暴力を振るっていると周りに怪しまれては分が悪い!) |
おじいさん | わしについてくるのじゃー! |
ヴァレオス | クソ……ッ! 従おう、だから耳元で叫ぶのをやめろ! (ああ、我が主ギーゼ様。 御身の顕現のためと、出過ぎた真似をしたこのヴァレオスへの罰とでもいうのか……) |
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | (これしきのことで取り乱すとは…… 失態以外の何物でもない) (ギーゼ様のためにも、 様々な情報が集うとされる場所…… “支部”に潜入するのも手か――) (わが星クレイの国家の名を冠した 6つの支部があると聞いている。 すぐにでも移動を……) ん? 金が、ない……? (俺とした事が……どこかで落としたか?) (金がなければ移動も出来ない。 不便な星――いや規則だ) |
おじいさん | キミ、キミ。どうしたんじゃ? 道がわからないならわしが教えてやろうか? |
ヴァレオス | (今日は随分人間に話しかけられる…… 確かに調査を思い立ったのは俺だが ……ギーゼ様は俺を試しておられるのか?) …………迷子などではない。 金を落としただけだ。 |
おじいさん | そ、それは大変じゃあ! 交番に行かんと! |
ヴァレオス | 交番? そこに行けば金があるのか? |
おじいさん | 財布を拾った人が 届けてくれておるかもしれないじゃろ。 近くの交番にわしが連れてってやる! |
ヴァレオス | いや、道がわかれば俺ひとりで…… |
おじいさん | いいんじゃいいんじゃ、遠慮するな。 きっと不安じゃろうて。 わしに任せなさい! |
ヴァレオス | (騒がれても面倒だ…… ここは大人しく従っておくか) わ、わかった。 ではよろしく頼む。 |
おじいさん | いや~こうして若者からの 『えねるぎい』を摂取することが 長生きの秘訣じゃのう! |
ヴァレオス | 貴様……俺のエネルギーを!? |
おじいさん | そうじゃそうじゃ! しかもこんな男前と しゃべれる事なんてなかなかないもんじゃ! |
ヴァレオス | (体に不調は……感じない。 ハッタリか? しかしなぜそんな事を…… 先程の神とやらの手先か?) (ただ中身のない話を延々と繰り返す コイツは一体……) |
おじいさん | だがそれも、あと数分で終わってしまうのう。 わしはこの辺りに詳しいからな。 寂しいが、安心してついて来るのじゃ! |
ヴァレオス | おい……10分以上歩いているぞ。 数分で到着するのではなかったか? |
おじいさん | あーいやー…… そうじゃな、その予定じゃった。 少し遠回りしてしまったかのう? それとも少し通らない間に 工事でもして道が変わってしまったか? |
ヴァレオス | (誘導とも思えぬ人通りの多い道ばかり 俺の考えすぎだったか……?) 俺にも行きたい場所がある あまり時間は―― |
おじいさん | 大丈夫じゃ、もうこのへんは見覚えがある! もう少しで交番じゃ! |
ヴァレオス | ………… |
おじいさん | ………… |
ヴァレオス | (敵意は無いことが分かったが…… 話や行動すら意味がない。完全に無駄足だな) はあ……金は気にするな。 今日はもう―― |
おじいさん | だめじゃ、だめじゃ! 一銭たりとも諦めてはいかん! 金は天下の回り物じゃぞ! |
ヴァレオス | (天下の回り物…… 人間の言い回しか?) しかし、一向に交番とやらに 着かないではないか! ぐっ……!? (腕をがっちり掴まれている……! この老人のどこにこんな力が!?) |
おじいさん | 放さん、放さんぞー! |
ヴァレオス | お、大声を出すな……! (老人に暴力を振るっていると 周りに怪しまれては分が悪い!) |
おじいさん | わしについてくるのじゃー! |
ヴァレオス | クソ……ッ! 従おう、だから耳元で叫ぶのをやめろ! (ああ、我が主ギーゼ様。 御身の顕現のためと、出過ぎた真似をした このヴァレオスへの罰とでもいうのか……) |
Episode5「巡り合わせ」
キャラ | セリフ |
---|---|
おじいさん | ここじゃここじゃ! 交番に着いたぞ! |
ヴァレオス | あ、ああ……ここが交番か。 (30分以上歩いたな) |
おじいさん | 失礼するぞー。 |
警察官A | おや、こんにちは。どうされましたか? |
警察官B | 道案内なら―― |
ヴァレオス | ああ。いや…… |
おじいさん | わしは道にくわしいんじゃ、案内などいらぬ! こやつが交番に用事があるからつれてきた! |
警察官A | あ、お兄さんの用事なんですね。 それはすみません。ええと―― |
ヴァレオス | 先程金を落としたと言ったらこの老人が交番に行くベきだと。 |
警察官B | なるほど、紛失物ですね。 今日は……財布の届けはまだないですね……誰かが届けてくれてるといいのですが。 |
ヴァレオス | はあ…… |
警察官A | では、こちらの用紙に財布の特徴や名前と住所、それから連絡先を記入してくださいね。 |
ヴァレオス | (ま、また名前と連絡先を……この星はみんなこうなのか?) |
おじいさん | 何をしておるんじゃ。はやく書いてしまえ。 |
ヴァレオス | (文字が書けない……と逃れるのは人間視点では不自然か? だが……) |
おじいさん | 始めて見るなら、わしが害いてやろうか? どれどれ…… |
??? | すみませーん。 |
警察官B | ……あれ、お向かいの神社の巫女さんじゃないですか。 どうしたんですか? |
巫女 | さきほど参拝にいらっしゃった方がお財布を落としていかれたので届けに…… って、あなた! あなたの物ですよね、このお財布! |
ヴァレオス | え? ……あ、ああ。そのようだ。 |
巫女 | 良かったー! 神社で保管しておくか迷ったんですが交番に来て正解でした! |
おじいさん | ありがたいのう! ちょうど探していたところじゃ! |
巫女 | いえいえ、届けられて良かったです! |
おじいさん | 優しい巫女さんのおかげで一件落着じゃな! 交番につれて来てやったわしに感謝しても良いのじゃよ? |
ヴァレオス | …………………… 両名に感謝しよう。 |
おじいさん | まだ行きたいところがあると言っておったがひとりで大丈夫か? |
ヴァレオス | 問題ない。 お前はここで家までの道を聞いて帰るべきだ。 |
おじいさん | なっ!? わしはこの辺りの道に詳しいと言っておろうに! |
ヴァレオス | ここに来るまで30分かかっている。 |
巫女 | ふふふ。 |
警察官A | まぁまぁ。お兄さんも、おじいさんも気を付けて! もう財布落とさないでくださいね! |
ヴァレオス | (この程度のことで時間を浪費したが金が戻って来たのは良かった) (しかし今日得た情報と言えばやたら名前や住所、連絡先を聞かれるということと……) (他人のために動く人間は少なくないということぐらいか) (ギーゼ様復活の鍵となるような大した収棲はない……) (最後に一か所だけ視察し調査を終わらせねばな) |
キャラ | セリフ |
---|---|
おじいさん | ここじゃここじゃ! 交番に着いたぞ! |
ヴァレオス | あ、ああ……ここが交番か。 (30分以上歩いたな) |
おじいさん | 失礼するぞー。 |
警察官A | おや、こんにちは。 どうされましたか? |
警察官B | 道案内なら―― |
ヴァレオス | ああ。いや…… |
おじいさん | わしは道にくわしいんじゃ、案内などいらぬ! こやつが交番に用事があるからつれてきた! |
警察官A | あ、お兄さんの用事なんですね。 それはすみません。ええと―― |
ヴァレオス | 先程金を落としたと言ったら この老人が交番に行くベきだと。 |
警察官B | なるほど、紛失物ですね。 今日は……財布の届けはまだないですね…… 誰かが届けてくれてるといいのですが。 |
ヴァレオス | はあ…… |
警察官A | では、こちらの用紙に財布の特徴や名前と住所、 それから連絡先を記入してくださいね。 |
ヴァレオス | (ま、また名前と連絡先を…… この星はみんなこうなのか?) |
おじいさん | 何をしておるんじゃ。 はやく書いてしまえ。 |
ヴァレオス | (文字が書けない……と逃れるのは 人間視点では不自然か? だが……) |
おじいさん | 始めて見るなら、わしが害いてやろうか? どれどれ…… |
??? | すみませーん。 |
警察官B | ……あれ、お向かいの神社の 巫女さんじゃないですか。 どうしたんですか? |
巫女 | さきほど参拝にいらっしゃった方が お財布を落としていかれたので届けに…… って、あなた! あなたの物ですよね、このお財布! |
ヴァレオス | え? ……あ、ああ。そのようだ。 |
巫女 | 良かったー! 神社で保管しておくか迷ったんですが 交番に来て正解でした! |
おじいさん | ありがたいのう! ちょうど探していたところじゃ! |
巫女 | いえいえ、届けられて良かったです! |
おじいさん | 優しい巫女さんのおかげで一件落着じゃな! 交番につれて来てやった わしに感謝しても良いのじゃよ? |
ヴァレオス | …………………… 両名に感謝しよう。 |
おじいさん | まだ行きたいところがあると言っておったが ひとりで大丈夫か? |
ヴァレオス | 問題ない。 お前はここで家までの道を聞いて帰るべきだ。 |
おじいさん | なっ!? わしはこの辺りの道に詳しいと言っておろうに! |
ヴァレオス | ここに来るまで30分かかっている。 |
巫女 | ふふふ。 |
警察官A | まぁまぁ。 お兄さんも、おじいさんも気を付けて! もう財布落とさないでくださいね! |
ヴァレオス | (この程度のことで時間を浪費したが 金が戻って来たのは良かった) (しかし今日得た情報と言えば やたら名前や住所、連絡先を 聞かれるということと……) (他人のために動く人間は少なくない ということぐらいか) (ギーゼ様復活の鍵となるような 大した収棲はない……) (最後に一か所だけ視察し 調査を終わらせねばな) |
Episode6「すいーつ」
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | (この辺りには若者が多い。ちょうどギーゼ様の器候補もこれ位の年代……) ん? あれは…… おい。 |
グレドーラ | ……また会ったのう、ヴァレオス。 もしや……まだ人間の生態の調査とやらをしておったのか? |
ヴァレオス | ああ、もちろんだ。 お前は何をしている? |
グレドーラ | 何って……お主の目は飾りなのか? 『スイーツ』を食べておる。お前もどうじゃ? |
ヴァレオス | 『すいーつ』? |
グレドーラ | ダークフェイス、メニューを見せてやれ。 |
ダークフェイス | はっ、陛下! |
グレドーラ | この店は『ストロべリーシロップたっぷりふわふわパンケーキ』が美味いぞ。 |
ヴァレオス | ス、スト……何? |
グレドーラ | 『ストロベリーシロップたっぷり』、じゃ。 他にも『お任せ2色のジェラート』や『特製力リ力リブリュレ』なんかも良い。 |
ヴァレオス | おい……軟弱な単語を並べたてるな。 調査に必要なのか、これは? |
グレドーラ | もちろん……ダークフェイスと共に街を回って得た収穫じゃ。 気付けば詳しくなっておったのじゃ♪ |
ヴァレオス | 独自に人間の文化を調査していたのなら始めからそう言えぱ済んだものを。 |
グレドーラ | 別に調査をしている意識などないからのう。 言っただろう、この星の食生活は気に入っておると。 |
ヴァレオス | …………ふむ。 何を摂取してエネルギーを得るかというのはその生物を理解する事において非常に重要だと言える。 地球の人間がこうして食しているものからその生態を考えるのは有効だろう。 それにこの店は若者も多く器候補について知るきっかけになるかも知れん。 そうとなれぱ、お前が知っているこの『すいーつ』なるものの解説を聞かせろ。 |
グレドーラ | ……どうしてそなたはそう仰々しいのじゃ。 |
店員 | お待たせいたしました~! 『生クリームとカスタードのもちもちシュークリーム』ですー! |
ヴァレオス | (また新たな『すいーつ』か) |
グレドーラ | 説明はこのシュークリームを食べてからじゃ♪ |
ダークフェイス | 陛下、お飲み物のおかわりはいかがですか!? |
グレドーラ | 気が利くな、ダークフェイス。 では先ほど頼んだ杯とはフレーバーが違うものを頼む。 |
ダークフェイス | 承知いたしました! 注文しておきます! |
ヴァレオス | ………… |
グレドーラ | さ、そなたもひとつ食べてみるが良い。 |
ヴァレオス | 俺がか? |
グレドーラ | いいから、いいから。 人間の生態を学ぶのだろう? |
ヴァレオス | む……確かに体験あっての知識とも言えよう。 上辺だけの知識は好かん…… (ぱく) ……っ!? |
グレドーラ | ふふ。どうじゃ? 美味いだろう? |
ヴァレオス | こ、これは…… 思考速度が鈍り霧がかかった状態から不思議と視界が開け、力が湧く感覚…… これが『すいーつ』の効能……!? 人間達が普段からこれを食べて過ごしているというのなら…… 内に凄まじいパワーを秘めているという可能性も!? いや、もしそうであるならギーゼ様が復活したあかつきにはこれを献上せねばならない!! そうすれぱさらに強大な力を得ることができるに違いない……!! うおおおお!! |
グレドーラ | ………… ダークフェイス。 こやつの連れだと思われるのは恥ずかしい。テーブルを移るのじゃ。 |
ダークフェイス | はいっ、かしこまりました陛下ー! |
キャラ | セリフ |
---|---|
ヴァレオス | (この辺りには若者が多い。 ちょうどギーゼ様の器候補もこれ位の年代……) ん? あれは…… おい。 |
グレドーラ | ……また会ったのう、ヴァレオス。 もしや……まだ人間の生態の 調査とやらをしておったのか? |
ヴァレオス | ああ、もちろんだ。 お前は何をしている? |
グレドーラ | 何って……お主の目は飾りなのか? 『スイーツ』を食べておる。 お前もどうじゃ? |
ヴァレオス | 『すいーつ』? |
グレドーラ | ダークフェイス、メニューを見せてやれ。 |
ダークフェイス | はっ、陛下! |
グレドーラ | この店は『ストロべリーシロップたっぷり ふわふわパンケーキ』が美味いぞ。 |
ヴァレオス | ス、スト……何? |
グレドーラ | 『ストロベリーシロップたっぷり』、じゃ。 他にも『お任せ2色のジェラート』や 『特製力リ力リブリュレ』なんかも良い。 |
ヴァレオス | おい……軟弱な単語を並べたてるな。 調査に必要なのか、これは? |
グレドーラ | もちろん……ダークフェイスと共に 街を回って得た収穫じゃ。 気付けば詳しくなっておったのじゃ♪ |
ヴァレオス | 独自に人間の文化を調査していたのなら 始めからそう言えぱ済んだものを。 |
グレドーラ | 別に調査をしている意識などないからのう。 言っただろう、 この星の食生活は気に入っておると。 |
ヴァレオス | …………ふむ。 何を摂取してエネルギーを得るかというのは その生物を理解する事において 非常に重要だと言える。 地球の人間がこうして食しているものから その生態を考えるのは有効だろう。 それにこの店は若者も多く器候補について 知るきっかけになるかも知れん。 そうとなれぱ、お前が知っている この『すいーつ』なるものの解説を聞かせろ。 |
グレドーラ | ……どうしてそなたはそう仰々しいのじゃ。 |
店員 | お待たせいたしました~! 『生クリームとカスタードの もちもちシュークリーム』ですー! |
ヴァレオス | (また新たな『すいーつ』か) |
グレドーラ | 説明はこのシュークリームを食べてからじゃ♪ |
ダークフェイス | 陛下、お飲み物のおかわりはいかがですか!? |
グレドーラ | 気が利くな、ダークフェイス。 では先ほど頼んだ杯とは フレーバーが違うものを頼む。 |
ダークフェイス | 承知いたしました! 注文しておきます! |
ヴァレオス | ………… |
グレドーラ | さ、そなたもひとつ食べてみるが良い。 |
ヴァレオス | 俺がか? |
グレドーラ | いいから、いいから。 人間の生態を学ぶのだろう? |
ヴァレオス | む……確かに体験あっての知識とも言えよう。 上辺だけの知識は好かん…… (ぱく) ……っ!? |
グレドーラ | ふふ。どうじゃ? 美味いだろう? |
ヴァレオス | こ、これは…… 思考速度が鈍り霧がかかった状態から 不思議と視界が開け、力が湧く感覚…… これが『すいーつ』の効能……!? 人間達が普段からこれを食べて 過ごしているというのなら…… 内に凄まじいパワーを 秘めているという可能性も!? いや、もしそうであるなら ギーゼ様が復活したあかつきには これを献上せねばならない!! そうすれぱさらに強大な力を 得ることができるに違いない……!! うおおおお!! |
グレドーラ | ………… ダークフェイス。 こやつの連れだと思われるのは恥ずかしい。 テーブルを移るのじゃ。 |
ダークフェイス | はいっ、かしこまりました陛下ー! |