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あらすじ
Episode1 |
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あらすじ(開始時) 珍しく3人で食事をすることになったサオリたち。 お店に向かう途中でファンに声をかけられる。 興味なさそうなサオリだが、内心はまんざらでもないようだった。 |
あらすじ(SKIP時) 珍しく3人で食事をすることになったサオリたち。 めんどうだが、今回だけだと仕方なく付き合うサオリ。 カズミが気になるお店に向かう途中、昔からのファンであったり、モデルとしてのベルノのファンに声をかけられる。 興味なさそうなサオリだが、内心はまんざらでもないようだった。 |
Episode2 |
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あらすじ(開始時) 訪れたフレンチのお店はカズミがミゲルから教えてもらったようで、雰囲気も味も最高のものだった。 気は乗らずに来たサオリだったが、料理の美味しさに満足していたのだった。 |
あらすじ(SKIP時) 訪れたフレンチのお店はカズミがミゲルから教えてもらったようで、雰囲気も味も最高のものだった。 ベルノが酒を飲んでると驚いたサオリだが、ぶどうジュースだったようでみんなの分も頼むことに。 気は乗らずに来たサオリだったが、料理の美味しさに満足していたのだった。 |
Episode3 |
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あらすじ(開始時) 今度はベルノがふたりを食事に誘った。 以前から気になっていた和食の店に行きたいようでサオリも付き合わされることに。 |
あらすじ(SKIP時) 今度はベルノがふたりを食事に誘った。 以前から気になっていた和食の店に行きたいようでサオリも付き合わされることに。 考え事をしながら歩くサオリだったが、中々着かないのをみてベルノに訊ねてみるがどうやら道に迷ってしまったようだ。 |
Episode4 |
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あらすじ(開始時) ようやくお店に着いた3人は、懐石料理のコースを頼む。 “詫び・寂び”の精神を表現している懐石料理の見た目や美しさに驚く3人なのであった。 |
あらすじ(SKIP時) ようやくお店に着いた3人は、懐石料理のコースを頼む。 “詫び・寂び”の精神を表現している懐石料理の見た目や美しさに驚く3人。 あまりの美味しさにサオリはどんどん料理を頼んでいった。 その姿は外見通り、年相応の行動に見えるのであった。 |
Episode5 |
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あらすじ(開始時) 料理だけでなく、接客の丁寧さにも感動したベルノとカズミ。 次はサオリの番と言われるが、ミゲルみたいな友だち関係は無理だとその場を去ってしまう。 |
あらすじ(SKIP時) 料理を堪能した3人。 料理だけでなく、接客の丁寧さにも感動したベルノとカズミ。 次はサオリの番と言われるが、ミゲルみたいな友だち関係は無理だとその場を去ってしまう。 無理に付き合わせたとふたりはしばらく大人しくすることにした。 |
Episode6 |
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あらすじ(開始時) 以前ベルノたちと通った道に出た。 ふと料理が美味しかったことを思い出したサオリは、ベルノたちをおすすめの店に誘うのであった。 |
あらすじ(SKIP時) 時間をつぶすため、ひとりで飲食店に入ったサオリだが、店内は混んでおり騒がしかった。 居心地が悪くなったサオリは店を出ることに。 他に落ち着ける場所を探していたら以前ベルノたちと通った道に出る。 ふと料理が美味しかったことを思い出したサオリは、ベルノたちをおすすめの店に誘うのであった。 |
ストーリー
Episode1「食事会」
キャラ | セリフ |
---|---|
カズミ | さて、今日の予定はこれで全て終了かな。お疲れ様。 |
ベルノ | お疲れ様。 |
サオリ | …………じゃあ帰っていいよね。 |
カズミ | ああ。 ……と言っても、どうせみんな同じ方向だろう。 |
サオリ | ふん。 |
ベルノ | ……あ、この店、いいにおい…… ガーリックかな……何かお腹が空いた気がする…… |
カズミ | 確かに……よく考えたら時間も時間か。 そうだな……せっかくだしこのあと食事にでも行こうか? |
サオリ | ……はぁ? |
ベルノ | 別にそういうつもりじゃなかったけど……うん、たまにはいいかもね。 |
カズミ | 実は少し気になっていた店がこの辺りにあるんだよ。 良ければそこに…… |
サオリ | おい、おかしなこと言うなよ。あんたらしくもない。 だいたい、そういう集まりでもないだろ? |
カズミ | それはそうだが……人間の身体には栄養も必要じゃないか。 それにこの後予定があるってわけでもないんだろう? |
サオリ | それはそうだけど……めんどくさい。 |
カズミ | まぁまぁ。 どうせつまらない時間を過ごすならその時間を食事をすることに使ってもいいんじゃないかな。 |
サオリ | ……はぁ。何で今日はそんなに諦めが悪いんだよ…… くそ……今日だけだからな。 |
ベルノ | 決定だね。 それでカズミ、その気になるお店って……? |
カズミ | ああ、フレンチなんだけどすぐ近くのはず……こっちだよ。 |
ベルノ | うん、楽しみ。 |
男子 中学生A | すみませーん! |
ベルノ | ……ん? |
男子 中学生A | あの、チーム・ディフライダーのみなさんですよねっ!? |
カズミ | ……ああ。 |
男子 中学生B | やばい……! 握手してください! |
ベルノ | あ、うん…… |
男子 中学生A | 俺たち、前回のU20を見てて……! チーム・オーガ、めっちゃすごかったっす! |
男子 中学生B | 今回はメンバーがひとり交代なんですよね!? えっと、そちらの……渕高サオリさん……! |
サオリ | ………… |
カズミ | ああ、そうだよ。 |
男子 中学生A | きっと渕高さんもすごい強いんだろうなぁ……! |
サオリ | ……ふん、まぁね。 |
男子 中学生B | 応援してるので頑張ってください……! |
ベルノ | うん、ありがとう。じゃあね。 ……声、かけられるなんて。ボクたち有名人みたいだね。 |
カズミ | ……少なくともキミは前からそうじゃなかったかい? |
ベルノ | ときどき、ね。 |
サオリ | ……どうでもいいけど行くならさっさと行こうよ。時間の無駄。 ほら、早く…… |
女子 高校生A | あのー……ベルノ・ファーレンハートさんですか!? |
ベルノ | あ…… |
カズミ | ほら、言った通り。 |
サオリ | はぁ…… |
カズミ | このお店だよ。 |
サオリ | やっと着いた…… |
カズミ | こんな短い距離の中でここまで声を掛けられるなんてね。 |
ベルノ | 今日に限って多かった気がする…… |
サオリ | 有象無象の相手なんて……バカバカしい…… |
カズミ | キミもまんざらではない様子に見えたが……? |
サオリ | はぁ? 冗談言わないでよ。 ったく、入らないなら帰るよ? |
ベルノ | そうだね、入ろうか。 さ、気を取り直して……! |
キャラ | セリフ |
---|---|
カズミ | さて、今日の予定はこれで全て終了かな。 お疲れ様。 |
ベルノ | お疲れ様。 |
サオリ | ………… じゃあ帰っていいよね。 |
カズミ | ああ。 ……と言っても、 どうせみんな同じ方向だろう。 |
サオリ | ふん。 |
ベルノ | ……あ、この店、いいにおい…… ガーリックかな…… 何かお腹が空いた気がする…… |
カズミ | 確かに…… よく考えたら時間も時間か。 そうだな…… せっかくだしこのあと食事にでも行こうか? |
サオリ | ……はぁ? |
ベルノ | 別にそういうつもりじゃなかったけど…… うん、たまにはいいかもね。 |
カズミ | 実は少し気になっていた店が この辺りにあるんだよ。 良ければそこに…… |
サオリ | おい、おかしなこと言うなよ。 あんたらしくもない。 だいたい、 そういう集まりでもないだろ? |
カズミ | それはそうだが…… 人間の身体には栄養も必要じゃないか。 それにこの後 予定があるってわけでも ないんだろう? |
サオリ | それはそうだけど…… めんどくさい。 |
カズミ | まぁまぁ。 どうせつまらない時間を過ごすなら その時間を食事をすることに使っても いいんじゃないかな。 |
サオリ | ……はぁ。 何で今日はそんなに諦めが悪いんだよ…… くそ…… 今日だけだからな。 |
ベルノ | 決定だね。 それでカズミ、 その気になるお店って……? |
カズミ | ああ、フレンチなんだけどすぐ近くのはず…… こっちだよ。 |
ベルノ | うん、楽しみ。 |
男子 中学生A | すみませーん! |
ベルノ | ……ん? |
男子 中学生A | あの、チーム・ディフライダーの みなさんですよねっ!? |
カズミ | ……ああ。 |
男子 中学生B | やばい……! 握手してください! |
ベルノ | あ、うん…… |
男子 中学生A | 俺たち、 前回のU20を見てて……! チーム・オーガ、めっちゃすごかったっす! |
男子 中学生B | 今回はメンバーがひとり交代なんですよね!? えっと、そちらの…… 渕高サオリさん……! |
サオリ | ………… |
カズミ | ああ、そうだよ。 |
男子 中学生A | きっと渕高さんもすごい強いんだろうなぁ……! |
サオリ | ……ふん、まぁね。 |
男子 中学生B | 応援してるので頑張ってください……! |
ベルノ | うん、ありがとう。 じゃあね。 ……声、かけられるなんて。 ボクたち有名人みたいだね。 |
カズミ | ……少なくともキミは 前からそうじゃなかったかい? |
ベルノ | ときどき、ね。 |
サオリ | ……どうでもいいけど 行くならさっさと行こうよ。 時間の無駄。 ほら、早く…… |
女子 高校生A | あのー…… ベルノ・ファーレンハートさんですか!? |
ベルノ | あ…… |
カズミ | ほら、言った通り。 |
サオリ | はぁ…… |
カズミ | このお店だよ。 |
サオリ | やっと着いた…… |
カズミ | こんな短い距離の中でここまで 声を掛けられるなんてね。 |
ベルノ | 今日に限って多かった気がする…… |
サオリ | 有象無象の相手なんて…… バカバカしい…… |
カズミ | キミもまんざらではない様子に見えたが……? |
サオリ | はぁ? 冗談言わないでよ。 ったく、入らないなら帰るよ? |
ベルノ | そうだね、入ろうか。 さ、気を取り直して……! |
Episode2「料理のお味は」
キャラ | セリフ |
---|---|
ベルノ | ……何か高級感のある店内で少し緊張するね…… |
サオリ | ベルノでも緊張するのかよ。大舞台を何度もこなしてるんだろ。 |
カズミ | それは確かに…… |
サオリ | いつも淡々としてるし…… |
ベルノ | ボクの事、氷の心の持ち主とでも思ってる……? |
サオリ | そこまでは言ってないけど。 |
ベルノ | 冗談、冗談。 |
サオリ | (分かりづらいんだよ……) |
カズミ | さて……注文はどうする? |
サオリ | ……こんな小難しいメニュー、何が何だか分かんねー…… 俺はパス。お前らふたりに任せた。 |
ベルノ | うーん、そうだな…… あ、これ……当日でも頼めるコース料理があるみたいだよ。 |
カズミ | なるほど、前菜からデザート……ちょうど良さそうだね。 これにしてみようか。 |
ベルノ | ……美味しい。『フランス料理』って感じだね。 日本でもこんなに作り込まれたフレンチが食べられるんだ。 |
カズミ | そうだね、 この肉料理のソースも絶妙で……来て正解だった。 |
サオリ | ッチ……お前ら普段からこんな洒落たもの食べてるのかよ…… |
カズミ | いつも食べているわけじゃないよ。 |
サオリ | でもこんな店知ってるじゃん。 |
カズミ | この店は……ミゲルに教えてもらったんだ。 フランスに本店があってね。 そこで修行したシェフが日本に来て開いた店だそうだ。 |
ベルノ | へぇ。 |
カズミ | フランスの本店はすごく美味しいと聞いたから気になっていてね。 今日近くを通って思い出したんだ。 |
サオリ | ふーん。例のミゲルにね…… だからそんなに食い下がったんだ。納得。 ま、俺には関係ないけど。 ただまぁ……確かに味は…… って、ベルノ、お前……それワインかよ!? 酒なんて飲んでいいの!? |
ベルノ | ん、これ? |
サオリ | 俺も飲んでみたい! この姿だと酒飲めなくて……! |
ベルノ | ……やだな、ふどうジュースだよ。 日本は20歳未満飲酒禁止。だめに決まってるでしょ。 |
サオリ | んなっ…… ……ジュースかよ……期待して損した…… |
ベルノ | でもこれ、すごく美味しいよ。 |
カズミ | へぇ、いいね。どうせなら俺たちも飲んでみようか。 |
サオリ | ちょっ…… |
カズミ | ……すみません、ぶどうジュースのボトル1本とグラス2つお願いします。 |
店員 | かしこまりました。 |
サオリ | おい、まだ返事してないだろ。勝手に頼むなよ。 |
カズミ | いいじゃないか。せっかく来たんだし。 何でも試してみたら音楽以外にもいいものがあるかもしれない。 |
サオリ | …………ふん。 |
店員 | ……お待たせ致しました。ぶどうジュースとグラスでございます。 |
カズミ | ありがとう。 ……さて、どうかな。 ……うん、さすがは本場のぶどうジュースだ。濃厚で美味しい…… |
――ガシャン! | |
カズミ | おっと……! グラスが突然……! |
ベルノ | 早く拭かないとぶどうはシミになるよ……! これ、きれいなナフキン…… |
カズミ | ああ、ありがとう……! でももう残り少なかったからテーブルの上だけで済んだよ。 |
ベルノ | そっか……それなら良かった。 |
カズミ | でもグラスを割ってしまったな……片付けてもらわなくては…… |
サオリ | ……まったく、大人しくしてればいいものを。余計なことするから…… (俺はグラス割らないように気を付けよ……) (ただ料理はなかなか……) (気は乗らなかったけど来た価値はあったかもな……) |
ベルノ | ……サオリ、ここの料理気に入ったの? |
サオリ | はぁ? そんなこと…… |
ベルノ | 美味しい、って顔に書いてあるよ。 |
サオリ | ……書いてない。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
ベルノ | ……何か高級感のある店内で 少し緊張するね…… |
サオリ | ベルノでも緊張するのかよ。 大舞台を何度もこなしてるんだろ。 |
カズミ | それは確かに…… |
サオリ | いつも淡々としてるし…… |
ベルノ | ボクの事、 氷の心の持ち主とでも思ってる……? |
サオリ | そこまでは言ってないけど。 |
ベルノ | 冗談、冗談。 |
サオリ | (分かりづらいんだよ……) |
カズミ | さて……注文はどうする? |
サオリ | ……こんな小難しいメニュー、 何が何だか分かんねー…… 俺はパス。 お前らふたりに任せた。 |
ベルノ | うーん、そうだな…… あ、これ……当日でも頼める コース料理があるみたいだよ。 |
カズミ | なるほど、前菜からデザート…… ちょうど良さそうだね。 これにしてみようか。 |
ベルノ | ……美味しい。 『フランス料理』って感じだね。 日本でもこんなに作り込まれた フレンチが食べられるんだ。 |
カズミ | そうだね、 この肉料理のソースも絶妙で…… 来て正解だった。 |
サオリ | ッチ……お前ら普段から こんな洒落たもの食べてるのかよ…… |
カズミ | いつも食べているわけじゃないよ。 |
サオリ | でもこんな店知ってるじゃん。 |
カズミ | この店は…… ミゲルに教えてもらったんだ。 フランスに本店があってね。 そこで修行したシェフが日本に来て 開いた店だそうだ。 |
ベルノ | へぇ。 |
カズミ | フランスの本店はすごく美味しいと聞いたから 気になっていてね。 今日近くを通って思い出したんだ。 |
サオリ | ふーん。例のミゲルにね…… だからそんなに食い下がったんだ。 納得。 ま、俺には関係ないけど。 ただまぁ…… 確かに味は…… って、ベルノ、お前…… それワインかよ!? 酒なんて飲んでいいの!? |
ベルノ | ん、これ? |
サオリ | 俺も飲んでみたい! この姿だと酒飲めなくて……! |
ベルノ | ……やだな、ふどうジュースだよ。 日本は20歳未満飲酒禁止。 だめに決まってるでしょ。 |
サオリ | んなっ…… ……ジュースかよ…… 期待して損した…… |
ベルノ | でもこれ、すごく美味しいよ。 |
カズミ | へぇ、いいね。 どうせなら俺たちも飲んでみようか。 |
サオリ | ちょっ…… |
カズミ | ……すみません、 ぶどうジュースのボトル1本と グラス2つお願いします。 |
店員 | かしこまりました。 |
サオリ | おい、まだ返事してないだろ。 勝手に頼むなよ。 |
カズミ | いいじゃないか。 せっかく来たんだし。 何でも試してみたら音楽以外にも いいものがあるかもしれない。 |
サオリ | …………ふん。 |
店員 | ……お待たせ致しました。 ぶどうジュースとグラスでございます。 |
カズミ | ありがとう。 ……さて、どうかな。 ……うん、さすがは本場のぶどうジュースだ。 濃厚で美味しい…… |
――ガシャン! | |
カズミ | おっと……! グラスが突然……! |
ベルノ | 早く拭かないとぶどうはシミになるよ……! これ、きれいなナフキン…… |
カズミ | ああ、ありがとう……! でももう残り少なかったから テーブルの上だけで済んだよ。 |
ベルノ | そっか…… それなら良かった。 |
カズミ | でもグラスを割ってしまったな…… 片付けてもらわなくては…… |
サオリ | ……まったく、 大人しくしてればいいものを。 余計なことするから…… (俺はグラス割らないように気を付けよ……) (ただ料理はなかなか……) (気は乗らなかったけど 来た価値はあったかもな……) |
ベルノ | ……サオリ、 ここの料理気に入ったの? |
サオリ | はぁ? そんなこと…… |
ベルノ | 美味しい、って顔に書いてあるよ。 |
サオリ | ……書いてない。 |
Episode3「ベルノからの誘い」
キャラ | セリフ |
---|---|
ベルノ | 今日はもう終わり? |
カズミ | そうだね、予定は全部終わったよ。 |
ベルノ | あのさ……この後、食事に行かない? |
カズミ | おや、今日はベルノからのお誘いかい? |
サオリ | ベルノ…… 昨日一緒に飯食ってチームメイトとしてのキズナが芽生えでもしちゃった? |
ベルノ | 別にそういうわけじゃないけど…… |
サオリ | じゃあどういうわけ? 自分から誘うとか…… |
ベルノ | ……実は去年も気になってて結局行けなかった日本料理店があるんだ。 不慣れな土地だし日本料理のマナーとかルールとか……ひとりだと不安でしょ。 |
カズミ | 日本料理か…… 確かに海外の人にとってはハードルが高いかもしれない。 |
サオリ | はぁ……食事なんて何でもいいよ。 わざわざ苦労して行くこともないでしょ。 |
カズミ | 昨日その食事を楽しんでいたように見えた人もいるけどね……? |
サオリ | 何だよ。 |
カズミ | ……いや、何でも。 |
ベルノ | サオリもちゃんとした日本料理、食べたことないでしょ? |
サオリ | 日本料理って……スキヤキとか寿司とか……? |
ベルノ | それも日本料理だけど……懐石料理っていうやつ。 |
サオリ | カイセキ……? |
ベルノ | わびさびの心、おもてなしの精神だよ。 |
サオリ | ワビサビ……? 意味がわかんねぇ…… |
カズミ | 確かに、日本独特の考え方だろうね。 |
サオリ | 日本人はそんな意味のわからないこと考えながら飯を食うのかよ……ご苦労なことだね。 |
ベルノ | そうなんだよ、おもしろいよね。 |
サオリ | 別におもしろくは…… |
ベルノ | だから、それを感じに行こうよ。 |
サオリ | いや別に感じたくないん…… |
ベルノ | さ、こっちだよ。 |
サオリ | あ、おい……! 引っ張るな……! 俺は行くなんてひと言も…… |
カズミ | もう諦めた方が良さそうだね。 |
サオリ | はぁ…… クソ、このチーム……全員マイペースなんだよな…… (今日も付き合わされるとか……めんどくさい……) (はぁ……街には人間がたくさんいて店もたくさんあって……) (カラオケ……居酒屋……物が溢れた変な雑貨屋…… ……色鮮やかな世界だよな……) (能天気で腑抜けた人間が間抜けな面して笑ってさ……) (死と隣り合わせで生きていく……そんな状況になったことなんてないヤツばかり……) (また呑気そうな集団が……) ……って、遠くない!? まだ着かないの!? |
カズミ | ……結構歩いたね。 |
ベルノ | うーん。もしかしたら道に迷ったみたい? |
サオリ | ……はぁ。 自分で行きたいって言ったんだから……しっかりしてよね。 |
ベルノ | ごめん……途中までは合ってたと思うんだけど。 |
カズミ | それじゃ、少し戻ろうか。 目印になりそうな店はあるのかな。 |
ベルノ | 途中であった変な雑貨屋さんなら……けどどの辺りだったか…… |
サオリ | あー……その店、俺覚えてる。そこまで戻ればいいの? |
カズミ | あぁ。 |
ベルノ | ありがとう、サオリ。 |
サオリ | まったく……貸しだからね。 はい、この店でしょ。 |
カズミ | なるほど。 ここから正しい道は……地図的にはこっちの坂の方を上がっていくのかな。 |
ベルノ | あ、そうかも。 |
サオリ | ……たくさん歩いたしこの坂を上がった頃にはちょうど腹が減ってそうだな。 |
ベルノ | ……サオリでも冗談言うんだね。 |
サオリ | 冗談? ……本心だけど? |
キャラ | セリフ |
---|---|
ベルノ | 今日はもう終わり? |
カズミ | そうだね、 予定は全部終わったよ。 |
ベルノ | あのさ…… この後、食事に行かない? |
カズミ | おや、 今日はベルノからのお誘いかい? |
サオリ | ベルノ…… 昨日一緒に飯食ってチームメイトとしての キズナが芽生えでもしちゃった? |
ベルノ | 別にそういうわけじゃないけど…… |
サオリ | じゃあどういうわけ? 自分から誘うとか…… |
ベルノ | ……実は去年も気になってて結局行けなかった 日本料理店があるんだ。 不慣れな土地だし 日本料理のマナーとかルールとか…… ひとりだと不安でしょ。 |
カズミ | 日本料理か…… 確かに海外の人にとっては ハードルが高いかもしれない。 |
サオリ | はぁ…… 食事なんて何でもいいよ。 わざわざ苦労して行くこともないでしょ。 |
カズミ | 昨日その食事を楽しんでいたように 見えた人もいるけどね……? |
サオリ | 何だよ。 |
カズミ | ……いや、何でも。 |
ベルノ | サオリもちゃんとした日本料理、 食べたことないでしょ? |
サオリ | 日本料理って…… スキヤキとか寿司とか……? |
ベルノ | それも日本料理だけど…… 懐石料理っていうやつ。 |
サオリ | カイセキ……? |
ベルノ | わびさびの心、 おもてなしの精神だよ。 |
サオリ | ワビサビ……? 意味がわかんねぇ…… |
カズミ | 確かに、日本独特の考え方だろうね。 |
サオリ | 日本人はそんな意味のわからないこと 考えながら飯を食うのかよ…… ご苦労なことだね。 |
ベルノ | そうなんだよ、おもしろいよね。 |
サオリ | 別におもしろくは…… |
ベルノ | だから、それを感じに行こうよ。 |
サオリ | いや別に感じたくないん…… |
ベルノ | さ、こっちだよ。 |
サオリ | あ、おい……! 引っ張るな……! 俺は行くなんてひと言も…… |
カズミ | もう諦めた方が良さそうだね。 |
サオリ | はぁ…… クソ、このチーム…… 全員マイペースなんだよな…… (今日も付き合わされるとか…… めんどくさい……) (はぁ……街には人間がたくさんいて 店もたくさんあって……) (カラオケ……居酒屋…… 物が溢れた変な雑貨屋…… ……色鮮やかな世界だよな……) (能天気で腑抜けた人間が 間抜けな面して笑ってさ……) (死と隣り合わせで生きていく…… そんな状況になったことなんて ないヤツばかり……) (また呑気そうな集団が……) ……って、遠くない!? まだ着かないの!? |
カズミ | ……結構歩いたね。 |
ベルノ | うーん。 もしかしたら道に迷ったみたい? |
サオリ | ……はぁ。 自分で行きたいって言ったんだから…… しっかりしてよね。 |
ベルノ | ごめん…… 途中までは合ってたと思うんだけど。 |
カズミ | それじゃ、少し戻ろうか。 目印になりそうな店はあるのかな。 |
ベルノ | 途中であった変な雑貨屋さんなら…… けどどの辺りだったか…… |
サオリ | あー……その店、俺覚えてる。 そこまで戻ればいいの? |
カズミ | あぁ。 |
ベルノ | ありがとう、サオリ。 |
サオリ | まったく…… 貸しだからね。 はい、この店でしょ。 |
カズミ | なるほど。 ここから正しい道は…… 地図的には こっちの坂の方を上がっていくのかな。 |
ベルノ | あ、そうかも。 |
サオリ | ……たくさん歩いたしこの坂を上がった頃には ちょうど腹が減ってそうだな。 |
ベルノ | ……サオリでも冗談言うんだね。 |
サオリ | 冗談? ……本心だけど? |
Episode4「初めての日本料理」
キャラ | セリフ |
---|---|
サオリ | ……やっと座れた…… はぁ……完全に余分な体力と時間を使ったじゃん…… |
ベルノ | ごめんね。 今日はご馳走するから機嫌を直してよ。カズミもね。 |
カズミ | おや、俺も? どうして? |
ベルノ | うん、迷惑かけたし。 |
カズミ | それは全く構わないけど…… |
ベルノ | もともと今日はそのつもりだったんだ。 ここに来られただけでも嬉しくて。 |
カズミ | そうか……では、お言葉に甘えようかな。 |
ベルノ | どうぞどうぞ。 |
サオリ | って言っても、どれがその……カイセキってやつか分からないんだけど。 |
ベルノ | えっと……この松・竹・梅・雅ってやつが懐石料理のコースみたいだね。 |
サオリ | へぇ…… |
ベルノ | 懐石料理は『旬の食材を使うこと』、『素材の味を生かすこと』と…… 『客をもてなすこと』っていう3つのルールに基づいた料理だと言われているんだって。 それが懐石料理の元になっている茶道の”詫び・寂び”の精神を表現している、って本で読んだよ。 |
サオリ | ……分かんねぇ。それを理解しないと食べちゃだめなの? |
ベルノ | いや、その料理を素直に楽しむことが作ってくれた人への一番のお返しになると思うし…… 何も考えずにいただけばいいんじゃないかな。 |
サオリ | 何だよ、それなら最初から難しい事言うなって。 |
ベルノ | それもそうだね。 今日はとにかく料理を楽しむってことでさっそく注文しよう。 わぁ。これが料理……? 芸術作品みたいだね。 |
カズミ | 見て分かるほどに手が込んでいるね。 盛り付けも繊細なのに華やかだ。 |
サオリ | 本当に食べ物なの、これ…… |
ベルノ | よし、じゃあ……いただきます。 …… ………… ………… |
サオリ | おーい、ベルノ? どうしたの? |
ベルノ | ……すごく、美味しい。 |
サオリ | ……感情が分かりにくいよ…… |
カズミ | ……うん、素材の味を活かしながら出汁もきいていて奥深い味だ。 これは迷ってでも来たかいがあるんじゃないかな。 |
サオリ | そんなに? 苦労して来たんだから本当に美味しくないと許さない…… ……っ!! んんん……!! すご……美味しいっ……!! |
ベルノ | でしょ? |
サオリ | 食べた瞬間幸せになるような……俺のいた戦場にこんなものは存在しなかった……! これも、これも……! |
ベルノ | ボクもこんなおいしい料理、はじめて食べたよ。 これが日本の心なんだね…… |
カズミ | ワビサビ、知識にはあったけどこういうことなんだろうね。 |
サオリ | ねぇ、これ、追加で注文していい!? その分は自分で払うから! |
ベルノ | もちろん、構わないよ。どんどん頼んで。 |
サオリ | わ、見てこれ! 何か細い紐みたいなのが乗ってる! しかも食べられるし……! え、これは!? これは何……!? 魚? 甘っ! 柔らかっ! ちょ、食べてみて! これ! ねぇ、食べた!? |
ベルノ | そんなに気に入ったんだ。良かった。 |
サオリ | ……あっ、いや……んんっ。 |
カズミ | そうしてると外見通り、年相応に見えるね。 |
サオリ | う、うるさいな……いいだろ別に…… |
ベルノ | うん、いいと思う。 |
サオリ | 話してないでちゃんと食べろ……! |
ベルノ | 大丈夫、食べてる…… ……あっ! |
サオリ | ……痛っ!! な、何か頭に飛んで来たんだけど……!? |
ベルノ | ……ごめん、お箸が手からすっぽ抜けちゃった…… |
サオリ | 箸……!? 危ないなぁ、気を付けてよ! |
カズミ | あっ…… |
サオリ | っ!? 今度は何…… |
カズミ | ホタテ貝の皿が…… |
サオリ | くっ……痛ったぁ…… ……何で全部俺に飛んで来るんだよっ!! |
カズミ& ベルノ | 申し訳ない……/ごめん…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
サオリ | ……やっと座れた…… はぁ……完全に余分な 体力と時間を使ったじゃん…… |
ベルノ | ごめんね。 今日はご馳走するから機嫌を直してよ。 カズミもね。 |
カズミ | おや、俺も? どうして? |
ベルノ | うん、迷惑かけたし。 |
カズミ | それは全く構わないけど…… |
ベルノ | もともと今日はそのつもりだったんだ。 ここに来られただけでも嬉しくて。 |
カズミ | そうか…… では、お言葉に甘えようかな。 |
ベルノ | どうぞどうぞ。 |
サオリ | って言っても、どれがその…… カイセキってやつか分からないんだけど。 |
ベルノ | えっと…… この松・竹・梅・雅ってやつが 懐石料理のコースみたいだね。 |
サオリ | へぇ…… |
ベルノ | 懐石料理は 『旬の食材を使うこと』、 『素材の味を生かすこと』と…… 『客をもてなすこと』っていう 3つのルールに基づいた料理だと 言われているんだって。 それが懐石料理の元になっている茶道の “詫び・寂び”の精神を表現している、 って本で読んだよ。 |
サオリ | ……分かんねぇ。 それを理解しないと食べちゃだめなの? |
ベルノ | いや、その料理を素直に楽しむことが 作ってくれた人への 一番のお返しになると思うし…… 何も考えずにいただけばいいんじゃないかな。 |
サオリ | 何だよ、それなら最初から難しい事言うなって。 |
ベルノ | それもそうだね。 今日はとにかく料理を楽しむってことで さっそく注文しよう。 わぁ。 これが料理……? 芸術作品みたいだね。 |
カズミ | 見て分かるほどに手が込んでいるね。 盛り付けも繊細なのに華やかだ。 |
サオリ | 本当に食べ物なの、これ…… |
ベルノ | よし、じゃあ…… いただきます。 …… ………… ………… |
サオリ | おーい、ベルノ? どうしたの? |
ベルノ | ……すごく、美味しい。 |
サオリ | ……感情が分かりにくいよ…… |
カズミ | ……うん、素材の味を活かしながら 出汁もきいていて奥深い味だ。 これは迷ってでも 来たかいがあるんじゃないかな。 |
サオリ | そんなに? 苦労して来たんだから 本当に美味しくないと許さない…… ……っ!! んんん……!! すご……美味しいっ……!! |
ベルノ | でしょ? |
サオリ | 食べた瞬間幸せになるような…… 俺のいた戦場に こんなものは存在しなかった……! これも、これも……! |
ベルノ | ボクもこんなおいしい料理、はじめて食べたよ。 これが日本の心なんだね…… |
カズミ | ワビサビ、知識にはあったけど こういうことなんだろうね。 |
サオリ | ねぇ、これ、 追加で注文していい!? その分は自分で払うから! |
ベルノ | もちろん、構わないよ。 どんどん頼んで。 |
サオリ | わ、見てこれ! 何か細い紐みたいなのが乗ってる! しかも食べられるし……! え、これは!? これは何……!? 魚? 甘っ! 柔らかっ! ちょ、食べてみて! これ! ねぇ、食べた!? |
ベルノ | そんなに気に入ったんだ。 良かった。 |
サオリ | ……あっ、いや…… んんっ。 |
カズミ | そうしてると外見通り、 年相応に見えるね。 |
サオリ | う、うるさいな…… いいだろ別に…… |
ベルノ | うん、いいと思う。 |
サオリ | 話してないでちゃんと食べろ……! |
ベルノ | 大丈夫、食べてる…… ……あっ! |
サオリ | ……痛っ!! な、何か頭に飛んで来たんだけど……!? |
ベルノ | ……ごめん、 お箸が手からすっぽ抜けちゃった…… |
サオリ | 箸……!? 危ないなぁ、気を付けてよ! |
カズミ | あっ…… |
サオリ | っ!? 今度は何…… |
カズミ | ホタテ貝の皿が…… |
サオリ | くっ……痛ったぁ…… ……何で全部俺に飛んで来るんだよっ!! |
カズミ& ベルノ | 申し訳ない……/ごめん…… |
Episode5「サオリの機嫌」
キャラ | セリフ |
---|---|
サオリ | はー食べた食べた! |
カズミ | ベルノ、ご馳走様。 |
サオリ | ……ご馳走様。 |
カズミ | 結局全額出させてしまったけど…… |
ベルノ | 大丈夫だよ。どれもみんなで食べたし。 本当に美味しかったね。 |
サオリ | ……うん、まぁ満足かな。 |
ベルノ | サオリは素直じゃないね。 さっきまではあんなにテンションが高かったのに。 |
サオリ | 別に? |
ベルノ | でも料理だけじゃなくて店員さんたちの接客にも感動したよ。 |
カズミ | あぁ、ずいぶん丁寧だったね。 |
サオリ | 何? ふたりして人間なんか褒めなくていいよ。 |
ベルノ | いいものはいいってことだよ。 |
サオリ | あっそ。 |
ベルノ | やっぱり来て正解だった。 ふたりとも、付き合ってくれてありがとう。 |
サオリ | まぁ、昨日も今日もお前たちにしては良い選択だったとは思う。 |
カズミ | なら、今度はキミの希望で店を選ぶことにしようか? |
サオリ | え、ちょっと……まだこの仲良し会をやるつもりってこと? |
ベルノ | カズミとボクの希望は叶えたし次はキミの番だよ。 それで全員分…… |
サオリ | そういう事じゃなくて…… 確かに料理は美味しかったし楽しんだけど、それはそれ。 |
ベルノ | でも…… |
サオリ | もしかして俺の事、友だちだとでも思ってるの? ミゲルだっけ、あいつみたいに? |
カズミ | ………… |
サオリ | そういう関係を求めてるなら、他を当たって。俺はそんなの無理だから。 |
カズミ | わかっているさ。ミゲルと比べる気も並べる気もない。 もちろん、慣れ合いたいわけでもない。 |
サオリ | どうだか…… |
カズミ | ただこれからの大会期間中は体力も使うし鋭気を養う事も大事だろ。 お前の実力を認めているからこそしっかり働いてもらう必要がある。 そのための報酬とでも思ってくれたらいい。 |
サオリ | 心配しなくても人間どもに負けることなんてないし報酬なら別のものでもらうから。 |
ベルノ | サオリ…… |
サオリ | そういうことだから、これ以上はひとりで行動するよ。じゃあね。 |
カズミ | ………… |
ベルノ | ……行っちゃった。 |
カズミ | ……少し無理に付き合わせ過ぎたかな。 しばらくは自由にさせておいた方が良さそうだ。 |
ベルノ | ……カズミがホタテを投げつけるから…… |
カズミ | わざとではないし……ベルノも箸を飛ばしていたよ。 |
ベルノ | ……うん、そうだね。 |
カズミ | まぁ、確かにちゃんと仕事さえこなしてくれれば問題はない。 しばらくすれば機嫌も直るだろう。 |
ベルノ | うん。ボクもそれまで大人しくしておくよ。 |
キャラ | セリフ |
---|---|
サオリ | はー食べた食べた! |
カズミ | ベルノ、ご馳走様。 |
サオリ | ……ご馳走様。 |
カズミ | 結局全額出させてしまったけど…… |
ベルノ | 大丈夫だよ。 どれもみんなで食べたし。 本当に美味しかったね。 |
サオリ | ……うん、まぁ満足かな。 |
ベルノ | サオリは素直じゃないね。 さっきまではあんなに テンションが高かったのに。 |
サオリ | 別に? |
ベルノ | でも料理だけじゃなくて 店員さんたちの接客にも感動したよ。 |
カズミ | あぁ、ずいぶん丁寧だったね。 |
サオリ | 何? ふたりして人間なんか褒めなくていいよ。 |
ベルノ | いいものはいいってことだよ。 |
サオリ | あっそ。 |
ベルノ | やっぱり来て正解だった。 ふたりとも、付き合ってくれてありがとう。 |
サオリ | まぁ、昨日も今日もお前たちにしては 良い選択だったとは思う。 |
カズミ | なら、今度はキミの希望で 店を選ぶことにしようか? |
サオリ | え、ちょっと…… まだこの仲良し会をやるつもりってこと? |
ベルノ | カズミとボクの希望は叶えたし 次はキミの番だよ。 それで全員分…… |
サオリ | そういう事じゃなくて…… 確かに料理は美味しかったし楽しんだけど、 それはそれ。 |
ベルノ | でも…… |
サオリ | もしかして俺の事、 友だちだとでも思ってるの? ミゲルだっけ、あいつみたいに? |
カズミ | ………… |
サオリ | そういう関係を求めてるなら、他を当たって。 俺はそんなの無理だから。 |
カズミ | わかっているさ。 ミゲルと比べる気も並べる気もない。 もちろん、慣れ合いたいわけでもない。 |
サオリ | どうだか…… |
カズミ | ただこれからの大会期間中は体力も使うし 鋭気を養う事も大事だろ。 お前の実力を認めているからこそ しっかり働いてもらう必要がある。 そのための報酬とでも思ってくれたらいい。 |
サオリ | 心配しなくても 人間どもに負けることなんてないし 報酬なら別のものでもらうから。 |
ベルノ | サオリ…… |
サオリ | そういうことだから、 これ以上はひとりで行動するよ。 じゃあね。 |
カズミ | ………… |
ベルノ | ……行っちゃった。 |
カズミ | …… 少し無理に付き合わせ過ぎたかな。 しばらくは自由にさせておいた方が良さそうだ。 |
ベルノ | ……カズミがホタテを投げつけるから…… |
カズミ | わざとではないし…… ベルノも箸を飛ばしていたよ。 |
ベルノ | ……うん、そうだね。 |
カズミ | まぁ、確かにちゃんと仕事さえこなしてくれれば 問題はない。 しばらくすれば機嫌も直るだろう。 |
ベルノ | うん。 ボクもそれまで大人しくしておくよ。 |
Episode6「おすすめの店」
キャラ | セリフ |
---|---|
サオリ | (ここ数日予定もないし特にやりたいこともないし……) (暇だな……そのへんの店で時間潰すか……) (えーっと……あ、確かこの店はドリンクバーがあったな) (数百円で何時間も過ごせるんだからありがたいシステムだよなー) (この間の懐石料理なんて3人で数万円したし……) (ベルノに全額出させちゃったけど俺も少しは払うべきだったか……でもアイツも出してないしな……) (って、あいつらのことなんてどうでもいいんだよ!) (忘れよ忘れよ) よいしょっと…… (結構混んでるな……) |
男子 中学生A | 見てよ、このファイト! すげーかっこいい! |
男子 中学生B | やばい! アツすぎる! ここでクリティカルトリガーかよ! |
サオリ | (……隣、ヴァンガードファイターか。うるさいな……) (まぁヘッドフォンで音楽聴けば……) |
男子 中学生C | たくさん練習すれば俺たちにだって……! |
男子 中学生A | 来年は絶対この3人でU20に出ようぜ! |
男子 中学生B | うん、仲間がいれば心強い! 一緒に頑張ろうね! |
サオリ | (…………人間はどうしてこう群れたがるんだ) (仲間とか一緒にとか……意味ないだろ。バカバカしい……) (いかに強いか、いかに勝つか……結果が重要……) (…………それが全て……) (それが全てなんだよ……) |
男子 高校生C | 今度みんなでカードショップ行こうよ! |
男子 中学生B | いいね、めっちゃ楽しみ! |
サオリ | ……はぁ。 (何かもやもやして居心地悪ぃ……) (店出よ……) ……全然時間潰せなかったな。 (別の店に入るのも……近くで落ち着けるところでも探すか) (暇そうな人間が多すぎる……この先何が起きるかも知らないで) ……あれ、何かこの道、通ったことある気がする……この雑貨屋も見たこと…… (……ああ、あいつらと道に迷った時通ったところか) (…………) (あの時の料理美味しかったな……) (……別に友だちとか仲良くするだとかは興味ないけど) (だけど確かに……) (美味しいものを食べたら元気が出るっていうのはあるかもしれない……) (それに、時間も余ってるし……) (ただ、それだけ……) |
――ガチャ | |
カズミ | ……? |
サオリ | ………… |
ベルノ | あれ、サオリ。今日は来ない予定じゃなかった? |
サオリ | ………… |
カズミ | 何かあったのか? |
サオリ | いや。……あのさ…… |
ベルノ | うん。 |
サオリ | あのさ…… 美味しいハンバーガー屋があるんだけど…… |
キャラ | セリフ |
---|---|
サオリ | (ここ数日予定もないし 特にやりたいこともないし……) (暇だな…… そのへんの店で時間潰すか……) (えーっと…… あ、確かこの店はドリンクバーがあったな) (数百円で何時間も過ごせるんだから ありがたいシステムだよなー) (この間の懐石料理なんて 3人で数万円したし……) (ベルノに全額出させちゃったけど 俺も少しは払うべきだったか…… でもアイツも出してないしな……) (って、あいつらのことなんて どうでもいいんだよ!) (忘れよ忘れよ) よいしょっと…… (結構混んでるな……) |
男子 中学生A | 見てよ、このファイト! すげーかっこいい! |
男子 中学生B | やばい! アツすぎる! ここでクリティカルトリガーかよ! |
サオリ | (……隣、ヴァンガードファイターか。 うるさいな……) (まぁヘッドフォンで音楽聴けば……) |
男子 中学生C | たくさん練習すれば俺たちにだって……! |
男子 中学生A | 来年は絶対この3人でU20に出ようぜ! |
男子 中学生B | うん、仲間がいれば心強い! 一緒に頑張ろうね! |
サオリ | (………… 人間はどうしてこう群れたがるんだ) (仲間とか一緒にとか…… 意味ないだろ。 バカバカしい……) (いかに強いか、いかに勝つか…… 結果が重要……) (………… それが全て……) (それが全てなんだよ……) |
男子 高校生C | 今度みんなでカードショップ行こうよ! |
男子 中学生B | いいね、めっちゃ楽しみ! |
サオリ | ……はぁ。 (何かもやもやして居心地悪ぃ……) (店出よ……) ……全然時間潰せなかったな。 (別の店に入るのも…… 近くで落ち着けるところでも探すか) (暇そうな人間が多すぎる…… この先何が起きるかも知らないで) ……あれ、何かこの道、 通ったことある気がする…… この雑貨屋も見たこと…… (……ああ、 あいつらと道に迷った時通ったところか) (…………) (あの時の料理美味しかったな……) (……別に友だちとか 仲良くするだとかは興味ないけど) (だけど確かに……) (美味しいものを食べたら 元気が出るっていうのは あるかもしれない……) (それに、時間も余ってるし……) (ただ、それだけ……) |
――ガチャ | |
カズミ | ……? |
サオリ | ………… |
ベルノ | あれ、サオリ。 今日は来ない予定じゃなかった? |
サオリ | ………… |
カズミ | 何かあったのか? |
サオリ | いや。 ……あのさ…… |
ベルノ | うん。 |
サオリ | あのさ…… 美味しいハンバーガー屋があるんだけど…… |